第2次安倍内閣発足 「また、お友達内閣」か
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122601001577.htmlより、
第2次安倍内閣が発足 復興・経済再生重視
2012年12月26日 23時53分
自民、公明両党連立の第2次安倍内閣は26日夜、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て発足した。両党の連立政権は2009年衆院選で民主党に敗れて以来で約3年3カ月ぶり。来年夏の参院選をにらみ、官邸主導の政権運営を目指す。安倍晋三首相は就任後の記者会見で「デフレ脱却が政権に課せられた使命だ。大型の12年度補正予算案を組む」と明言した。東日本大震災からの復興と経済再生を重視し、12年度補正予算と13年度予算の編成作業に着手する。
首相は会見で、全ての閣僚に経済再生、復興、危機管理に全力を挙げるよう指示したと明らかにした。(共同)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012122600950より、
安倍、石破氏が暗闘=「また、お友達内閣」と不満も-閣僚人事
第2次安倍内閣の閣僚人事で、安倍晋三首相は「人物重視、実力重視の人事をした」と強調した。派閥の推薦を受け付けず、一部で調整は難航したが、最後は首相自身が決断。ただ、人事をめぐっては、水面下で首相と自民党の石破茂幹事長との激しい綱引きもあった。最後は石破氏が引き下がったが、石破氏を支持する議員はほとんど入閣せず、「石破外し」との不満もくすぶっている。
「6年前、私は今よりも若く、志を同じくする人々を集めようと肩に力が入り過ぎて批判を受けた。今回は意見が一致する人ばかりでなく、幅広く参加していただいた」。首相は26日の就任記者会見でこう語り、第1次安倍内閣と今回の人事の違いを強調した。
首相は、政権の最優先課題である円高・デフレ脱却に向け、盟友の麻生太郎元首相を副総理兼財務・金融担当相に、自らに近い甘利明前政調会長を経済再生相にそれぞれ据えた。内閣の要である官房長官には「懐刀」の菅義偉前幹事長代行を起用し、政権中枢を固めた。
その上で、首相は党内バランスにも一定の配慮を示し、麻生氏のほか、派閥領袖(りょうしゅう)の岸田文雄氏を外相、石原伸晃氏を環境相に起用して閣内に取り込み、旧古賀派から分裂した議員グループのまとめ役である自民党の谷垣禎一前総裁も法相とし、内閣に重みを付けた。
これに対し、不満を隠さないのが石破氏の支持グループだ。石破氏は自身に近い山口俊一元首相補佐官について、総務相起用を念頭に入閣を首相に求めたが、受け入れられなかった。党三役人事でも「小池百合子政調会長」を推したが、これも首相側近に阻まれた。
結局、石破氏に近いのは額賀派の田村憲久厚生労働相1人にとどまり、石破氏周辺は「お友達と右寄りばかりで、石破系は冷遇された」と、唇をかんでいる。
◇前回の反省がない?
