マリ 泥沼化懸念 仏軍撤退、道筋描けず

http://mainichi.jp/opinion/news/20130204ddm003030125000c.htmlより、
クローズアップ2013:マリ戦線、泥沼化懸念 仏軍撤退、道筋描けず
毎日新聞 2013年02月04日 東京朝刊

 イスラム過激派が北部を制圧していた西アフリカ・マリで続くフランス軍などの作戦は順調に進み、2日にはオランド仏大統領が現地入りして「成果」を強調した。しかし、後続のアフリカ諸国部隊の展開は遅れ、山岳部でのゲリラ戦など「泥沼化」の懸念も根強い。仏軍介入は、日本人10人が死亡したアルジェリア人質事件の実行グループの動機の一つ。フランスでも報復テロが行われる可能性は否定できない。【バマコ(マリ南部)服部正法、パリ宮川裕章】

 ◇周辺国、展開遅れ 過激派は戦力温存か
 「戦闘は終わっていないが、我々の目的はここにとどまることではない。任務はアフリカ各国が遂行する」。2日、マリの首都バマコを訪問したオランド仏大統領は演説した。
 イスラム過激派の北部からの掃討は、本来は周辺国の「西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)」部隊の任務。昨年12月に国連安全保障理事会が承認したが、資金・輸送力不足などで展開が遅れた。オランド氏は、戦闘任務引き継ぎと早期撤退の意向を、改めて強調したわけだ。
 マリ北部は国際テロ組織アルカイダの北アフリカ分派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」の活動域。仏軍などの作戦は、アフガニスタンのように過激派の「聖域」が生じることを懸念して行われた。
 フランスは3500人の地上軍を展開。マリ政府の要請を受けた1月11日の介入から、政府軍と約2週間で過激派の拠点ほぼ全てを確保した。だが、ゲリラ戦を含む長期化を警戒する声も出ている。
 イスラム過激派の最後の拠点と言われたキダル周辺には「数千人」(専門家)とされる過激派が身を隠しやすい山岳地帯がある。2日にキダルで仏軍と衝突したが、これまで本格的交戦は皆無。11年夏に中東の民主化要求運動「アラブの春」で政権が崩壊したリビアから大量に流入した兵器や戦闘員は温存されている可能性がある。
 今後の主戦場はサハラ砂漠の一部で、3月には砂嵐と酷暑が訪れる。地勢を熟知し兵器が充実した過激派の排除は容易ではない。
 7000人規模の派兵が予定されるECOWASなどの部隊のうちマリ入りしたのは約3000人。マリ紙によると、司令官は本格的な展開に「2週間程度かかる」と述べ、武器・装備の充実も急務との考えを示した。当面は仏軍が戦闘の中心を担わざるをえない。
 一方、フランスはマリ政府と北部反政府勢力の交渉仲介に乗り出した。北部制圧を当初主導し、イスラム過激派と対立した遊牧民トゥアレグ人の世俗主義反政府組織「アザワド解放民族運動(MNLA)」は、マリ政府も「交渉可能」とみるが、少数派で南部の国民の反感は根強く、妥結の見通しは不透明だ。

http://mainichi.jp/opinion/news/20130204ddm003030125000c2.htmlより、
 マリやアルジェリアを含む北西アフリカは「テロとの戦い」の新たな戦線として浮上した。アルカイダのビンラディン最高指導者が殺害され、アフガニスタンなどでの活動が低下する中、マリ情勢の推移は、世界の安全保障環境に大きな影響を与えかねなくなった。

 ◇仏、報復テロを警戒
 マリへの軍事介入後、フランス内務省は4段階の警戒レベルを最高位の次に設定。兵士ら約1200人を動員し、駅や空港などの警備を強化した。マリに拠点を持つイスラム過激派の「アンサル・ディーン」「西アフリカ統一聖戦運動(MUJAО)」などが報復を宣言したためだ。
 介入に対しては、アルジェリア人質事件で犯行声明を出した「イスラム聖戦士血盟団」も停止を求めていた。仏当局は、マリやアルジェリアの過激派が、対仏テロを計画する可能性を見据えている。バルス内相は2日、「国内で明白な脅威の兆候は未確認」と述べたが、「過激派の動きに細心の注意を払っている」と警戒感も示した。
 テロ対策専門家のマルク・トレビディク判事は仏メディアで「仏政府のテロ対策は、近年増えている個人や小規模集団の犯行に対応しきれない可能性がある」と指摘する。
 米国が主導した過去の「テロとの戦い」からすれば、異例のフランスによる先行介入について、フランス国民は肯定的に受け止め、1月18日の世論調査では65%が支持した。
 政界でも、左派与党の社会党から極右の国民戦線までほぼ全政党が介入を支持し、共産党のみが態度を保留。2003年に米主導でイラク戦争が始まった際に反対の論陣を張ったドビルパン元首相の「マリ軍の支援的な役割に限定すべきだ」との主張が目立つ程度だ。
 就任当初は「優柔不断」と批判されたオランド大統領は、軍事介入が順調なこともあり、「決断力がある印象を与えた」(仏テレビ「フランス24」)との見方も出始めた。だが、支持率は44%と低迷し、戦闘の長期化や本土でのテロ発生は政権基盤を揺るがす恐れもある。

