ひと:中村哲さん 「緑の大地計画」実現目前に

http://mainichi.jp/opinion/news/20130205k0000m070131000c.htmlより、
ひと:中村哲さん 活動30年「緑の大地計画」実現目前に
毎日新聞 2013年(最終更新 02月05日 10時24分)

 ペシャワール会がアフガニスタン東部で02年春から取り組む農村復活事業「緑の大地計画」が大詰めを迎えている。筑後川(福岡県)に見られる江戸時代の治水技術を取り入れた505メートルに及ぶ連続取水堰(ぜき)の完成が間近い。「1万6500ヘクタールの農地が維持できる。うれしいことじゃないですか」。声を弾ませた。
 アフガンとパキスタン国境地帯で医療活動を始めて30年目。診療した患者は延べ250万人以上に上る。現地の活動は今、中村さんら日本人2人の他はアフガニスタン人スタッフ約500人が支える。
 旧ソ連侵攻(1979年)以来の戦乱に加え、干ばつと洪水で砂漠化が進み、農地を失った人々が難民化するのを目の当たりにし、「薬で飢えと渇きは治せない」と、00年以降は水利事業に力を注いできた。1600本の井戸を掘り、地下水路を修復。03年に着工し、10年に開通した全長25.5キロに及ぶ用水路は自ら設計し重機も操った。
 コンクリートや鉄筋に頼る近代工法ではなく、「蛇籠(じゃかご)工」「柳枝(りゅうし)工」など日本伝統の治水技術を軸にしたのは、現地の人々が自力で修復しやすく、他地域での用水路造りのモデルにもなるからだ。
 会として事業にゴールを定めているわけではないが、現地の人々は将来の自立を見据え、協力し合って用水路を守る態勢を整えつつある。「我々の活動が残したものは生き続けてほしい」と願っている。【金秀蓮】

 【略歴】なかむら・てつ ペシャワール会現地代表。九州大医卒。03年、アジアのノーベル賞といわれるマグサイサイ賞を受賞した。66歳。

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