民主惨敗 「結党理念を再確認せよ」

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012122500793より、
民主新代表に海江田氏=代行・大畠氏、幹事長・細野氏

 民主党代表選が25日、都内のホテルで行われ、海江田万里元経済産業相(63)が馬淵澄夫政調会長代理(52)を破り、新代表に選出された。海江田氏は直ちに党執行部人事に着手し、代表代行に大畠章宏元国土交通相(65)、幹事長に細野豪志政調会長(41)を充てることを決めた。代表への待望論もあった細野氏の起用は、来年夏の参院選に向け、海江田氏と並ぶ「党の顔」とする狙いがある。
 代表選は、党大会に代わる両院議員総会で党所属国会議員145人(衆院57人、参院88人)による無記名投票で行われ、海江田氏は90票、馬淵氏は54票、無効1票だった。任期は、辞任する野田佳彦代表(首相)の残り期間の2015年9月末までとなる。
 海江田氏は衆院小選挙区で敗れた比例代表復活組で、比例選出議員の代表就任は初めて。
 海江田氏は投票前の演説で、自民党の安倍晋三総裁が唱える経済政策に触れ、「アベノミクスに潜む危険性を予算委員会や代表質問、党首討論で指摘していかなければいけない」と強調。就任記者会見では、日銀に金融緩和を迫る安倍氏の姿勢について「中央銀行の信認、円の信認に関わってくるので避けなくてはならない」と批判した。
 一方、海江田氏は25日夜のNHK番組で、来夏の参院選に関し「日本維新の会やみんなの党であるとか、共闘が組めるところは組んでいきたい」と述べ、両党との選挙協力を検討する考えを明らかにした。
 細野氏は幹事長就任を受諾後、党本部で記者団に、党綱領の策定と地方組織の基盤強化に取り組む意向を強調。また、自身を補佐する幹事長代行にベテラン議員を充てる方針を示した。
◇海江田万里氏略歴
 海江田 万里氏(かいえだ・ばんり)慶大法卒。党政調会長、経済産業相、党税制調査会副会長。衆院比例代表東京ブロック、当選6回。63歳
◇細野豪志氏略歴
 細野 豪志氏(ほその・ごうし)京大法卒。首相補佐官、環境相兼原発事故担当相、党政調会長。衆院静岡5区、当選5回。41歳
◇大畠章宏氏略歴
 大畠 章宏氏(おおはた・あきひろ)武蔵工大院修了。茨城県議、経済産業相、国土交通相。衆院茨城5区、当選8回。65歳
(2012/12/25-22:37)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122501001960.htmlより、
民主幹事長に細野氏 新執行部、大畠氏は代表代行
2012年12月25日 21時45分

 民主党の新代表に選出された海江田万里元経済産業相は25日、党運営の要となる幹事長に細野豪志政調会長を充てることを決めた。来年夏の参院選に向け、知名度の高い細野氏の登用でイメージアップを図る狙いだ。代表選で海江田氏を支持した大畠章宏元国土交通相を代表代行に起用する。政調会長などの人選も急ぐ。
 海江田氏は25日夜、輿石東幹事長、大畠氏と新たな執行部人事について党本部で協議した。細野氏は海江田氏と会談後「厳しい状況だが、全身全霊を懸けたい」と記者団に述べた。
 海江田氏は代表選後の記者会見で、自民党の安倍総裁が掲げる経済政策を「公共事業の大盤振る舞い」と批判。(共同)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121225/k10014430031000.htmlより、
民主・細野氏 幹事長に内定
12月25日 21時5分