 ◇マリをめぐる最近の主な出来事
2011年
 8月    リビア・カダフィ政権崩壊。マリ帰還の元雇い兵が「アザワド解放民族運動(MNLA)」結成
2012年
 3月    政府軍反乱部隊がクーデター
 4月    MNLAなどが北部掌握
 7月    イスラム過激派がMNLAを放逐し北部支配
12月    国連安保理がマリへの軍事介入を承認
2013年
 1月10日 イスラム過激派が中部コンナ制圧。マリ政府が国連と仏政府に軍事支援要請
   11日 仏軍が介入しコンナ奪還
   12日 「西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)」がマリへの部隊派遣決定
http://mainichi.jp/opinion/news/20130204ddm003030125000c3.htmlより、
   14日 イスラム過激派が中部ディアバル奪取
   16日 アルジェリアでイスラム勢力が日本人などを人質に、仏のマリ介入停止要求
   21日 仏・マリ軍、ディアバル奪還
   29日 仏軍、北部キダルの空港を制圧
 2月 2日 オランド仏大統領、マリを訪問

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130203/k10015257681000.htmlより、
仏大統領“前線任務はマリ周辺国に”
2月3日 9時30分

西アフリカのマリに軍事介入しているフランスのオランド大統領は2日、マリを訪れ、フランス軍が担っている前線での任務をできるだけ早期に周辺国の部隊に引き継ぎたいという考えを示しました。
マリでは、北部を支配下に置いたイスラム過激派の反政府武装勢力に対して、フランス軍がマリの政府軍と先月11日から軍事作戦を続けていて、複数の都市を制圧しています。
こうしたなか、フランスのオランド大統領が2日、マリを訪れ、トラオレ大統領と会談しました。
オランド大統領は、その後、首都バマコの広場で演説し、「テロリスト集団は弱体化し、大きな痛手を負った」と述べ、軍事作戦が順調に進んでいることを強調しました。
一方で、「彼らは完全にいなくなったわけではなく、今後も作戦を続ける必要がある」と述べ、フランス軍の作戦はまだ一定期間続くという見通しを示しました。
そのうえでオランド大統領は、フランス軍が担っている前線での任務をできるだけ早期にマリの周辺国の部隊に引き継ぎたいという考えを示しました。
ただ、北アフリカのイスラム過激派に詳しい専門家は、「反政府武装勢力は砂漠や山岳地域に退避したにすぎず、ゲリラ戦やテロを起こす可能性もある」として、フランス軍の作戦が今後も順調に進むかどうかは予断を許さないという見方を示しています。

http://mainichi.jp/select/news/20130203k0000m030090000c.htmlより、
マリ:仏大統領、アフリカに戦闘任務引き継ぎたい意向
毎日新聞 2013年(最終更新 02月03日 02時35分)

 【パリ宮川裕章】フランスのオランド大統領は2日、軍事介入しているマリを訪問した。仏軍とマリ政府軍が1月28日に過激派から奪還した世界遺産都市トンブクトゥで会見し、「我々の目的はここにとどまることではなく、アフリカ各国が(独自に)任務を遂行できるようにすることだ」と述べ、早期に戦闘任務をアフリカ諸国に引き継ぎたい意向を改めて示した。
 マリのトラオレ暫定大統領も会見に同席し、「軍事支援の要請に応じてくれたフランスに感謝する」と語った。仏軍の地上部隊は現在約3500人。これとは別に、アフリカ各国からのマリへの派兵は約3000人にのぼるが、装備の質や兵士の熟練度は必ずしも高くはない。このため仏軍が完全撤退した場合、アフリカ各国軍のみで過激派に対抗できるかは不透明だとされる。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130202/k10015244191000.htmlより、
仏大統領 仏軍の任務をアフリカの部隊に
2月2日 21時0分