実際、入閣者の顔触れを見ると、根本匠復興相は、かつて首相や石原氏らとの議員グループ「NAIS(ナイス)の会」を結成した間柄。古屋圭司拉致担当相も、拉致問題の取り組みを通じて首相とは近い関係で、下村博文文部科学相は首相と同じ町村派で第1次安倍内閣の官房副長官。稲田朋美行革担当相は「タカ派」の論客で首相とは考えが一致する点は多い。
こうした「お友達」の閣僚起用について、首相の出身派閥である町村派の幹部でさえ、「『お友達内閣』と批判された前回の反省がない」との声を上げるほどだ。岸田派から4人が入閣したことに関しても、「『反石破』だ。(首相は)石破氏に力をつけさせたくない、ということだ。今後に火種を残した」(閣僚経験者)との見方も出ている。
◇石原伸氏の処遇もつれる
一方、閣僚人事の調整で最後までもつれたのは、石原伸晃氏の処遇だ。当初は総務相への起用が取り沙汰されたが、結局見送りに。石原氏がテレビ局の記者から政治家に転身したことから、「テレビ局出身者は電波行政を扱う総務相にはならない不文律があり、もともと無理筋だった」(石原氏周辺)と指摘する声もある。
原子力防災担当を兼務する環境相への就任に26日昼近くまで難色を示していた石原氏だったが、側近や首相の説得を受け、最終的に受諾した。(2012/12/26-23:23)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121226/k10014458381000.htmlより、
安倍首相 “経済再生や復興に全力”
12月26日 22時26分
安倍総理大臣は、26日午後9時半すぎから、総理大臣官邸で、就任後、初めての記者会見を行い、「国家・国民のために危機を打ち破る覚悟で『危機突破内閣』を組織した」と述べ、閣僚に対し、「経済再生」、「復興」、「危機管理」に全力で取り組むよう指示したことを明らかにしました。
この中で、安倍総理大臣は、「今回の衆議院選挙を通じて、国民から、政治の混乱と停滞に終止符を打ってもらいたいという期待を感じた。まだまだ自民党に完全に信頼が戻っておらず、政治全般に対して厳しい目が続いていることを実感したが、1日も早く結果を出していくことで信頼を得ていきたい」と述べました。
そして、安倍総理大臣は、閣僚人事のねらいについて、「国家・国民のために危機を打ち破る覚悟で、『危機突破内閣』を組織した。党の総裁の経験者や、次世代を担うリーダーに入閣してもらった。人物・実力を重視しており、危機突破のために力を発揮してもらいたい」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は、「外交や教育など課題が山積しているが、振り返っても危機が解決されるわけではなく、未来に向かって力強く1歩を踏み出したい。すべての閣僚に対し、経済の再生と、東日本大震災からの復興、それに危機管理の3つに全力で取り組むよう指示した」と述べました。
また、安倍総理大臣は、東日本大震災からの復興について、「閣僚全員が復興大臣であるという意識を共有し、あらゆる政策を総動員し、単なる最低限の生活再建にとどまらず、『創造と可能性の地』としての新しい東北をつくり上げていく。いまだに、32万人の方々が、仮設住宅などで困難な生活を強いられており、復興の加速化が、なによりも重要だ。被災地の心に寄り添う現場主義で、復興庁職員の意識改革、復興の加速化に取り組んでいく」と述べました。
さらに、安倍総理大臣は、今後の経済・財政運営について、「強い経済を取り戻すのは喫緊の課題だ。経済財政の司令塔として、日本経済再生本部を創設し、経済財政諮問会議も再起動する。内閣の総力を挙げて、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略、この三本の矢で経済政策を進めて結果を出していきたい」と述べました。
そして、今年度の補正予算案の編成について、「デフレ脱却がわれわれの政権に課せられた使命であることや、来年度予算の成立が遅れるなかで、それをカバーするための大型の補正予算を組むことになる。財源については、将来につながる施策を見極めたうえで、必要な財源は確保していきたい」と述べました。
