警察の不祥事 「喉元過ぎて気が緩んだか」

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130203/crm13020303110000-n1.htmより、
産経新聞【主張】警察の不祥事 喉元過ぎて気が緩んだか
2013.2.3 03:11 (1/2ページ)

 平成24年中に懲戒処分を受けた全国の警察官や警察職員は458人に上った。免職は62人、停職は128人で、懲戒処分の基準が定められた12年以降、過去最悪の事態だ。警察官の逮捕者も93人を数え、過去10年で最多となった。
 国民に信用されない警察では、社会の治安を維持することができない。警察官は国民に奉仕する存在であるとの原点に立ち返り、信頼を取り戻してほしい。
 警察庁のまとめによると、主な処分理由は、窃盗や詐欺などが100人、飲酒上の信用失墜や異性関係問題74人などとなっている。逮捕者には、知人夫婦を殺害した容疑で逮捕された富山県警の警部補や、暴力団関係者に捜査情報を漏洩(ろうえい)した福岡県警の警部補、少女をわいせつ目的で誘拐した警視庁の巡査長らが名を連ねた。
 こうした最悪の数字や事例が並んだ同じ日の紙面では、警視庁の警部補が売春防止法違反(場所提供業)の容疑で逮捕された事件も報じられていた。
 恥ずかしい限りである。
 警察では11年から12年にかけ、神奈川県警の覚醒剤もみ消し事件や、監禁事件の被害女性が保護された当日に新潟県警幹部らが雪見酒に興じていた問題などが続発し、国家公安委員会と警察庁は「警察改革要綱」をまとめ、組織の引き締めを図った。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130203/crm13020303110000-n2.htmより、
2013.2.3 03:11 (2/2ページ)
 効果はあり不祥事は減少傾向にあったが、22年ごろから再び増加に転じた。喉(のど)元過ぎれば、の気の緩みがあるとしか思えない。
 12年に有識者で発足した警察刷新会議は「緊急提言」の中で、こう述べていた。「困り苦しむ国民を助け、不安を抱く人々に安心を与えることこそ警察の神髄であり、また、警察職員の喜びの源泉でもあるはずである」
 これこそ、警察官の原点であるといえるだろう。
 一昨年の東日本大震災では自衛隊や消防とともに、犠牲者の捜索を懸命に続ける警察官らをみた。風雨の中、信号機の止まった交差点で交通整理に立つ全国から参集した警察官の姿もあった。
 不祥事の再増加を受けて警察庁は昨年8月、「警察改革の精神」を徹底するための対策をまとめ、全国の警察に通達した。使命感を持って職務に従事する多くの警察官が胸を張れるためにも、信頼回復に力を尽くしてほしい。

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