安倍首相は正直に主張すべきだ 小林節氏

http://www.nnn.co.jp/rondan/ryoudan/index.htmlより、
一刀両断 -小林 節-
安倍首相は正直に主張すべきだ
日本海新聞 2013/2/19の紙面より

 昨年末の総選挙で大勝し、異例の再登板を果たした安倍首相だが、前回の失敗に懲りたとかで、「安全運転」を続けていると言われている。そして7月の参院選で勝利して捻(ねじ)れを解消してから、持論の政策を主張し、実現するつもりだと言われている。

 しかし、そのとおりだとしたら、それは、政治の手法としては正しくない。

 安倍首相の持論である、憲法改正、安全保障の強化、教育改革…という政策自体は、私は、巨視的に見て正しいと思う。同時に、自由な社会である以上、異論は多々あるだろう。そして、首相の主張にも、部分的に説得力のない点はあると思われる。

 前回失敗した原因は、提案が熟していなかったことと、その点での首相の説明が不十分だったことに、首相自身の健康不安が重なったことであろう。つまり、「正直に持論を語った」から失敗したのではない。

 今の首相の姿勢は、まるで、今、持論を語ったら、批判されて、参院選で敗北し、何もできなくなってしまう。だから持論を控えて(隠して)、参院選で絶対多数を確保してから「押し切ろう」と言っているように見える。しかし、それはおかしい。

 すでに持論を率直に語って総選挙で勝利した以上、やはり、続けて持論を語ってそれで参院選を勝利することが筋であろう。

 私は、首相の主張は、大筋正しいし、それで世論はついて来ると思う。

 まず、憲法改正については、批判者が意図的に強調するほどの「極右」ではなく、むしろ、世界の常識にかなった程度の憲法論である。ただ、主張の一部に、憲法の本質について誤解しているのでは?と思われる点もある。しかし、それもわが国の論壇でよくある誤解の類で、論争の中で修正してもらえると思う。

 また、安全保障に関する首相の持論も、まさに国際政治の常識を語っただけのもので、だからこそ、首相は堂々と論じて総選挙で勝利できたのではないか。

 さらに、現実に崩壊してしまっている今の教育を改革しようという首相の持論も正論であり、世論の支持を得られるものであろう。
(慶大教授・弁護士)

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