西アフリカのマリに軍事介入しているフランスのオランド大統領がマリを訪問し、フランス軍が担っている前線での任務を、近くアフリカの部隊に引き継ぎたい考えです。
マリでは、北部を支配下に置いたイスラム過激派の反政府武装勢力を掃討するため、フランス軍がおよそ3500人の部隊を展開させて、マリ軍などと共に軍事作戦を行っています。
これまでの作戦で、フランス軍は反政府武装勢力が支配していた北部の拠点を制圧したのに続き、先月30日には、主要都市キダルの空港も掌握しました。
こうしたなか、フランスのオランド大統領は2日、マリを訪れ、到着したトンブクトゥで市民らの歓迎を受けました。
オランド大統領はマリのトラオレ大統領と会談し、前線での任務を近くマリや周辺国の部隊に引き継ぎたい考えを伝えるものとみられています。
オランド大統領が訪れているトンブクトゥは、これまで反政府武装勢力が拠点の1つとしていたところで、オランド大統領としては、軍が制圧した都市をみずから訪れることで、軍事作戦が順調に進んでいることをアピールするねらいもあるものとみられます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130130/k10015181221000.htmlより、
仏軍がアフリカ・マリ北部で攻勢強める
1月30日 23時54分

西アフリカのマリに軍事介入を行っているフランス軍は、北東に部隊を進めてアルジェリアとの国境に近い主要都市キダルの空港を制圧し、反政府武装勢力の支配下にあった北部で攻勢を強めています。
マリでは、国の北部を支配下に置いていたイスラム過激派の反政府武装勢力に対し、旧宗主国のフランス軍が今月11日から軍事作戦に乗り出し、これまでに武装勢力の拠点となっていた北部の主要都市ガオやトンブクトゥを、マリの政府軍と共に制圧しています。
さらにフランス国防省の担当者は、30日、NHKの取材に対し、部隊を北東に500キロ進めてアルジェリアとの国境に近い主要都市キダルの空港を制圧し、北部で攻勢を強めていることを明らかにしました。
こうしたなか、政府軍が戻ったガオなどでは、武装勢力との関係が疑われたアラブ系の住民や遊牧民が、若者の自警団に拘束されたり、店を略奪されたりするケースが相次いでいます。
一方、同じ西アフリカのナイジェリアにあるフランス総領事館にはイスラム過激派からマリへの軍事介入に報復するという警告があったということで、フランス政府は国内外でテロのおそれが高まっているとして警戒を強めています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130130/k10015155781000.htmlより、
英 マリ政府軍など支援で要員派遣へ
1月30日 9時9分

西アフリカのマリでイスラム過激派の反政府武装勢力と戦闘を続ける政府軍などを支援するために、イギリス政府は、軍の部隊240人を訓練を行う要員として派遣することを明らかにし、軍事面での関与を強めています。
マリでは、北部地域を制圧しているイスラム過激派の反政府武装勢力が南に進攻し始め、マリ政府の要請に基づいて旧宗主国のフランスが今月11日から軍事介入し、周辺のアフリカ諸国も部隊を派遣して武装勢力への攻勢を強めています。
イギリスのハモンド国防相は29日、武装勢力と戦闘を続ける政府軍などの部隊を支援するため、訓練を行う要員として、軍の部隊240人を派遣することを明らかにしました。
部隊のうちおよそ40人は、EUの派遣部隊の一部としてマリに送られるほか、200人は周辺のアフリカ諸国に派遣されるということです。
イギリス政府は、部隊が戦闘行為に当たることはないとしていますが、イギリス軍は、フランス軍を支援するため輸送機や偵察機、それに90人の部隊をすでに投入しており、軍事面での関与を強めています。
マリの隣国のアルジェリアでは、イギリスの石油会社などの施設を狙ってイスラム過激派の武装勢力による人質事件が起き、日本人10人が犠牲になっています。

http://mainichi.jp/select/news/20130130k0000m030081000c.htmlより、
マリ:戦闘長期化の懸念 仏軍介入「補助的立場」を強調
毎日新聞 2013年(最終更新 01月30日 00時04分)