民主党の海江田新代表は、党の役員人事で、幹事長に細野政策調査会長を起用する意向を固め、就任を要請したのに対し、細野氏もこれを受け入れ細野氏の幹事長就任が内定しました。
民主党の代表選挙で当選した海江田新代表は、25日夜、党本部で、輿石幹事長、赤松元農林水産大臣、大畠元国土交通大臣と会談し、新しい党執行部の陣容などを協議しました。
その結果、海江田氏は、新しい幹事長に細野政策調査会長を起用する意向を固め、細野氏を党本部に呼び就任を要請しました。
このあと、細野氏は、記者団に対し、「海江田氏から、『幹事長として地方を回って、落選した前議員と話すことや、党の綱領を作ることを中心にやってもらいたい』と言われた。
たいへん重い役職であり、厳しい仕事になると思うが、全身全霊で務めていきたい」と述べ、要請を受け入れる考えを示し、細野氏の幹事長就任が内定しました。
また、海江田氏は、代表代行に大畠氏を起用する意向を固めました。
大畠氏は、記者団に対し、「私は代表代行になることになった。
国会対策委員長と政策調査会長は、いま準備しており、今夜、改めて海江田氏と調整する」と述べました。
細野氏は、衆議院静岡5区選出の当選5回で、41歳。
去年6月に原発事故担当大臣に就任し、被災者に対する支援などに取り組んできました。
今回の代表選挙では、若手議員らを中心に、細野氏の立候補に期待する声が広がっていましたが、細野氏は、立候補を見送り、海江田氏を支持する意向を表明しました。
海江田新代表としては、若く、知名度の高い細野氏を、幹事長に起用することで、来年夏の参議院選挙に向けて、党の立て直しを急ぎたい考えです。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012122500762より、
党再生へ険しい道のり=主流・非主流が逆転-民主代表選

 民主党の新代表に海江田万里元経済産業相が選出された。野田政権の非主流派が一致して海江田氏を支持したことが勝因とみられ、衆院選惨敗の「戦犯」とみなされた主流派は非主流派に転落しそうだ。党内の立場は入れ替わり、双方の間の溝はそのまま残った。海江田氏にとっては、衆院選惨敗で壊滅的な打撃を受けた党の再生が急務だが、その道のりは険しそうだ。
 「粉骨砕身全此生(ふんこつさいしん このせいをまっとうせん)」。漢詩を趣味とする海江田氏は25日午後、代表就任を受けての記者会見の冒頭、自作の七言絶句を披露した。「身を粉にして民主党再生のために、自分自身の生を全うしようということだ」と、自らの決意をアピール。また、党の結束に向け「党全体で一つの目標に向かって仕事をすること(が重要)だ」とも訴えた。
 ただ、党内の主流派と非主流派は今回の代表選で逆転し、今後の党運営にも微妙な影響を与えそうだ。
 代表選の推薦人名簿を見ると、海江田氏の陣営は、9月の代表選で野田佳彦首相と争った原口一博元総務相や、衆院選で落選した鹿野道彦前農林水産相のグループを引き継いだ大畠章宏元国土交通相ら、首相と距離を置く議員が名を連ねた。これに対し、馬淵氏の陣営は野田氏のグループや、前原誠司国家戦略担当相、岡田克也副総理に近い議員ら、従来の「主流派」が顔をそろえたものの、代表選の結果、「負け組」となった。
 代表選で野田氏に敗れ、今回は海江田氏擁立に動いた赤松広隆元農水相は新執行部人事について「(今度は)バランスの取れた人事をしてくれると信じている」と、上機嫌で記者団に語った。これは、野田政権の人事が党内バランスを欠いていたとの認識を示したものだ。
 一方、非主流派となる前原氏は記者団に、仙谷由人元官房長官ら要職に起用されてきた前原グループ幹部の名を挙げ、「国民の厳しい判断が出たことについて、われわれ(前原グループ)は共同責任を負わなければいけない」と強調。自らの処遇に関しては「どういう配置にするか新代表が決めることだ」と述べるにとどめた。(2012/12/25-19:35)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121225/k10014421631000.htmlより、
海江田新代表 野党関係強化に努力
12月25日 17時11分

民主党の新しい代表に選出された、海江田元経済産業大臣は、記者会見で、来年の参議院選挙に向けて、ほかの野党との関係強化や挙党態勢の構築に努力する考えを強調しました。
この中で、海江田新代表は、みずからの現在の心境を、得意の漢詩で紹介し、「粉骨砕身、身を粉にして、民主党再生のために、自分自身の生を全うする」と述べ、衆議院選挙の大敗を受けた党の立て直しに全力を挙げる考えを強調しました。
そのうえで、海江田新代表は「参議院選挙で少しでも議席を伸ばし、それがかなわない場合でも、議席の減り方を少なくするためには、ほかの野党との協力が必要だ。党全体としても、当面は参議院選挙に向かって、全体で仕事をしていく姿勢をはっきり見せていきたい」と述べ、来年夏の参議院選挙に向けて、ほかの野党との関係強化や挙党態勢の構築に努力する考えを強調しました。
さらに海江田氏は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加について、「民主党の中でずいぶん議論し、その取りまとめの中で『慎重に検討する』という表現になっているので、そのまま慎重に検討したい」と述べました。
また、海江田氏は、自民党の安倍総裁が掲げる経済・金融政策について、「公共事業を大盤振る舞いして、景気浮揚するというのは、古い考え方だし、日銀の独自性を損なうことは、中央銀行や円の信認にも関わるので、避けなければならない」と述べました。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122501001592.htmlより、
民主新代表に海江田万里氏 議員投票で馬淵氏破る
2012年12月25日 15時39分

