北朝鮮核実験 核の傘「再確認する」オバマ大統領

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130215/k10015536341000.htmlより、
参院 核実験に抗議の決議採択
2月15日 10時48分

参議院は15日の本会議で、北朝鮮が行った核実験について、「断じて容認できない暴挙だ」として、北朝鮮に対する断固かつ実効性のある制裁措置を実施するよう政府に求める決議を全会一致で採択しました。
参議院本会議で採択された決議では、北朝鮮が行った核実験について、「国際社会に対する重大な挑戦であり、唯一の被爆国のわが国として断じて容認できない暴挙だ」としたうえで、「厳重に抗議するとともに、北朝鮮が速やかにすべての核を放棄することを強く要求する」としています。そして、北朝鮮に対する新たな制裁を含め、断固かつ実効性のある制裁措置を実施することなどを通じて、拉致・核・ミサイルの問題などの早急な解決に向けて総力を挙げて対処するよう、政府に求めています。
決議は全会一致で採択され、安倍総理大臣は、「政府として、国連安全保障理事会がさらなる制裁決議を採択することを含め、アメリカや韓国をはじめ、中国やロシアなど国際社会と連携して対処していく。また、わが国として独自の制裁も直ちに決定したが、さらなる対応についても、今後の北朝鮮の対応や国際社会の動向などを考慮して検討していく」と述べました。
北朝鮮が核実験を行ったことに対する同様の決議は、14日の衆議院本会議でも全会一致で採択されています。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130215/plc13021503180005-n1.htmより、
産経新聞【主張】日米首脳会談 連携して北の資金封じを
2013.2.15 03:17

 北朝鮮の核実験強行を受け、安倍晋三首相がオバマ米大統領と電話で会談し、制裁強化のための国連安保理決議の早期採択を目指すことで一致した。日米首脳の速やかな連携を評価したい。
 安倍首相は日米協力の下で金融制裁を行うことも働きかけた。北の核やミサイル開発を封じる上で、金融・財政面の措置は効果的だ。資金洗浄などの違法行為摘発にも全力を挙げ、実効性ある制裁につなげてほしい。
 首相の念頭にあるのは2005年、北が資金洗浄に利用したマカオの金融機関、バンコ・デルタ・アジア(BDA)に対して、米政府が発動した金融制裁だ。
 BDAは米国銀行との取引を禁じられ、ドル交換などが不能になるため、北の関連口座凍結や北との取引停止に追い込まれた。この結果、北に深刻な打撃を与えたことが実証されている。
 国務省報道官も12日、米金融市場からの排除などを含む金融制裁について「効果的で、あらゆる選択肢を検討する」と述べた。日米の財務当局や銀行・金融機関が連携し合って、抜け穴や切れ目のない制裁を工夫してもらいたい。
 一方、日本も対北輸出入禁止などの措置を実施ずみだが、さらに追加する余地はないか。
 今回は北からの再入国禁止対象者に朝鮮総連副議長5人を加えたが、これを核、ミサイル関連技術者へ拡大することも可能だ。
 報告なしで北に送金できる額(現行300万円)の引き下げや、年間総額の上限設定なども検討する必要がある。
 問題は、中国などを経由した迂回(うかい)送金の規制策だ。対北送金などを監視する責任は中国にあるが、野放しになっていないか。日本政府は中国当局に徹底した調査を申し入れるべきだ。
 電話会談で、オバマ氏が安倍首相に対し「核の傘を含め、米国の日本防衛の誓約は不動だ」と強調したのは当然といえる。今回、首相は北のテロ支援国家再指定には触れなかったが、訪米時の会談では拉致問題の重要性を訴え、再指定を働きかけてほしい。
 北の核実験に対し、衆院は「国際社会の声を無視して強行し、唯一の被爆国として断じて容認できない暴挙だ」と厳重な抗議と非難を明記した決議を全会一致で採択した。国を挙げて北の暴走阻止にあらゆる知恵を絞りたい。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130214/k10015527491000.htmlより、
米韓 大規模訓練で北朝鮮をけん制
2月14日 20時47分