また、安倍総理大臣は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について、「自民党の政権公約では、聖域なき関税撤廃を前提とする以上、交渉参加に反対するとなっている。国益を守ることができるかどうかを中心に考え、まずは十分な状況、情報を分析しながら、これから総合的に検討していきたい」と述べました。
一方、安倍総理大臣は、外交・安全保障政策について、「何より日米同盟の信頼関係を再構築しなければならず、日本外交の基軸である日米同盟を強化することが、日本の外交・安全保障の立て直しの第一歩だ。総理大臣として、国民の生命、領土、美しい海を守りぬく決意を示したい。『国家安全保障会議』の設置などで、内閣を挙げて、外交・安全保障の強化に取り組む」と述べました。
また、集団的自衛権の行使を容認するかどうかに関連して、「まずは自民・公明両党による連立政権をより強固なものにすることが基本姿勢だ。そのうえで、集団的自衛権の行使や憲法解釈の変更については、過去の自民党政権時代に、有識者による懇談会の報告が出されているが、もう一度、有識者から意見を聞いて、検討を始めたい」と述べました。
安倍総理大臣は、記者団が「前回の安倍政権以降、1年ごとに総理大臣が交代する不安定な状況が続いているが」と質問したのに対し、「私は第96代総理大臣だが、第90代の総理大臣でもあった。前回1年間で終わらざるを得なかった政権の担当者として大きな責任を感じており、政権を担った経験と挫折をした経験を生かしていきたい。また同じことがあってはならず、国民にそうした不安を2度と抱かせることがないような政権運営をしていきたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121226/k10014457611000.htmlより、
安倍内閣発足 与野党の反応は
12月26日 21時32分
第2次安倍内閣に対して、各党からは「改革に取り組み、景気対策や社会保障の安定化などで結果を出すことが重要だ」という意見が出された一方、「新内閣の顔ぶれを見ると改革が進むかどうか疑問だ」という指摘も出されました。
このうち、▽自民党の石破幹事長は「非常に感慨深いものがある。自民党は3年4か月前に下野して以来、改革に取り組み衆議院選挙で多数の議席を得た。自民・公明両党の政権にしてよかったと有権者に言っていただけなければ申し訳ないという緊張感でいっぱいだ」と述べました。そのうえで石破氏は、今後の国会対応について、「政策ごとにすべての党に対して丁寧に説明し、野党の主張も取り入れる形で、誠心誠意、国家国民のためにやっていきたい。民主党の海江田代表は、野田前総理大臣の姿勢に批判的な人たちが中心となって選出されたとは思うが、政策ごとに協調態勢を取ることは可能だと思っている」と述べました。
▽連立政権を組む公明党の山口代表は「参議院では、決戦投票によって安倍総理大臣が指名された経緯を重く受け止めて、連立政権の成果を出していきたい。景気対策や社会保障の安定化などに対応し、結果を出す政治、決断できる政治を行って、日本再建の成果を一刻も早く示すことが重要だ」と述べました。
▽民主党の海江田代表は「安倍総理大臣には国民のために良い政治を行ってもらいたい。われわれは、来年、党大会で、国会対応を含め、どう自民・公明両党に対じしていくか協議したい。社会保障と税の一体改革を巡る与野党協議もあるので、まずは正面衝突ではなく、こちらの考え方をぶつけていきたい」と述べました。
▽日本維新の会の石原代表は「衆議院選挙であれだけの議席をとったが、自民党はそんなに信用されていないし、変わっていない。安倍氏とは、自民党の総裁選挙の前に会談したが、相当強い勇気を持っていた。果たしてどこまでやってくれるのか、私はそれに期待するし、国会で審議が始まればダメを押していこうと思っている」と述べました。
▽みんなの党の渡辺代表は「安倍氏の病気はよくなったが、自民党の病気はさらに悪化した。新内閣の顔ぶれを見ても、改革が進むのかと非常に疑問に思う。安倍氏に改革マインドがあるのであれば我々は応援するが、逆行姿勢を取るならば、徹底して批判する」と述べました。