 【パリ宮川裕章】西アフリカ・マリのイスラム過激派が占拠していた北部の世界遺産都市トンブクトゥを解放したフランス軍とマリ政府軍は29日、市内のパトロールを開始して治安維持を図ると共に、過激派の拠点である北部キダルへの進軍準備も進めた。オランド仏大統領は、「我々は戦闘に勝利しつつある」と強気な発言をする一方、「目的はアフリカ軍がマリの安定化を達成すること」とも述べ、仏軍があくまでアフリカ各国の補助的な立場で介入しているとの立場を強調した。仏国内ではキダル進軍を前に、本格的な地上戦と戦闘の長期化への懸念が高まっている。
 オランド大統領は28日の記者会見で「目的はマリにとどまることではない。(イスラム過激派が占拠する)北部へ向かうのはアフリカ諸国だ」と述べた。
 仏軍とマリ政府軍は29日までに過激派の拠点、ガオ、トンブクトゥを相次いで奪還。だが、キダル侵攻に向けては楽観論を戒める声が強まっている。
 仏政府は当初、マリへの軍事介入の目的を、過激派の南進食い止めに限定。だが、北部の制圧に目標を変更した。過激派を再結集させないとの戦術的理由や、援軍の西アフリカ諸国経済共同体(ECОWAS)部隊の到着が遅れていることなどが背景にある。
 戦費については、ルドリアン国防相は23日、介入開始から12日間で3000万ユーロ(約36億円)と見積もった。複数の仏軍事専門家は仏メディアに「戦闘状況次第で戦費は大きくかさむ可能性がある」と警告する。
 山岳地帯のキダルへは砂漠の悪路が続き、ゲリラ戦の可能性も待ち受ける。ファビウス外相は28日、仏テレビで「(戦闘の)泥沼化は望まない」と述べたが、「今後、進軍ペースが遅くなるのは確実」(フィガロ紙)との見方が大勢だ。
 18日の仏世論調査では65%が介入支持だが、28日の調査でオランド大統領の支持率は44%と低迷したまま。戦闘長期化は政権基盤を揺るがす恐れもある。

 ◇マリとは
http://mainichi.jp/select/news/20130130k0000m030081000c2.htmlより、
 1960年にフランスから独立。人口約1600万人の8割がイスラム教徒。公用語は仏語。外交は非同盟を基本方針とし、米欧・アラブ諸国ならびに中国と良好な関係を保つ。11年8月のリビア・カダフィ政権崩壊後、雇い兵だったトゥアレグ人戦闘員と武器がマリ北部に流入。北部の分離独立を求める武装組織「アザワド解放民族運動(MNLA)」に加勢し12年1月以降、国軍と交戦を始めた。政権に不満を持つ軍部隊が同3月にクーデターを起こしトゥーレ大統領は辞任。混乱に乗じた反政府組織は同4月に北部独立を宣言した。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130129/k10015129141000.htmlより、
仏大統領“戦いに勝利しつつある”
1月29日 8時30分

西アフリカのマリで反政府武装勢力に対して政府軍とともに軍事作戦を続けているフランスのオランド大統領は、「戦いに勝利しつつある」と述べ、戦局を優位に進めているとの認識を示しました。
マリでは、国の北部を支配下に収めたイスラム過激派の武装勢力を掃討するため、旧宗主国のフランスが今月11日から軍事介入し、マリの部隊とともに軍事作戦を続けています。
両国の部隊は26日、北部にある反政府武装勢力の拠点の1つ、ガオを制圧したのに続いて、28日、北部の主要都市トンブクトゥでも軍事上、重要な空港や幹線道路を掌握するなど攻勢を強めています。
フランスのオランド大統領は28日、「われわれは戦いに勝利しつつある」と述べ、戦局を優位に進めているという認識を示しました。
そのうえで「今後、マリ政府が全土を奪還できるかどうかはアフリカ諸国にかかっている」と述べ、今後は前線での任務を周辺のアフリカ諸国が派遣した部隊に引き継ぎたいという考えを示しました。
ただ、反政府武装勢力は北部の砂漠や山岳地帯に逃げ込んでおり、今後、ゲリラ戦を仕掛けるのではないかという指摘も出ており、依然として予断を許さない状況です。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130129/k10015128101000.htmlより、
アフリカ連合 マリ支援強化で合意
1月29日 5時21分