北朝鮮による3回目の核実験を受けて、韓国軍と韓国に駐留するアメリカ軍は戦闘機を動員した大規模な訓練を行っており、新たな核実験など、さらなる挑発も辞さない構えを見せる北朝鮮に対して、けん制を強めています。
韓国国防省の関係者によりますと、12日から行われている米韓の空軍の合同訓練は、北朝鮮の核実験を受けて、14日と15日の2日間、F16などの戦闘機を動員するなど規模を拡大し、北朝鮮の戦闘機との空中戦や北朝鮮への爆撃などを想定した訓練を行っているということです。
また、韓国の海軍は16日までの予定で、20隻の艦船が参加する海上機動訓練を行っていることを14日、明らかにしたほか、陸軍も15日から砲撃訓練を計画しているとしており、新たな核実験など、さらなる挑発も辞さない構えを見せる北朝鮮に対して、けん制を強めています。
一方、韓国の国会は14日、本会議を開き、北朝鮮の核実験について、「韓国国民の生命と安全を脅かす深刻な挑発行為であり、強く糾弾する」とする決議案を採択しました。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013021401001799.htmlより、
韓国、北朝鮮非難決議を採択 核武装論も台頭
2013年2月14日 19時45分

 【ソウル共同】韓国国会は14日の本会議で、北朝鮮が強行した3度目の核実験について「韓国国民の生命と安全を脅かす深刻な挑発行為」として強く非難する決議を全会一致で採択した。
 北朝鮮の核の脅威が増す中、韓国内では有事に備えた軍事態勢の強化を求める声が高まり、政界の一部では核武装論も台頭している。
 決議は、北朝鮮に対し「挑発行為の深刻さを明確に認識し、根本的な核問題解決のため核物質や核施設を含むあらゆる核開発計画を放棄せよ」と要求。また韓国政府にも、国際社会と協力して北朝鮮の核保有を断固として阻止し、国民の生命と主権を守るため確固たる対応を取るよう求めた。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013021400861より、
敵視継続なら強力な報復=米国には力で立ち向かう-北朝鮮

 【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は14日の論評で、「強盗の米国とはただ力で立ち向かう」とし、「米国がわれわれの警告にもかかわらず、対(北)朝鮮敵視政策に引き続きしがみつくのであれば、先軍朝鮮のより強力な報復を免れない」と改めて追加の核実験などをちらつかせ、米国を威嚇した。
 論評は、先のミサイル発射に対する国連安保理の制裁決議について「米国と追従勢力が捏造(ねつぞう)した『決議』は米国の悪辣(あくらつ)な対朝鮮敵視政策の産物であり、いかなる合法性もない詐欺文書だ」と非難。「われわれが決心した米国との全面対決戦は、米国の敵視政策と専横に終止符を打つための正義の聖なる歴史的偉業だ」と強調した。(2013/02/14-19:17)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013021400771より、
「挑発なら緒戦に打撃を」=北朝鮮は「不良国家」-韓国国防相

 【ソウル時事】韓国の金寛鎮国防相は14日、同国中央部にある軍の誘導弾司令部を訪れ、「北朝鮮が挑発してきたら、われわれのミサイルで、緒戦に打撃を与えねばならない」とけん制した。国防省が明らかにした。
 北朝鮮の核実験を受け、国防省はこの日、新たに配備した艦対地の巡航ミサイルの映像を公開していた。
 金国防相は「北朝鮮は展望のない不良国家であり、核実験に続いて今後も挑発に出るだろう」と強調。その上で、「(挑発があれば)ミサイルで緒戦に打撃を与え、最後に敵の息の根を止められるよう準備せよ」と強い表現で指示した。(2013/02/14-18:56)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013021400723より、
日韓とミサイル防衛強化=核の傘再保証で北朝鮮けん制-米