 民主党は25日午後の両院議員総会で、野田佳彦首相の後継となる新代表に海江田万里元経済産業相(63)を選出した。国会議員計145人による投票の結果、馬淵澄夫元国土交通相(52)を破った。任期は2015年9月末まで。海江田氏は直ちに党役員人事に着手。幹事長に細野豪志政調会長を充てる人事を検討している。衆院選で壊滅的な惨敗を喫した党の立て直しが最大の課題だ。
 投票結果は海江田氏90票、馬淵氏54票、無効票1票だった。野田首相の政権運営に批判的な議員を中心とする複数のグループが海江田氏を支持。首相支持グループなどが推した馬淵氏を上回った。(共同)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121225/k10014417211000.htmlより、
民主 海江田氏が新代表に選出
12月25日 15時6分

民主党の代表選挙は、両院議員総会で、党所属の国会議員による投票が行われた結果、海江田元経済産業大臣が、馬淵政策調査会長代理を破り、新しい代表に選出されました。
民主党の代表選挙は、先の衆議院選挙で大敗した責任を取って、野田総理大臣が党の代表を辞任したことに伴って行われたもので、馬淵政策調査会長代理と海江田元経済産業大臣の2人が立候補しました。
そして、午後2時から東京都内のホテルで開かれた両院議員総会で、馬淵、海江田両氏は決意表明を行い、支持を訴えました。
この中で、馬淵氏は「厳しい国民の審判だったが、歩みを始めなければならない。敗戦から立ち直り、失った信頼を取り戻すのに必要なのは、どんな逆境でもひるまずに、打ちのめされても何度でもはい上がり、鬼神のように立ち向かう突破力だ」と訴えました。
一方、海江田氏は、「無心の心で手をあげた。私はどうなってもいい。民主党を日本から消してしまうわけにはいかず、党を立て直したいと切に考えている。この機会に『改革の党』として鍛え直したい」と述べました。
このあと、党所属の国会議員による投票が行われた結果、投票総数145票のうち、海江田氏が90票、馬淵氏が54票で、無効の1票を除く、有効投票総数の過半数を獲得した海江田氏が、馬淵氏を破り、民主党の新しい代表に選出されました。
海江田氏は、衆議院比例代表東京ブロック選出の当選6回で、63才。
経済財政政策などに詳しい論客として知られ、経済産業大臣や経済財政担当大臣を歴任しました。
海江田氏の代表としての任期は、3年後の平成27年9月末までで、来年の参議院選挙に向けて、党の立て直しが課題となります。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121221/stt12122103230003-n1.htmより、
産経新聞【主張】民主党 現実路線重視で立て直せ
2012.12.21 03:23

 壊滅的大敗を喫した民主党が今、なすべきは、型通りの支持者へのおわびや繰り言を口にすることではない。明確な国家観を固め、実現可能な政策を決定し実行する現実路線重視の政党に生まれ変わることである。
 党代表辞任を表明した野田佳彦氏の後任選びに当たっても、その点が最重視されなければならない。
 前回衆院選で3千万票近かった比例代表得票数は今回、1千万票を割り込んだ。3年余も失政を重ね、政権担当能力のなさを露呈した民主党に、有権者は衝撃的な形で退場勧告を突き付けた。その民意を重く受け止め、根幹から党を立て直せるかが問われている。
 民主党政権は、有権者受けを狙ったばらまき政策を並べ、無駄の削減で16・8兆円の財源を捻出できるとしたそのマニフェスト(政権公約)は早々に破綻した。
 米軍普天間飛行場の移設問題では、実現のメドなど立たないまま掲げた「県外移設」構想が、迷走の果てに頓挫した。外交の基軸とすべき日米関係が悪化し、そこにつけ込むように、中国が尖閣諸島奪取へ向けて攻勢を強めた。
 民主党に潜在してきた国家観の欠如が、現実の危機となって顕在化したといっていい。
 民主党は、自民党出身者から旧社会党系まで非自民勢力を糾合した寄り合い所帯で、分裂を避けようとするあまり、政党の生命線である主要政策で突っ込んだ議論を先送りしてきた。そうした体質は、党の綱領すらなく、憲法改正への具体的な方向性も決められないことに端的に表れている。
 予定されていた22日の新代表選出は党内の異論で延期された。議論に時間をかけるのは良いとしても、解散時期の是非など後ろ向きの議論に終始してはならない。
 今回の新代表選出には、党の根本的な体質を改善できる新体制が築けるかどうかがかかっていることを忘れてもらっては困る。
 懸念されるのは、民主党がなお第一党にとどまる参院側の対応である。自公連立の次期政権にとっても「ねじれ」が生じる参院で、反対のための反対に出たりするのは無責任であり、禁物である。
 差し当たって自公両党との3党合意の枠組みは、守らなければならない。真に必要な政策の実現には協力する責任野党になれるかどうかも、民主党は問われているのである。