▽日本未来の党の嘉田代表は「人口減少は日本にとって最大のリスクなので、女性を閣僚に起用するのであれば、子育て支援策に本気で取り組んでほしい。また、原子力政策は地震列島の日本でどのように進めるのか、逃げずに取り組んでほしい」と述べました。
▽共産党の志位委員長は「国会では、自民・公明・民主の3党を中心に消費税増税連合が作られている。増税連合、改憲連合に正面から対決して国民の利益を守り、野党としての仕事をしっかり果たせるのは共産党しかなく、大いに論戦していきたい」と述べました。
▽社民党の福島党首は「格差が拡大したり、原発が推進されたりするのではないかと、大きな危ぐを持っている。『憲法改悪突進政権』になる可能性もあり、戦後最大の危機だ。自民党は、脱原発を実現し、憲法9条を変えないでほしいという国民の思いを受け止めるべきだ」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121226/k10014457681000.htmlより、
第2次安倍内閣が正式に発足
12月26日 21時32分
第96代の総理大臣に選出された安倍総理大臣は、組閣本部を設置して閣僚人事を行い、26日夜、皇居での総理大臣の親任式と閣僚の認証式を経て、第2次安倍内閣が正式に発足しました。
先の衆議院選挙を受けて、26日特別国会が召集され、衆・参両院の本会議で総理大臣指名選挙が行われた結果、自民党の安倍総裁が、第96代の総理大臣に選出されました。
これを受けて、安倍総理大臣は、26日夕方、総理大臣官邸に入り、連立を組む公明党の山口代表と党首会談を行ったうえで、組閣本部を設置して閣僚人事を行い、菅官房長官が閣僚名簿を発表しました。
そして、26日夜、皇居での総理大臣の親任式と閣僚の認証式を経て、第2次安倍内閣が正式に発足しました。
安倍総理大臣は、午後9時半ごろから記者会見を行い、今後の政権運営の方針や閣僚人事のねらいなどについて、みずからの考えを明らかにすることにしています。
続いて安倍総理大臣は、初めての閣議に臨み、デフレから脱却し、強い経済を取り戻すため、みずからを本部長に、すべての閣僚で作る「日本経済再生本部」を新たに設けることを決めたうえで、金融政策なども総動員した緊急経済対策を早急に策定し、大型の今年度補正予算案を編成するよう指示することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121226/k10014457741000.htmlより、
皇居で安倍首相の親任式と閣僚認証式
12月26日 21時32分
安倍総理大臣を任命する親任式と、新しい内閣の閣僚の認証式が、26日夜、皇居で行われました。
皇居では、午後6時半前、安倍総理大臣が宮殿の「南車寄」に到着し、その後、麻生太郎副総理兼財務大臣、金融担当大臣や、岸田文雄外務大臣など新内閣の閣僚が次々と宮殿に入りました。
はじめに、宮殿の「松の間」で、天皇陛下が総理大臣を任命する親任式が行われました。
衆参両院の議長らが見守るなか、天皇陛下が安倍総理大臣に「内閣総理大臣に任命します」と述べられ、野田前総理大臣から安倍総理大臣に任命書が手渡されました。
続いて行われた認証式では、新しい内閣の閣僚が一人ずつ天皇陛下の前に進み出て、親任式を終えたばかりの安倍総理大臣から任命書を受け取りました。
そして、天皇陛下が、「重任ご苦労に思います」と一人一人に言葉をかけられました。
このあと安倍総理大臣と各官僚は宮殿で記念撮影を行い、初めての閣議に臨むため総理大臣官邸に向かいました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121226/k10014456141000.htmlより、
総理大臣補佐官に4人起用
12月26日 20時28分
菅新官房長官は、閣僚名簿の発表にあわせて、総理大臣補佐官に4人を起用することを発表しました。