 【ワシントン時事】北朝鮮が3度目の核実験を強行し、弾道ミサイルの弾頭として利用できるよう核兵器の小型化を進めている現状を踏まえ、米国はミサイル防衛(MD)に焦点を当てた合同軍事演習の実現も視野に、日韓との安保協力を深める構えだ。米国は同時に、核の傘による日韓防衛義務を再確認し、北朝鮮を強くけん制している。
 北朝鮮は2012年12月、米西海岸に届く可能性もある、推定射程1万キロの長距離弾道ミサイルの発射に成功。また、今回の核実験では「小型・軽量化された原子爆弾」を使ったと表明した。米国は既に、北朝鮮の核ミサイル開発を「現実的脅威」(パネッタ国防長官)ととらえている。
 日本にとっても問題は深刻だ。科学国際安全保障研究所(ISIS)のオルブライト所長は北朝鮮の核兵器について、日本全域を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」に搭載可能とみる。
 ノドンの配備数は300基以上ともされ、迎撃能力を高めるには、日本独力のMD強化だけでなく、ミサイルの探知・追尾能力に優れた米韓との協力が不可欠だ。日米韓の合同演習は、MDの運用面での連携向上に必要である上、3カ国の結束を北朝鮮に誇示する格好の機会にもなる。
 ただ、MDの持つ抑止力は限定的だ。ジョンズ・ホプキンス大高等行政研究所のジェームズ・バンデベルデ講師は、MDに関し「銃を持ってうろつく合理的判断のできない人間から身を守るために、防弾ベストを買うようなものだ」と指摘。防弾ベストでは「銃撃」を阻止することはできないと述べた。
 オバマ大統領が核の傘による日韓防衛を改めて約束したのも、抑止力に関する懸念を踏まえたものだ。日韓が核攻撃を受ければ、米本土を標的にした北朝鮮の核ミサイルのリスクがあろうとも、米軍は核で報復する-。大統領は、日韓首脳に直接、核の傘を再保証することで、北朝鮮に警告を発した。(2013/02/14-17:19)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130214/k10015506961000.htmlより、
日米首脳 新たな制裁決議採択で一致
2月14日 16時32分

安倍総理大臣は、北朝鮮が核実験を行ったことを受けて、14日朝、アメリカのオバマ大統領と電話会談し、国連の安全保障理事会での新たな制裁決議の速やかな採択に向けて、緊密に連携していくことで一致しました。
この中で安倍総理大臣は、「北朝鮮の核実験は、北東アジアのみならず、国際社会全体の平和と安全を著しく損なうものであり、国際社会は決して容認すべきではない」と述べました。そのうえで安倍総理大臣は、「国連の安全保障理事会で、北朝鮮に対する制裁の追加・強化を含む決議を速やかに採択すべきだ。かつて、アメリカが北朝鮮と取り引きのある金融機関に制裁を行ったことはよい経験であり、今回、金融制裁についても日米で協力して対応していきたい」と述べました。
これに対しオバマ大統領は、「北朝鮮の核実験は、国際社会の平和と安全に著しい脅威を与えるものであり、断固たる対応を取らなければならない。追加的制裁を含む、強く新しい安保理決議をできるだけ早く採択するよう協力していきたい」と述べ、国連の安全保障理事会での新たな制裁決議の速やかな採択に向けて、緊密に連携していくことで一致しました。
また、オバマ大統領は、「核の傘による抑止力を含め、アメリカの日本に対する防衛についての関与は不動であることを明確に再確認したい」と述べました。
さらに、安倍総理大臣は、来週、ワシントンで行われる日米首脳会談に触れ、「米国を訪問し、大統領と率直な意見交換を行うことを楽しみにしている。会談はアジア太平洋の安全保障環境が厳しさを増すなか、強固な日米同盟を内外に示す大変重要な機会だと考えている」と述べました。
これに対しオバマ大統領は、「私自身も、お会いすることを大変楽しみにしている。会談では、今回の北朝鮮の核開発問題は大きなトピックであり、さらに掘り下げて議論していきたい」と応じました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130214/k10015514261000.htmlより、
衆院 核実験への抗議決議採択
2月14日 15時3分