http://mainichi.jp/opinion/news/20121219k0000m070131000c.htmlより、
社説:民主党代表選 惨敗の総括を省くな
毎日新聞 2012年12月19日 02時32分

 壊滅的大敗の総括が問われる。野田佳彦代表(首相)の引責辞任に伴う民主党代表選が22日に行われる。
 衆院でかろうじて第2党にとどまった同党だが、来夏の参院選は2大政党としての地位を存続できるかどうかが試される。政権交代実現で一種の燃え尽き状態となり党の理念、目標が迷走していることを直視すべきだ。内紛ばかりを敗因とするような安易な総括は禁物である。
 代表選は告示当日に両院議員総会で投票を行う。結束を重視するために候補の一本化を求める声もあるようだ。何とも内向きな発想である。
 国民新党も含め閣僚が8人も落選した惨敗は3年間にわたる稚拙な政権運営への有権者による懲罰だった。とりわけ小沢一郎氏グループの分裂劇に象徴される内部統制の欠如は致命的だった。民主党と離党組のつぶし合いが選挙に大きく影響したことは間違いない。
 だからといって「小沢氏らのおかげで失敗した」と言わんばかりの敗因分析に走り「選挙の結果、純化が進んだ」と弁解しているようでは、民主党が国民の信頼を取り戻す日はおそらく訪れないだろう。ならばなぜ、分裂し抗争にピリオドを打った後も正常に機能する姿を国民にアピールできなかったのか。
 一例として、復興予算の流用問題を挙げたい。増税までして捻出する財源が沖縄の道路や被災地以外の庁舎の改修に投じられていた。税金の使途への感覚が敏感であれば、問題視された時点で収拾に動いたはずだ。ところが首相は、約1カ月にわたり目立った手を打たなかった。
 消費増税は野田内閣の実績だが、それが同党が掲げる生活重視や、「分厚い中間層を取り戻す」ためにどう位置づけられているかは見えてこなかった。公約に書かれていなかった増税にあえて踏み切る説明が尽くされていたとは言い難い。
 民主党政権では議員が理路整然としゃべるわりには実際の行政はあまり機能していない現象が各省でみられた。与党慣れし謙虚さが次第に薄れ、どこか高慢な印象を国民に与えていた可能性すらある。
 今回の選挙では自民が地方を中心に分厚い基盤に支えられる一方で、大都市圏は日本維新の会やみんなの党など第三極が進出し、民主党は挟撃された。参院で第1党にあるからといって復調を待つようではいずれ「居場所」を失うのではないか。
 子育て支援など公助も重視し、脱原発依存や環境重視を掲げる勢力として自民党と異なる立ち位置を再確認すべきだ。党首の顔選びは確かに大切だ。だが国民に「なぜ必要か」の存在意義を説明できなければ、危機の克服は難しいだろう。

http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1より、
朝日新聞 社説 2012年12月18日(火)付
惨敗民主党―「責任野党」の姿見せよ