それによりますと、「ふるさと担当」の補佐官に、自民党町村派で、党の副幹事長などを務めた木村太郎衆議院議員、「国家安全保障会議と選挙制度担当」の補佐官に、総務省出身で、参議院の文教科学委員長などを務めた自民党町村派の礒崎陽輔参議院議員、「国政の重要課題担当」の補佐官に、自民党伊吹派で、元厚生労働副大臣の衛藤晟一参議院議員、「政策企画担当」の補佐官に、元・中小企業庁長官で、先の安倍政権で内閣広報官を務めた長谷川榮一氏となっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121226/k10014452341000.htmlより、
安倍内閣の閣僚名簿発表
12月26日 17時50分
安倍総理大臣は、副総理兼財務大臣、金融担当大臣に麻生元総理大臣、外務大臣に自民党岸田派会長の岸田元国会対策委員長を起用するなどの閣僚人事を決め、菅官房長官が閣僚名簿を発表しました。
それによりますと、
▽副総理兼財務大臣、金融担当大臣、デフレ脱却・円高対策担当大臣に、自民党麻生派会長の麻生太郎元総理大臣、
▽総務大臣、地域活性化担当大臣に、自民党額賀派の新藤義孝元経済産業副大臣、
▽法務大臣に、自民党谷垣グループを率いる谷垣禎一前総裁、
▽外務大臣に、自民党岸田派会長の岸田文雄元国会対策委員長、
▽文部科学大臣、教育再生担当大臣に、自民党町村派の下村博文元官房副長官、
▽厚生労働大臣に、自民党額賀派の田村憲久元総務副大臣、
▽農林水産大臣に、参議院議員で、自民党岸田派の林芳正前政務調査会長代理を、
▽経済産業大臣、原子力経済被害担当大臣、産業競争力担当大臣に、自民党額賀派の茂木敏充元政務調査会長、
▽国土交通大臣に、公明党の太田昭宏前代表、
▽環境大臣、原子力防災担当大臣に、自民党石原派会長の石原伸晃前幹事長、
▽防衛大臣に、自民党岸田派の小野寺五典元外務副大臣、
▽官房長官、国家安全保障強化担当大臣に、自民党無派閥の菅義偉前幹事長代行、
▽復興大臣、福島原発事故再生総括担当大臣に、自民党岸田派の根本匠元内閣府副大臣、
▽国家公安委員長、拉致問題担当大臣、国土強靱化担当大臣、防災担当大臣に、自民党無派閥の古屋圭司元経済産業副大臣、
▽沖縄・北方担当大臣、海洋政策・領土問題担当大臣、IT政策担当大臣に、参議院議員で、自民党無派閥の山本一太元外務副大臣。
▽少子化担当大臣、女性活力・子育て支援担当大臣、消費者担当大臣に、参議院議員で、自民党町村派の森まさこ元副幹事長、
▽経済再生担当大臣、社会保障と税の一体改革担当大臣、経済財政担当大臣に、自民党無派閥の甘利明前政務調査会長、
▽行政改革担当大臣、公務員制度改革担当大臣、規制改革担当大臣に、自民党町村派の稲田朋美元副幹事長、
以上、18人の閣僚を発表しました。
また、官房副長官には、自民党額賀派で、総裁特別補佐を務めてきた加藤勝信氏、自民党の参議院議員で、町村派の世耕弘成参議院政策審議会長がそれぞれ起用されました。
事務の副長官には、警察庁出身の杉田和博元内閣危機管理監が就任しました。
菅官房長官は記者会見で、今回の閣僚人事について「今度の内閣は『危機突破内閣』であり、東日本大震災からの復興と経済の再生に向けて、内閣が一丸となって取り組んでいく。私自身も、官房長官として下支えしながら、みんなで、1つの方向に向かっていくことに全力を挙げたい」と述べました。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012122600563より、
通常国会来月28日にも召集=大型補正、2月成立目指す-自公
経済再生を最重要課題に掲げる安倍晋三首相にとって、来年1月召集の通常国会が試金石となる。当面の焦点は2012年度補正予算案の扱い。自民、公明両党は10兆円規模の大型補正編成を急いでおり、同月28日にも国会を召集し、2月中の成立を目指す。
政府は通常国会冒頭に補正予算案を提出。自民党は先の衆院選で公明党と合わせて3分の2超の議席を獲得したが、国会運営では野党に配慮する姿勢を示す意向で、麻生太郎財務相の財政演説だけでなく、首相の所信表明演説も行う方向だ。自民党は、2月上旬に衆参両院本会議での各党代表質問と予算委員会質疑を経て、2月中旬に補正を成立させる段取りを想定している。
2月下旬には13年度予算案を提出。首相の施政方針演説など政府4演説を予定する。衆院事務局によると、通常国会の同一会期中に首相が所信と施政方針を読み上げるのは1973年以来となる。