AU=アフリカ連合の首脳会議がエチオピアで開かれ、アルジェリアで起きた人質事件を強く非難する宣言を採択するとともに、イスラム武装勢力との戦いを進めるマリへの支援を強化することで合意しました。
アフリカ大陸の54の国と地域が加盟するAU=アフリカ連合は28日、エチオピアの首都アディスアベバで開かれた首脳会議で、アルジェリアで起きたイスラム武装勢力による人質事件について、「テロリストによる攻撃を強く非難する」とする宣言を全会一致で採択しました。
宣言では、日本人10人を含む30人以上が犠牲になったことに対して哀悼の意を表す一方、アルジェリア軍が行った作戦については、「人質の命を救い、天然ガス施設への損害を最小限に食い止めるための措置だった」と理解を示しています。
そのうえで「アルジェリアの隣国マリでは、国際テロ組織・アルカイダなど複数のテロ集団が北部を実効支配している」として強い懸念を表明し、フランス軍とともに軍事介入しているアフリカ諸国の部隊の活動に対して、総額で5000万ドル(日本円でおよそ45億円)を拠出することを決めました。
マリ情勢を巡っては、29日にもアフリカ諸国に加えて日本や欧米も参加する支援国会合がエチオピアで開かれる予定で、日本は難民支援などの分野に1億ドル規模の支援を表明する見通しです。

http://mainichi.jp/select/news/20130129k0000m030042000c.htmlより、
マリ:政府・仏軍、世界遺産都市トンブクトゥを制圧
毎日新聞 2013年(最終更新 01月28日 23時27分)

 【バマコ(マリ南部)服部正法、パリ宮川裕章】西アフリカ・マリでイスラム過激派との戦闘を続けているフランス軍とマリ政府軍は28日、過激派の本拠地の一つ、北部の世界遺産都市トンブクトゥで空港を奪還した。仏メディアが報じた。トンブクトゥの住民は毎日新聞の電話取材に「町全体が解放された」と話しており、仏軍などは町をほぼ制圧した模様だ。
 仏テレビ「フランス24」によると、27日夜から28日未明にかけ、装甲車などの両軍地上部隊が空港を制圧、約250人の仏軍空挺(くうてい)部隊が市北部から展開した。仏航空部隊はこれまでの約2週間でトンブクトゥの過激派拠点に約30回の空爆を加えている。
 トンブクトゥ中心部の男性は28日朝、毎日新聞の取材に「行政府の建物など町の中心も仏・マリ軍が管理下に置いた。過激派は町から逃げていったと思う。解放を喜ぶ人たちが外に出て、物をたたいて音をかき鳴らしたり、バイクで走り回ったりしている」と話した。
 仏・マリ軍は27日、別の過激派本拠地、北部ガオを奪還したばかり。両軍は過激派の占拠する北部に進軍を続け、北部の過激派の本拠地3都市のうち2都市を、短期間で奪回したことになる。仏・マリ軍は、ガオ、トンブクトゥの奪還後は別の本拠地キダルに向かうとみられる。
 トンブクトゥは、サハラ砂漠交易の中継地で、イスラム文化の拠点都市として栄えた歴史的に重要な町。イスラム教指導者をまつった聖廟(せいびょう)などがあり、世界遺産都市として知られる。偶像崇拝の禁止に厳格な過激派は、町を制圧して以降、聖廟を破壊している。

http://mainichi.jp/select/news/20130128k0000m030069000c.htmlより、
マリ:北部ガオ、ほぼ奪還…仏・政府軍 過激派占拠の都市
毎日新聞 2013年(最終更新 01月28日 01時39分)

