北朝鮮核実験 3回目実施、安保理で緊急会合
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013021200803より、
軍事力強化を表明=ミサイル配備、先制攻撃強調-韓国
【ソウル時事】韓国政府は12日、北朝鮮の核実験を受けた声明で、核・ミサイルの脅威に対抗するため「北朝鮮全域を射程圏にするミサイルを早期に配備するなど、軍事力拡充にさらに拍車を掛ける」と強調した。金寛鎮国防相は、より積極的な核抑止戦略が必要だとして、核施設への先制攻撃に言及した。
国連安保理を通じた制裁などとは別に、軍事面でも圧力をかける狙いとみられる。(2013/02/12-17:39)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013021200763より、
安倍首相声明全文=北朝鮮核実験
北朝鮮の核実験に関する12日の安倍晋三首相の声明全文は次の通り。
1 本日、北朝鮮が第3回核実験を実施したとの発表を行った。
2 わが国を含む国際社会が、北朝鮮に対し、既存の国連安保理決議の完全な順守を求め、核実験を含む挑発行為を決して行わないよう繰り返し強く求めてきたにもかかわらず、今回、北朝鮮が核実験を強行したことは、北朝鮮が大量破壊兵器の運搬手段となり得るミサイル能力を増強していることと併せ考えれば、わが国の安全に対する重大な脅威であるとともに、核兵器不拡散条約(NPT)を中心とする国際的な軍縮不拡散体制に対する重大な挑戦であり、北東アジアおよび国際社会の平和と安全を著しく損なうものとして断じて容認できない。今回の核実験は、関連安保理決議に明確に違反するものであるとともに、日朝平壌宣言や2005年9月の6者会合共同声明にも違反し、北朝鮮との対話を通じた問題解決に向けた動きにも逆行するものである。北朝鮮に対して厳重に抗議し、断固として非難する。
3 特に、昨年12月12日、北朝鮮が同年4月に続き安保理決議に違反して強行した「人工衛星」と称するミサイル発射を受けて採択された決議第2087号で、北朝鮮による核実験が行われれば安保理が重要な行動を取る決意を明確に表明し警告している中で、今回の核実験が強行されたのであり、これらの一連の挑発行為は国連安保理の権威に対する重大な挑戦である。
4 わが国は、既に今後国連安保理が速やかに協議を実施するよう要請したところである。北朝鮮に対し改めて、関連する国連安保理決議の即時かつ完全な履行を強く求める。また、わが国は、この機会に改めて、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決に向け具体的な行動を取るよう、北朝鮮に強く求める。
5 政府としては、以下の対応を取ることとする。
(1)引き続き、本件に関する情報収集・分析に万全を期すこと
(2)引き続き、国民への的確な情報提供を行うこと
(3)引き続き、不測の事態に備え、わが国の平和と安全の確保、国民の安全の確保に万全を期すこと
(4)核実験に伴う放射性物質のわが国に対する影響について、政府としては、放射能対策連絡会議を開催し、関係省庁、都道府県、関係機関の協力を得て、わが国におけるモニタリング体制を強化するとともに、関係各国と連携し万全の体制で対応すること
(5)国連安保理決議の明白な違反である今回の核実験に対して、国連安保理が決議第2087号を踏まえてしかるべく対応を取ることを含め、米国、韓国、中国およびロシアとの協力を強化し、他の関係国や国際社会との連携をさらに進めること
(6)諸懸案の包括的な解決のためにわが国が取るさらなる対北朝鮮措置として、在日の北朝鮮当局の職員が行う当局職員としての活動を実質的に補佐する立場にある者による北朝鮮を渡航先とした再入国は原則として認めないこととすること
(7)今後の北朝鮮の対応・国際社会の動向等を考慮しつつ、さらなる対応について検討すること
(2013/02/12-17:05)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015460341000.htmlより、
北朝鮮 核小型化進めたと誇示
2月12日 16時52分
北朝鮮は、12日、3回目の核実験を行ったことを発表し、「以前よりも爆発力が大きいうえに、小型化、軽量化した原子爆弾を使った」として、核の小型化を進めたと誇示しました。
北朝鮮は、12日午後、国営テレビを通じて、「わが国の国防科学部門は、北部の地下核実験場で3回目の地下核実験に成功した」と発表しました。そのうえで、「以前よりも爆発力が大きいうえに、小型化、軽量化した原子爆弾を使い、高い水準で安全かつ完璧に行われた。多様化したわれわれの核抑止力の優秀な性能を物理的に示した」と誇示しました。