 政権を担うということが、いかに難しく、厳しいものか。
 総選挙で衝撃的な惨敗を喫した民主党は、そのことを身をもって学んだに違いない。
 衆院に小選挙区比例代表並立制が導入されて18年。6度目の総選挙の結果は、想定されていた二大政党制の姿とはほど遠い「自民党一人勝ち」の様相となった。
 それでも、野党第1党にふみとどまった民主党の役割はいぜん大きい。
 包括的な政策の体系と全国規模の組織をもち、政権がつまずけばいつでも交代する用意がある。そんな野党の存在が、民主主義には欠かせないからだ。
 落胆している暇はない。この3年間の教訓をふまえ、民主党はみずからの政策と組織を根本から鍛え直してほしい。
 振り返れば、あまりにも未熟だった。
 ことあるごとに党内で内紛が起き、分裂を繰り返す。「ムダの排除などで16.8兆円の新規財源を生み出す」などといった無責任なマニフェストがまかり通る。
 今回の惨敗は、そうした民主党政権に対する民意の「懲罰」の意味合いが濃い。
 一方で、将来世代への責任を果たそうとしたことが、少なくとも二つあった。
 消費増税をふくむ社会保障と税の一体改革と、「2030年代の原発ゼロ」である。
 09年総選挙で、民主党は「増税の前にやるべきことがある」として消費増税を否定した。
 それは、将来世代にツケを回すことにほかならない。それに気付いたからこその増税への転換だったのではないか。
 注目したいのは、今回の総選挙のマニフェストに「将来世代の声なき声に耳を傾ける」という理念を新たに掲げたことだ。
 来夏の参院選に向け、党をあげてこの理念を具体的な政策の体系にまとめてはどうか。
 所属議員は激減した。だがその分、一体感のある議論がしやすくなったとも言える。
 有権者の耳に痛い政策を、いかに説得力をもって打ち出すか。政権を担った経験をそこに生かしてほしい。
 もう一つ、求めたいのは建設的な「責任野党」の姿を今度こそ見せることだ。
 政権が行き過ぎるようなことがあれば、ブレーキ役を果たすのは当然のことだ。同時に、協力すべきは協力する。
 やられたらやり返す。そんな不毛な政治の混迷を乗り越えることは、民主党が政権に復帰したときに必ず生きる。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012121802000132.htmlより、
東京新聞【社説】惨敗の民主 結党理念を再確認せよ
2012年12月18日

 衆院選で惨敗した民主党。公約違反の消費税増税を強行し、生活者の側に立つ結党の理念を忘れた当然の帰結だ。初心に帰って足元を見つめ直す。衆院選惨敗を態勢立て直しの機会にせねば。
 衆院二百三十議席から五十七議席に。小選挙区制のなせるわざとはいえ、壊滅的敗北であることは否定のしようがない。比例代表では日本維新の会を下回る第三党に後退し、民主党に対する視線の厳しさを物語る。
 衆院五十七議席は一九九八年の新しい民主党結党時の九十八人をも下回る。数を減らした民主党に今、必要なことは、結党時の純粋な気持ちに戻ることではないか。
 民主党には綱領がないといわれるが、これに該当する「私たちの基本理念」が厳然と存在する。
 そこにはこう書かれている。
 「『生活者』『納税者』『消費者』の立場を代表します」と。
 しかし、三年三カ月続いた民主党の治世で、その実感が薄いのはなぜだろう。決定的な理由にはやはりマニフェストに反する消費税増税を自民、公明両党と組んで強行したことを挙げざるを得ない。
 税という議会制度の根幹にかかわる問題で、国民に問い掛け、信を問う民主政治の手続きを無視したやり方に民主党の変質を感じ取った。政権に就いた民主党は程なく官僚に取り込まれて統治する側に立ち、生活者の立場をもはや代表していないのではないか、と。
 国民の信頼を取り戻し、再び期待される民主党になるためには、結党の理念を再確認し、それを具体的な政策に磨き上げ、弱点だった政権担当能力を身に付ける必要があるのだろう。
 衆院選では、藤村修官房長官ら民主党の閣僚七人、仙谷由人副代表ら党幹部の落選が相次いだ。有為な人材を喪失し、再生への道のりは決して楽ではないが、地道に党勢を立て直すしかあるまい。
 民主党には、もう一つ注文がある。異論をも包み込み、説得を尽くす、包容力のある忍耐強い政党に再生してほしいということだ。
 旧新進党解党でばらばらになった小政党が集まって新しい民主党となり、小沢一郎氏率いる旧自由党とも合流して政権交代を成し遂げた。小川のせせらぎがやがて大河となるに似ている。
 異論の排除は簡単だが、それでは政権交代可能な大勢力を結集することはできない。民主党分裂などによる多党化が小選挙区での非自民票を分散させ、自民党を利した。今回衆院選の教訓でもある。

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