 【バマコ(マリ南部)服部正法】西アフリカ・マリのイスラム過激派と戦闘を続けるフランス軍とマリ政府軍は27日、北部のイスラム過激派の拠点都市・ガオをほぼ制圧した。両軍は一気に北上したい考えだが、北部の要衝は依然としてイスラム過激派の支配下にある。砂漠や山岳地帯に囲まれた険しい地形で、戦闘の長期化も懸念される。
 ガオの中心部に住む男性は27日、毎日新聞の電話取材に「軍が今朝、町に入り、解放された。目立った戦闘はもう起きていない。人々は通りに出て軍に手を振り、笑顔で解放を喜んでいる」と話した。ただ、イスラム過激派の一部が民家などに潜み、「何人かは見つかって連行されたようだ」という。
 ガオはトンブクトゥ、キダルと並ぶ北部の中心都市。昨年3月から4月にかけて、北部の遊牧民トゥアレグ人で構成する世俗主義反政府武装組織やイスラム過激派が制圧した。その後、過激派は世俗主義組織を放逐し、支配体制を確立した。
 さらに過激派は今月14日までに、コンナなど中部の要衝3カ所をいったん支配下に置いたが、仏軍とマリ軍が21日までに奪還した。両軍は北進し、過激派の占拠する北部ガオに到達。仏軍は過激派の拠点を空爆する一方、マリ軍と連携して地上戦を展開している。
 ガオを支配する過激派は主に、国際テロ組織アルカイダの北アフリカ組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」から分派した、「西アフリカ統一聖戦運動(MUJAO)」。MUJAOはガオで「犯罪者」の腕を切断するなどシャリア(イスラム法)の厳格な適用を進めている。
 今月11日にマリに軍事介入した仏軍は当初、イスラム過激派が北部から南進するのを阻止するのが目標だと説明していた。しかしその後、「北部の完全奪還」(ルドリアン国防相)に目標を拡大し、北進している。
 仏軍による軍事介入からわずか2週間余りで過激派の北部の拠点都市を奪還したことは仏・マリ両軍にとり「大きな成果」とされる。現地ではすでに先週、「ガオとトンブクトゥを1カ月で奪還できるかもしれない」(マリ軍のデンベレ将軍)との観測も流れていた。両軍は今後、世界遺産都市トンブクトゥなど残る北部の要衝を攻略目標にするとみられる。

http://mainichi.jp/select/news/20130121k0000e030146000c.htmlより、
仏国防相:マリ介入の仏軍「北進」…「全土奪還目指す」
毎日新聞 2013年(最終更新 01月21日 17時18分)

 【パリ宮川裕章、ヨハネスブルク服部正法】フランスのルドリアン国防相は20日、仏テレビに出演し、西アフリカ・マリへの仏軍軍事介入の最終目標について、イスラム過激派が占拠する「北部の完全奪還」と明言した。当初、過激派の南進を阻止するための限定的作戦との見方を示していたが、大きく方針を転換した。過激派勢力の戦力が予想以上だったことや、マリ政府軍や周辺国の支援部隊の実力が不安視されることが方針転換の背景にあるとみられる。
 ルドリアン国防相はマリでの軍事目標について「わずかな地域も残さないマリ全土の完全な奪還」と発言。そのうえで「現在、展開しつつあるアフリカ軍が仏軍の介入を引き継ぐことを期待する」と述べた。
 マリでは昨年4月、北部を複数のイスラム過激派勢力が制圧。今月10日、南下し中部の要衝コンナも制圧したため、マリ軍から支援を要請された仏軍が介入に踏み切った。ところが過激派勢力は予想以上の重武装でゲリラ戦術を取るなどしており、戦闘はこう着状態に入りつつある。「西アフリカ諸国経済共同体(ECОWAS)」が支援部隊を派遣し始めたが戦力は未知数で、実戦経験豊富な過激派勢力を前に苦戦も予想される。
 オランド仏大統領はアルジェリアの人質事件を受け「仏軍の介入がさらに正当化された」と欧州各国などからの支援強化を訴えている。だが、この地域に権益の少ないドイツなど欧州他国は二の足を踏んでおり、本格的な軍事支援を決定するかは不透明だ。

http://mainichi.jp/select/news/20130112k0000m030109000c.htmlより、
マリ:過激派掃討へ外国軍が展開開始
毎日新聞 2013年(最終更新 01月12日 00時18分)

 【ヨハネスブルク服部正法、パリ宮川裕章】イスラム過激派掃討のため国連安全保障理事会が周辺国の軍事介入を認めた西アフリカ・マリに10日、外国軍部隊が到着し、軍事展開を開始した。AFP通信によると、マリ政府当局者は11日、「フランス軍を含む欧州部隊」と明らかにした。部隊の規模や拠点は明らかにされていない。
 マリからの報道によると、マリ北部を占拠するイスラム過激派の一つ、アンサル・ディーンが10日、中部コンナを新たに制圧した。コンナはイスラム過激派と対峙(たいじ)するマリ政府軍の最前線基地があった要衝で、政府軍の最北の拠点都市モプティに過激派が迫る可能性が出ている。イスラム過激派の攻勢を受け、マリ政府は国連と旧植民地宗主国のフランスに軍事支援を要請していた。

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