また、このタイミングで核実験に踏み切った背景については、「わが国の合法的で平和的な人工衛星打ち上げの権利を侵害したアメリカの敵対行為に対して、国の安全と自主権を守るためだ」と主張し、事実上の長距離弾道ミサイルの発射に関して国連安全保障理事会で非難決議の採択を主導したアメリカに対抗したものだと強調しています。
アメリカから体制の保証を取り付けたい北朝鮮指導部としては、朝鮮戦争の休戦協定締結から60年となることし、アメリカに対して、ミサイルの性能向上に続いて核の小型化を進めていると強調し、緊張を高めることで、互いに「核保有国」という立場で直接交渉に応じるよう迫るねらいがあるとみられます。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013021201001918.htmlより、
北朝鮮が3度目の地下核実験 「成功」と朝鮮中央通信
2013年2月12日 16時47分
北朝鮮は12日、3度目の地下核実験を「成功裏に行った」と明らかにした。朝鮮中央通信が伝えた。北朝鮮は2006年10月9日と09年5月25日に北東部咸鏡北道の豊渓里付近で核実験を実施しているが、金正恩第1書記の体制下で初めてとなる。
「核保有国」としての地位を既成事実化すると同時に、11年12月に死去した金正日総書記が掲げた軍事優先の「先軍政治」の継承者としての金第1書記の実績をつくり国内の権力基盤強化を図る狙いがあるとみられる。
プルトニウム型とみられる過去2回と異なり、高濃縮ウランを使用した可能性もある。(共同)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015457931000.htmlより、
首相 独自制裁含め対応を指示
2月12日 15時48分
政府は、12日正午前、気象庁が、北朝鮮北東部で地震とは異なる特異な振動の発生を観測したことを受け、北朝鮮が核実験を実施した可能性が高いと判断し、安倍総理大臣が、関係閣僚に対し、国際社会と連携して、日本独自の制裁を含めあらゆる有効な手段で対応するよう指示しました。
気象庁が、12日正午前、北朝鮮北東部で地震とは異なる特異な振動の発生を観測したことを受けて、政府は、午後0時45分すぎから、総理大臣官邸で、安倍総理大臣のほか、岸田外務大臣や小野寺防衛大臣ら関係閣僚が出席して安全保障会議を開きました。
そして、政府として、北朝鮮が核実験を実施した可能性が高いと判断し、安倍総理大臣が、北朝鮮の動向に関して情報の収集と分析を徹底すること、核実験に伴う放射性物質の影響を把握するため関係各国と連携してモニタリング態勢を強化すること、国際社会との連携をさらに進め、日本独自の制裁を含めあらゆる有効な手段で対応すること、不測の事態も念頭に国民の安心・安全の確保に万全を期すことを指示しました。
このあと記者会見した菅官房長官は「地下核実験に伴う放射性物質の影響について、すでにモニタリング態勢を強化したが、一般的に地下核実験の場合は、大気中に放射性物質が放出される可能性は少ないと言われている。過去2回の北朝鮮による核実験の発表後に、異常値は検出されておらず、国民の皆さんは、冷静に平常どおりの生活を送ってもらいたい」と述べました。
また、菅長官は、核実験を巡る情報について、11日、北朝鮮がアメリカ政府に対し、近いうちに核実験を実施する予定だと通告し、アメリカ政府から日本政府に速やかに連絡があったことを明らかにしました。
政府は、関係省庁の担当者を総理大臣官邸に緊急に集めて、北朝鮮による核実験に関する官邸対策室を立ち上げ、情報の収集と分析を進めているほか、アメリカや韓国など関係国と連絡を取り合い、国連安保理での新たな決議の採択など今後の対応を協議することにしています。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013021200575より、
安保理が緊急会合開催へ=北朝鮮核実験受け
【ニューヨーク時事】北朝鮮による核実験を受け、国連安全保障理事会は12日午前9時(日本時間同日午後11時)に緊急会合を開き、対応を協議する。新たな核実験が過去の安保理決議に違反するのは明白で、常任理事国の米国や議長国の韓国を中心に、非安保理メンバーの日本とも連携しつつ、制裁強化を柱とする断固たる措置が模索される見通しだ。
安保理は1月、北朝鮮による2012年12月の事実上の長距離弾道ミサイル発射を受けて採択した制裁強化決議で、新たに核実験やミサイル発射を行った場合、「重大な行動を取る」と強く警告していた。(2013/02/12-15:47)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015457121000.htmlより、