13年度予算案は、政権交代による提出の遅れから年度内成立は困難で、政府は4月以降、暫定予算を組んで対応する。自公両党は景気への影響を最小限に抑えるため、4月下旬からの大型連休前の予算成立を目指す。(2012/12/26-15:33)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122601001320.htmlより、
衆院議長に自民・伊吹氏 副議長は民主・赤松氏
2012年12月26日 14時09分
衆院は26日午後の本会議で、横路孝弘氏の後任議長に自民党の伊吹文明元幹事長(74)を選んだ。衛藤征士郎氏の後任副議長には民主党の赤松広隆元農相(64)を選出。
これに先立ち、参院は本会議で尾辻秀久副議長の辞任を受け、後任に自民党の山崎正昭元参院幹事長(70)を決定。
自民党は衆院選圧勝を受け、3年3カ月ぶりに議長ポストを奪還。当初は副議長も求めたが、民主党と日本維新の会が「副議長は第2会派から出すべきだ」と反発したため、譲歩した。
衆院本会議では会期を28日までの3日間とすることを議決。天皇陛下を参院本会議場に迎える開会式は、最終日の28日に行う。(共同)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121226/k10014434241000.htmlより、
第2次安倍内閣 26日中に発足へ
12月26日 7時8分
自民党の安倍総裁は26日、衆参両院の本会議での総理大臣指名選挙を経て、新しい総理大臣に選出される運びで、26日中に第2次安倍内閣が発足します。
安倍氏は閣僚人事で、新たに、防衛大臣に小野寺五典元外務副大臣、農林水産大臣に林芳正前政務調査会長代理を起用する意向を固め、残る3人の閣僚の人選を急ぐことにしています。
今月16日の衆議院選挙を受けた第182特別国会は26日に召集され、これに先立って、野田内閣は、午前9時からの臨時閣議で総辞職します。
そして、午後に開かれる衆参両院の本会議で、総理大臣の指名選挙が行われ、自民党の安倍総裁が第96代の総理大臣に選出される運びです。
総理大臣を退陣したあと、再び選出されるのは、昭和23年の吉田茂元総理大臣以来、64年ぶりになります。
これを受けて、安倍氏は、総理大臣官邸に入って組閣本部を設け、直ちに組閣に着手することにしていて、26日中に第2次安倍内閣が発足します。
こうしたなか、安倍氏は、閣僚人事で、新たに、防衛大臣に小野寺五典元外務副大臣、農林水産大臣に林芳正前政務調査会長代理、法務大臣に谷垣禎一前総裁を起用する意向を固めました。
安倍氏としては、小野寺氏が、党の外交部会長や、衆議院の沖縄及び北方問題に関する特別委員長を務めるなど、外交・安全保障分野に精通していることを評価したものとみられます。
また、林氏については、経済・財政政策や外交・安全保障政策など幅広い分野に精通していることから、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への交渉参加問題など、難しい課題に直面する日本の農業政策を任せるのに適任だと判断したものとみられます。
一方、谷垣氏は当初から、入閣する場合は法務大臣を希望しており、安倍氏も最終的にこれを受け入れました。
このほか、閣僚人事では、副総理兼財務大臣・金融担当大臣に麻生元総理大臣、外務大臣に岸田元国会対策委員長、文部科学大臣に下村元官房副長官、厚生労働大臣に田村元総務副大臣、経済産業大臣に茂木元政務調査会長、国土交通大臣に公明党の太田前代表、官房長官に菅前幹事長代行、復興大臣に根本元内閣府副大臣、国家公安委員長兼拉致問題担当大臣に古屋元経済産業副大臣、経済財政諮問会議と日本経済再生本部の双方を担当する大臣に甘利前政務調査会長の起用が固まっています。
また、安倍氏は、石原前幹事長と山本一太参議院議員を入閣させる意向も固め、合わせて15人が閣僚に内定していて、残る3人の閣僚の人選を急ぐことにしています。
安倍氏は、組閣を終えたあと、皇居での親任式と閣僚の認証式を経て、記者会見を行い、初閣議に臨むことにしています。