発信箱:7.9% 福本容子氏

http://mainichi.jp/opinion/news/20121221k0000m070130000c.htmlより、
発信箱:7.9%=福本容子
毎日新聞 2012年12月21日 00時51分

 アフリカのナイジェリアで、女性が政治家になるのは、まだとても難しい。だから、国連開発計画(UNDP)が、候補希望者の教育とか、社会の意識改革とか、応援してあげている。そのホームページにこうあった。「国会議員に占める女性の比率は、やっと全体の8%程度」。あれ? 8%は今回の選挙で当選した日本の女性議員といっしょじゃない?

 女性の衆院当選者は3年前の前回総選挙で11%と、初めて2ケタになった。それが今回、16人も減り38人(7.9%)に。10月末時点の各国比較(下院に相当する院)では、127位にあたる。出生率の低さとか不名誉な国際ランクでよく肩を並べる韓国でさえ、15.7%だ。女性大統領が誕生したから、「韓国でさえ」はいくら何でも不適切かな。失礼!

 その韓国だけど、比例代表の候補者名簿で奇数の順位を全部女性にするよう法律で義務づけている。日本よりずっと努力していた。女性も、半端でない頑張りを続けている。「世界では多くの女性が政治と経済を仕切っているのに、私たちだけ偏見によって女性の能力を腐らせていてはいけない」。初の女性大統領となった朴槿恵(パク・クネ)さんの自伝にある言葉だ。

 自分のことを「○○ベイビーズ」なんて呼んでるようでは仕方ない。一方、風の吹いている時だけ使っては捨て、も困る。閣僚や首相になれる人材を育てるには、息の長い、意識的な工夫と努力が要る。

 内閣府の世論調査で、「女性がもっと増える方がいい職業や役職」の1位に「議員」がなった。その議員の女性比率を2020年までに3割以上、という政府目標がある。もう8年ない。国連も助けてはくれない。安倍さん、こういうので韓国と張り合うのは大いにアリですよ。

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