国連安保理 緊急会合開催へ
2月12日 15時32分
国連の安全保障理事会の議長国を務める韓国の国連代表部は、日本時間の12日夜に安保理の緊急会合を開催することを各メンバー国に伝えました。
外交筋によりますと、安保理の緊急会合は、ニューヨークの国連本部で、12日午前9時(日本時間の12日午後11時)から開催されるということです。
緊急会合では、現在ニューヨークを訪れている韓国のキム・ソンファン外交通商相が、みずから議長を務めるということです。
韓国のキム・スク国連大使は先の記者会見で、「北朝鮮が核実験に踏み切った場合は、安保理として厳しい措置をとる用意がある」と話しており、安保理として北朝鮮に対して制裁を含む厳しい内容の決議の採択を目指すという見方を示しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015455081000.htmlより、
環境省測定 放射線量異常なし
2月12日 14時12分
北朝鮮が核実験を行った可能性があることから、環境省は空気中の放射線量を測定している国内10か所の観測機器での測定間隔をふだんより短くした緊急モードで監視を始めています。
環境省によりますと、10か所で観測された放射線量は、午前11時から午後1時にかけて、0.006マイクロシーベルトから0.051マイクロシーベルトの間で推移していて、通常時の値と変わらないということです。
環境省は引き続き、監視を続けたいとしています。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013021200432より、
北朝鮮が核実験=3回目、挑発継続-地震規模、過去最大
【ソウル時事】北朝鮮は12日、咸鏡北道吉州郡で、2006年10月、09年5月に続く3回目の核実験を実施したもようだ。12年12月の長距離弾道ミサイル発射から短期間のうちに再び国際社会を挑発する強硬策に踏み切ったことで、朝鮮半島情勢はさらに緊迫した局面に入った。
日米韓などは、国連安全保障理事会の緊急協議開催を要請する方針。日本政府は2月12日、安全保障会議を開催し、韓国政府も国家安全保障会議を緊急招集。韓国国防省報道官は「追加の核実験やミサイル発射の可能性についても注視している」と述べた。また、聯合ニュースは米韓両軍は対北朝鮮情報監視態勢のレベルを引き上げたと伝えた。
北朝鮮は公式発表を行っていないが、核実験は吉州郡豊渓里の実験場で行われたとみられる。日本政府によると、核実験によるとみられる人工的な地震波は、12日午前11時57分50秒に観測。地震の規模はマグニチュード(M)5.2。豊渓里で行われた過去2回の核実験の際の地震規模より大きい。爆発規模について、韓国国防省は6~7キロトンと推定。06年の爆発規模は1キロトン未満、09年は数キロトンとみられている。
実験した爆発物の型は不明。北朝鮮は事前に「高いレベルの核実験」実施の方針を示しており、初めてのウラン型やブースト型核分裂弾(強化原爆)の可能性もある。
秘密裏の開発が容易なウラン型の実験に成功したとすれば、北朝鮮の核の脅威は新たな段階に入る。過去2回と同様のプルトニウム型や、コンパクトで強力な爆発力を持つブースト型の場合も、ミサイルに搭載できる小型の核弾頭開発につながる恐れがある。(2013/02/12-14:05)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015453651000.htmlより、
米政府 事態深刻に受け止めか
2月12日 13時27分
北朝鮮が核実験を強行したとみられていることについて、アメリカ政府からまだ公式の反応は出ていません。
アメリカ政府は、北朝鮮の狙いは最終的にアメリカ本土を核ミサイルの射程に収めることを目指したものとみており、事態を深刻に受け止めているものとみられます。
オバマ政権はこれまで北朝鮮に厳しい経済制裁を科す一方で、対話には前向きな姿勢を示してきました。
去年2月には、アメリカが食糧支援を行う見返りに、北朝鮮が核実験やニョンビョンでのウラン濃縮活動、さらに、長距離弾道ミサイルの発射を一時凍結することで合意したと発表しました。
ところが、北朝鮮はその直後の4月に事実上のミサイル発射を強行したことから、オバマ政権は合意を白紙に戻し、交渉は行き詰まりました。