北朝鮮が核実験を行ったことを受けて、衆議院は本会議で、「断じて容認できない暴挙だ」として、北朝鮮に対する制裁措置の徹底や追加的制裁などを政府に求める決議を全会一致で採択しました。
採択された決議は、「北朝鮮による度重なる核実験は、国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦であるばかりでなく、唯一の被爆国のわが国として断じて容認できない暴挙だ」としたうえで、「厳重に抗議するとともに、北朝鮮が速やかにすべての核を放棄し、IAEA=国際原子力機関の査察を受け入れて、朝鮮半島の非核化に取り組むことを強く要求する」としています。さらに、政府に対し、北朝鮮に対する制裁措置を徹底することや追加的制裁を行うことなどを通じて、核・ミサイル・拉致の問題の早急な解決を図るよう求めています。
決議の採択を受けて安倍総理大臣は、「政府として、国連安全保障理事会で、さらなる制裁決議を採択することを含め、国際社会と連携して対処していく。わが国独自の制裁も決定したが、さらなる対応について、今後の北朝鮮の対応や国際社会の動向などを考慮して検討する」と述べました。
同様の決議は、15日の参議院本会議でも採択される見通しです。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013021400409より、
新型ミサイルの映像公開=北朝鮮をけん制-韓国

 【ソウル時事】韓国国防省は14日、新たに実戦配備した北朝鮮全域を攻撃できる艦対地の巡航ミサイルの映像を公開した。北朝鮮の3回目の核実験を受けた軍備増強の一環。
 名称は発表されなかったが、関係者によると、射程500~1000キロの「玄武3C」の軽量型とみられる。映像では、イージス駆逐艦や潜水艦から発射されたミサイルが標的に正確に命中した。
 同省当局者は「北朝鮮のあらゆる施設を必要な時に正確に打撃できる」と強調。公表の理由について、「北朝鮮が核実験とミサイル開発を続ける中、韓国も十分な対応能力があることを示すため」と説明した。(2013/02/14-12:25)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130214/k10015512251000.htmlより、
韓国 巡航ミサイルの映像公開
2月14日 12時12分

北朝鮮による3回目の核実験を受け、韓国軍は14日、北朝鮮全域を射程に収める改良型巡航ミサイルの映像を公開し、さらなる核実験に踏み切る可能性を示唆する北朝鮮を強くけん制しました。
韓国国防省は14日午前、記者会見を開き、軍がこのほど実戦配備した改良型巡航ミサイルの映像を公開しました。
映像はおよそ50秒で、駆逐艦や潜水艦から巡航ミサイルが発射されて水平飛行に移っていく様子や、ミサイルが目標を破壊する様子が映っています。
この巡航ミサイルについて、ユ・ヨンジョ陸軍少将は、北朝鮮全域を射程に収め、小さな目標でも正確に狙えること、さらに潜水艦が北朝鮮の沿岸まで近づいて発射すれば短時間で目標を攻撃できることなどを説明し、性能の高さを強調しました。
そのうえで、この巡航ミサイルの映像を公開した理由について、「北が核実験を行い、ミサイル開発を進めるなか、われわれも対応する能力を十分に備えていることを示して国民の不安を解くためだ」と述べ、3回目の核実験を強行し、そのあともさらに核実験を行う可能性を示唆している北朝鮮を強くけん制する狙いだと明らかにしました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130214/k10015506351000.htmlより、
米 北朝鮮の核イラン渡ること懸念
2月14日 10時8分