さらに、北朝鮮は去年12月、アメリカ本土の一部も射程に収めるとみられる事実上の長距離弾道ミサイルを発射し、その後も核実験に向けた動きを活発化させてきたことから、アメリカは偵察衛星などで核実験場の監視を強めながら、これ以上の挑発行為を行わないよう働きかけてきました。
先月には、北朝鮮問題を担当するデイビース特別代表を日中韓の3か国に派遣し、対応を協議するとともに、特に中国に対しては北朝鮮に対する影響力を行使して核実験を思いとどまるよう働きかけを強めるように求めました。
今回、北朝鮮が先月のミサイル発射に続いて核実験を強行した可能性があることについて、アメリカ政府は北朝鮮がアメリカ本土を核ミサイルの射程に収めることに着実に近づいているとみており、事態を深刻に受け止めているものとみられます。
アメリカ政府は今後、北朝鮮への非難を強め、国連安保理での追加制裁などより厳しい措置を目指すものとみられ、とりわけ制裁に慎重な姿勢をとることも予想される中国に対して働きかけを強めていくものとみられます。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013021201001600.htmlより、
北朝鮮、核実験か 「人工的な地震」観測
2013年2月12日 12時50分
【ソウル共同】韓国の気象庁は12日、北朝鮮で「人工的な地震」が観測されたと公表した。北朝鮮が3度目の地下核実験を実施した可能性があり、米国や日本、韓国が確認を急いでいる。
核実験実施が確認されれば、金正恩第1書記の体制下では初めて。北朝鮮は2006年10月9日と09年5月25日に核実験を実施している。
聯合ニュースによると、韓国政府当局者は12日、北朝鮮で観測された人工的な地震について「核実験の可能性が高い」と述べた。気象庁によると、北朝鮮の人工的な地震の発生は12日午前11時58分(日本時間同)だった。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015452421000.htmlより、
北朝鮮 3回目核実験のねらいは
2月12日 12時50分
北朝鮮が3回目の核実験に踏み切る姿勢を示し続けてきたのは、体制の保証を取り付けるために核の脅威を見せつけて、アメリカを交渉のテーブルに引き出そうとする「瀬戸際戦術」に加えて、国民の結束を強めるためにキム・ジョンウン第1書記の「業績」づくりを進めるという側面もあるとみられます。
北朝鮮において核とミサイルの開発は、おととし死去したキム・ジョンイル総書記の「遺訓」と位置付けられています。
このため、キム・ジョンウン第1書記を中心とする後継体制は、核とミサイルの開発を今後も推し進める姿勢を鮮明にしており、去年4月に修正した憲法には、みずからを「核保有国」だと初めて明記しました。
今回、地下核実験が確認されれば、2006年と2009年に続いて3回目、キム・ジョンウン体制になってから初めてとなります。
実験を重ねるのは、軍事的には核弾頭の小型化を進めて、アメリカ本土まで届く長距離弾道ミサイルに搭載できるようにしたいためとみられます。
そうした軍事的な目的に加え、対外的には核の脅威を見せつけることで、アメリカを交渉のテーブルに引き出し、体制の保証を取り付けようとする「瀬戸際戦術」の一環だと言えます。
北朝鮮としては緊張を高めて、アメリカをはじめ独自の制裁措置を検討している日本や韓国も強くけん制し、核問題を巡る駆け引きを有利に運びたいという思惑がありそうです。
一方、国内的には今月16日のキム総書記の誕生日を前に、事実上の長距離弾道ミサイルの発射に続いて、核実験をキム第1書記の「業績」と位置付けることで、国民の結束を強化しようという側面もあるとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015451521000.htmlより、
気象庁 北朝鮮で特異な振動観測
2月12日 12時42分
気象庁によりますと、12日正午前、北朝鮮北東部で地震とは異なる特異な振動が発生したのが地震計で観測されました。
この付近には北朝鮮の核実験場があり、気象庁は、地下核実験かどうか政府内で分析するため、データの確認を進めています。
気象庁によりますと、日本時間の12日午前11時57分ごろ、北朝鮮北東部の北緯41.2度、東経129.3度付近で地震とは異なる特異な振動が発生したのを気象庁の地震計で確認したということです。
振動が発生したのは地下のごく浅いところで、マグニチュードに換算すると5.2と推定されるということです。
この付近には北朝鮮の核実験場があり、7年前と4年前に北朝鮮が地下核実験を行った際には地震の規模に換算してマグニチュード5前後の振動が観測されました。
地震の場合、地震計に記録される波形は小刻みな揺れから始まり、次第に振幅が大きくなりますが、地下核実験による振動の場合は最初から振幅の大きな波形となります。
今回、記録された波形も地震とは異なる特異な振動を示しているということで、気象庁は、地下核実験によるものかどうか政府内で分析するため、データの確認を進めています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015451291000.htmlより、
北朝鮮で揺れ 核実験の可能性
2月12日 12時25分
韓国の通信社「連合ニュース」は先ほど、昼前に、北朝鮮で人工的な揺れが観測されたと伝えました。
韓国の大統領府や国防省は、核実験が行われた可能性があるとみて確認を急いでいます。
連合ニュースは、地震の規模はマグニチュード5.1と伝えています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130212/k10015449391000.htmlより、
北朝鮮“ミサイル”年内再発射示唆
2月12日 11時24分
北朝鮮は、ことし7月に迎える朝鮮戦争の休戦協定締結60年と、9月の建国65年という節目を、「国防力強化の新たな成果で輝かせる」として、事実上の長距離弾道ミサイルを年内に再び発射する可能性を示唆し、直接協議に応じないアメリカをけん制するねらいがあるとみられます。
これは、12日朝、北朝鮮の国営メディアが、11日に開かれた朝鮮労働党の中央委員会政治局会議の決定として伝えたものです。
それによりますと、会議では、朝鮮戦争の休戦協定締結から60年となることし7月と、建国から65年となることし9月の節目を、「国防力強化の新たな成果で輝かせる」としたうえで、「人工衛星と威力ある長距離ロケットを引き続き打ち上げる」として、事実上の長距離弾道ミサイルを年内に再び発射する可能性を示唆しました。また、朝鮮戦争の休戦協定が締結された日で、北朝鮮では「アメリカに勝利した記念日」とされている7月27日に合わせて、ピョンヤンで軍事パレードと市民によるデモ行進を行うとしています。
さらに、「朝鮮人民軍は、高度の、攻撃可能な態勢を堅持する」と強調していますが、最近、北朝鮮が実施をちらつかせている3回目の核実験には触れていません。
北朝鮮の今回の決定は、キム・ジョンイル総書記の誕生日を4日後に控えて、去年12月に続く長距離弾道ミサイルの発射も辞さない構えを見せることで、直接協議に応じないアメリカをけん制するねらいがあるとみられます。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013021200100より、
政治局会議、核実験に触れず=人員撤収、先送り示唆か-北朝鮮
【ソウル時事】12日の朝鮮中央通信によると、北朝鮮の労働党中央委員会は11日、平壌で政治局会議を開き、「人工衛星と長距離ロケットを今後も発射する」などの内容を盛り込んだ「決定書」を採択した。実施の構えを見せてきた核実験に関する内容はなく、先送りを示唆した可能性もある。
北朝鮮メディアは最近、金正恩第1書記が表明した「重大措置」について、「米国などは核実験と早合点している」と、核実験実施を踏みとどまる姿勢をちらつかせた。また、聯合ニュースは11日、北朝鮮が豊渓里の核実験場から、人と装備を撤収させたと伝えた。
一連の動きについては、核実験を先送りするサインか、米国を交渉に呼び込むための揺さぶりとの見方も出ている。
ただ、北朝鮮は昨年12月、長距離弾道ミサイルの発射が当面ないように見せ掛けた上で、抜き打ち的に発射した。消息筋は「核実験が迫っているのか、偽装戦術なのか注視している」と話している。(2013/02/12-10:47)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013021201001367.htmlより、
北朝鮮、ミサイル発射継続を確認 核実験には触れず
2013年2月12日 09時36分
【北京共同】12日の朝鮮中央通信によると、北朝鮮の朝鮮労働党は11日の政治局会議で「人工衛星と威力ある長距離ロケットを引き続き打ち上げる」との方針を決定し、事実上の長距離弾道ミサイルの発射継続をあらためて確認した。3度目の核実験には触れていない。
会議は7月27日に朝鮮戦争休戦60周年、9月9日に建国65周年を迎えるのに合わせた国政運営方針を盛り込んだ決定書を採択。これらの節目の前後に発射が強行される可能性もある。
北朝鮮は7月27日を「戦勝日」として建国記念日などと共に祝日としている。決定書は戦勝日に合わせ軍事パレードなどを実施することも盛り込んだ。