アメリカのケリー国務長官は、3回目の核実験を行った北朝鮮について「今やアメリカにとって脅威だ」と、危機感を表明したうえで、北朝鮮からイランに核技術が渡ることも強く懸念しました。
ケリー国務長官は、13日、記者会見で、核実験を行った北朝鮮について、核ミサイルでアメリカ本土を射程に捉えることを目指しているという認識を示したうえで、「彼らの核兵器と弾道ミサイル開発は、今やアメリカにとって脅威だ」と述べて危機感を表明しました。
また、ケリー長官は「これは核拡散の問題であり、イランの問題でもある。両国はつながっている」と述べ、北朝鮮とイランは核やミサイルの開発で連携しているとして、北朝鮮の核技術がイランに渡ることを強く懸念しました。
そして、国際社会の対応が核拡散を防げるかどうかを大きく左右するとしたうえで、「国際社会は一致して、迅速で明確で強い反応を示す必要がある」と述べ、中国などに国連安全保障理事会での新たな制裁措置に早期に合意するよう求めました。
ケリー長官は核実験のあと、日本と韓国に続いて中国の楊外相とも電話会談を行って対応を協議しており、アメリカとしては北朝鮮の核とミサイルの開発が直接的な脅威になると危機感を強め、厳しい対応を目指して鍵を握る中国への働きかけを続けるとみられます。

http://mainichi.jp/opinion/news/20130213ddm003030169000c.htmlより、
クローズアップ2013:北朝鮮、3度目核実験 「米と対等」誇示
毎日新聞 2013年02月13日 東京朝刊

 北朝鮮は12日、3回目の核実験に成功したと発表し、声明で「以前と異なり爆発力が大きい」ことと、「小型化・軽量化」を達成したことを強調した。二つの主張は何を意味するのか。北朝鮮の核開発能力と、対米国や北東アジアの安全保障の両面から、背景を読み解いた。【金子淳、長野宏美、西田進一郎、ソウル西脇真一、北京・成沢健一】

 ◇「本土射程入り」狙う
 多くの専門家は「北朝鮮が今回一番アピールしたかったのは、小型化・軽量化した核爆弾を使ったということだ」と指摘する。
 軍事専門家によると、ミサイルに搭載できる核兵器の「小型化」は、国際レベルでは1トン未満とされる。米国務省で核問題を担当していた英国際戦略研究所(IISS)のフィッツパトリック氏は、北朝鮮が保有する核兵器の重量を「爆弾そのものが450キロ、付属部品を含めれば700キロ」と分析する。
 北朝鮮が米国を射程に入れる核ミサイルを実用化するには(1)米国まで届くミサイル(2)小型化した核弾頭(3)核弾頭部分を大気圏内に再突入させる技術−−を開発する必要がある。北朝鮮は昨年12月、人工衛星発射名目で長距離弾道ミサイルの発射に成功。推定射程は米本土に到達可能な1万キロ以上とみられており、今回、もし小型化に成功したとすれば、第2段階まで完了したことになる。
 道下(みちした)徳成(なるしげ)・政策研究大学院大学准教授は、核弾頭を大気圏内に再突入させる技術や、先制攻撃から防御するためにミサイル発射システムを地下式にするなど、残された課題克服が必要なものの、「北朝鮮は(小型化、軽量化した)模型を公開するような揺さぶりをかけてくるかもしれない」と予想する。
 韓国国防省は、今回の爆発規模を、6〜7キロトンと推定した。06年の1回目が1キロトン未満、09年の2回目が数キロトンとされているのに比べれば、「小型・軽量化」にもかかわらず、破壊力は向上した。
 北朝鮮が過去2回の経験をもとに、核爆弾の爆発技術を向上させた点は否めない。さらに、従来とは異なる新たなタイプの核兵器を使用したとの見方も浮上している。
 韓国では、今回の核実験を前に、威力の強い「ブースト型核分裂爆弾」(強化原爆)の実験を行う可能性もあるとの見方が出ていた。この爆弾は、核分裂を急激に進める水素爆弾の一歩手前ともいえるもの。爆発力は、通常の原爆の数倍もあり、今回、北朝鮮が「以前と異なり、爆発力が大きい」という声明を発表したことと合致する点がある。

http://mainichi.jp/opinion/news/20130213ddm003030169000c2.htmlより、
 また今回、北朝鮮は高濃縮ウラン型の核爆弾を使用した可能性も指摘されている。6カ国協議の合意を受け、寧辺(ニョンビョン)の核施設の一部を解体、プルトニウムの製造能力を失ったため、高濃縮ウランの製造にも着手しており、これを使ったとの説だ。「プルトニウム型」か「ウラン型」を識別するため、日米韓や国際機関は、空中のチリを集めるなど情報収集を急いでいる。

 ◇北東アジア、脅威下に
 今回の核実験によって北朝鮮が主張する通り核兵器の小型化・軽量化への道筋をつけたならば、ミサイル技術の向上と合わせ、北東アジア地域を中心に幅広い地域が北朝鮮の脅威にさらされることになる。また、北朝鮮の友好国・中国の制止を振り切って北朝鮮が核実験に踏み切ったことで、東アジアの安全保障を巡る国際政治のバランスに負の影響を与える恐れも出てきた。
 国際政治に詳しい中西寛・京都大教授は「北朝鮮が米国との直接対話を狙って行動していることは明らかだが、米国が直ちに応じるとは考えにくい」と見通す。「むしろ、米国の言うことも中国の言うことも聞かないとなると、これまでと違った北朝鮮への対応が必要となる」と指摘し、中国主導の6カ国協議が難しい局面を迎えるなか、中国が新たな北朝鮮政策をとるのではないかと分析する。
 北朝鮮の核・ミサイル開発を巡っては、日米韓が圧力をかけ、中国が北朝鮮をかばうのが従来の構図だった。
 だが昨年12月に北朝鮮が中国の要請を振り切ってミサイル発射を強行したため中国は国連安全保障理事会の制裁決議に賛成した。今回の核実験も中国の働きかけを無視した形となり、同国は速やかに批判の声明を発表した。
 安保理は今後、さらなる制裁決議を検討するとみられる。一方の北朝鮮はこれに対抗して次の核実験を断行する可能性もある。北朝鮮を追い詰めるのをためらってきた中国が、どこまで米韓などに賛同するか。それは北朝鮮の次の動き次第だ。
 北朝鮮との直接対話を望まない米国は、韓国、日本と足並みをそろえ、改めて中国に影響力行使を求めていく構えだ。中国も北東アジアの安全保障については主導権を握りたい考えで、事態の打開に向けて韓国と連携して南北対話を仕掛けるなど、北朝鮮と距離を置いた対応も選択肢に入れているようだ。中西教授は「すぐに東アジアの安全保障環境が変わるということではないが、東アジア全体の政治状況に構造的な変化が出てくる可能性がある」と見通す。

http://mainichi.jp/opinion/news/20130213ddm003030169000c3.htmlより、
 北朝鮮は金正日(キムジョンイル)総書記時代、核やミサイルをちらつかせながら譲歩を引き出す「瀬戸際外交」で周辺国を揺さぶってきた。一昨年、海外留学経験のある金正恩(キムジョンウン)第1書記に代替わりし、“北朝鮮の置かれた国際環境を理解している指導者の登場”と国際社会は北朝鮮の変化を期待した。だが、その金第1書記も先代の核・ミサイル戦略を引き継いだことが今回示され、周辺国の危機感はさらに深まったようだ。

 ◇今回の実験坑道、2度目と同一か
 韓国政府によると、今回の核実験で使われた坑道は、豊渓里(プンゲリ)の実験場で確認されている3カ所の坑道のうち、09年5月の2回目の実験で使われたのと同じ西側坑道とみられる。西側坑道は水平に長さ約1キロ。核爆発によって生じるガスを封じ込めるための遮断門が10カ所と、爆風と破片を防ぐための遮断壁が3カ所設けられている。06年の1回目の実験では東側坑道が使われたとみられる。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中