オバマ大統領、中東歴訪 イラン核対応、深い溝

http://mainichi.jp/opinion/news/20130325k0000m070114000c.htmlより、
社説:オバマ中東訪問 和平推進の出発点に
毎日新聞 2013年03月25日 02時31分

 イスラエルを初めて訪問したオバマ米大統領は、ネタニヤフ首相を愛称(ビビ)で呼んで親しさを強調した。だが、ネタニヤフ首相は米ブッシュ政権時、ネオコン(新保守主義派)陣営に絶大な人気があり、かたやオバマ大統領はネオコンの影響力を排して、イラクとアフガニスタンでの戦争の幕引きや疲弊した米経済の再生に努める人。どうしても呉越同舟の印象は否めなかった。
 焦点のイラン問題でネタニヤフ首相は、イランが核兵器を製造するには約1年かかると述べ、イランを空爆するにしても若干の時間的余裕があることを示唆した。外交努力を重視するオバマ大統領の顔を立てたのだろう。他方、イスラエルの地を踏んだオバマ大統領が、場合によってはイランへの軍事行動も辞さない姿勢を見せたことは、ネタニヤフ政権にとって大きな得点といえよう。
 イスラエルは81年にイラクの原子炉を、07年にはシリアの核疑惑施設を、それぞれ空爆している。いずれも秘密裏の単独作戦だが、イランについては何年も前から空爆の可能性を公言してきた。このため米国はイスラエルをなだめるべく、国連安保理で再三、対イラン制裁決議の採択を後押ししてきた経緯がある。
 イランには不透明な核開発をやめてもらわねばならない。だが、かといって現段階で軍事行動に訴えるのは国際法上、問題があるだけでなく、現実的で賢い選択肢とも思えない。イランの報復ぶくみで国際情勢は一気に険悪化するだろうし、まして米国とイスラエルの共同作戦となれば、その影響は計り知れない。
 同盟関係は大事だが、脅威の深刻さは米・イスラエルの観点だけでなく、客観的な見地で判断すべきである。あくまでも、まだ疑惑の段階であるイランの核開発に対し、北朝鮮は3度の核実験を経て、米国や日本への核攻撃にも言及している。イラク戦争に続くイランとの紛争で、必要以上に米国の力が中東に割かれることは、日本にとっても世界にとっても幸福とはいえない。
 イランは引き続き警戒するとして、オバマ大統領はパレスチナ和平に力を入れるべきだろう。パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸を訪れた大統領は、エルサレムでの演説でパレスチナ人の民族自決権に言及し「パレスチナの子供が自分の国で成長できないのは不公正だ」と力説した。
 だが、問われているのは実行力である。米国は盟友イスラエルのためにも和平交渉を軌道に乗せる必要があろう。面倒な問題には手を出さないという評判が、オバマ外交について定着しつつあるのは憂慮すべきことだ。今回の歴訪を中東の「チェンジ」の新たな出発点にしてほしい。

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO53154310U3A320C1PE8000/より、
日経新聞 社説 オバマ訪問を中東安定に導け
2013/3/24付

 オバマ米大統領が就任後初めてイスラエルとパレスチナを訪問した。イスラエルのネタニヤフ首相とイランの核問題解決へ連携を確認し、冷え込んでいた関係の修復に一定のめどをつけた。
 停滞する中東和平、民主化要求運動「アラブの春」後の混迷、イランの核をめぐる緊張など、中東は様々な問題に直面する。中東政策の立て直しに乗り出した米国の動きを、地域の平和と安定につなげることが大切だ。
 オバマ大統領は1期目の就任直後から中東和平の進展に強い意欲を示してきたが、仲介は早々に頓挫した。同盟国であるイスラエルとの関係がぎくしゃくし、イスラム世界には失望が広がった。
 今年は米国が主導したイラク戦争から10年、パレスチナ暫定自治宣言が調印されて20年の節目である。オバマ政権は世界の紛争に深入りしない「内向き志向」が色濃い。それでも米国の指導力なしで中東の和平実現は難しい。
 大統領が2期目の最初の外遊先としてイスラエルを選んだことは重要だ。中東和平の新提案はなかったが、演説ではイスラエルとパレスチナの2つの国家共存が必要だとの考えを改めて強調した。
 イスラエルでも新しい連立政権が発足した。選挙前に比べ、ネタニヤフ首相が率いる右派勢力は退潮し、和平に前向きな中道勢力が政権に加わった。シリアの内戦やエジプトの混乱などイスラエルを取り巻く環境は厳しい。新政権の発足を機に、自ら和平へ動かねばならない。
 見逃してならないのは米国とイスラエルが、イラン核問題について外交解決の優先を確認したことだ。ネタニヤフ首相は「今春か、遅くとも夏」までにイランが核兵器の製造能力を持つとしてその前の軍事攻撃を主張してきた。
 武力行使の懸念は当面遠のき、対話の環境が整った。国連安全保障理事会の常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランは2月に協議を再開した。集中的に続ける会合を成果に結びつけてほしい。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130323/k10013401541000.htmlより、
米大統領 イスラエル訪問終える
3月23日 6時2分

アメリカのオバマ大統領は就任以来初めてとなるイスラエル訪問を終え、イランの核問題でのイスラエルとの緊密な連携をアピールしてイランへの圧力を強める姿勢を強調するなど、中東地域が抱えるさまざまな外交課題に取り組んでいく意欲を示しました。
就任以来初めてイスラエルを訪問していたオバマ大統領は、22日、次の訪問国のヨルダンに移動しました。
今回の訪問で、オバマ大統領は、政権2期目の外交の最重要課題に位置づけるイランの核開発問題についてネタニヤフ首相と協議し、立場の隔たりを残しながらも、両国が緊密に連携して対処していくことを強調することで、イランに対して早期に歩み寄るよう促しました。
また、エルサレムで行った演説では、イスラエル市民に対してパレスチナ国家の樹立を認めるよう呼びかけたうえで、中東地域で孤立化するイスラエルの在り方をみずからの決断で変えていくべきだと訴えました。
さらに、訪問の最後には事実上、オバマ大統領が仲介する形で、外交関係が冷え込んでいたイスラエルとトルコが改善に向けて動きだすことを確認しており、訪問の具体的な成果となっています。
今回、オバマ大統領は、イランの核開発や中東和平問題など、この地域が抱えるさまざまな外交課題に取り組んでいく意欲を示しましたが、解決は容易ではなく、今後、これまで以上に指導力が問われることになります。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130323/k10013401511000.htmlより、
イスラエル 3年前の事件でトルコに謝罪
3月23日 5時39分

3年前にパレスチナのガザ地区に人道支援物資を届けようとした市民団体の船がイスラエル軍に拿捕(だほ)され、トルコ人9人が死亡した事件について、イスラエルのネタニヤフ首相が初めてトルコ政府に謝罪し、冷え込んでいた両国の関係改善を図るねらいがあるものとみられます。
2010年5月、経済封鎖が続くパレスチナ暫定自治区のガザ地区に人道支援物資を届けようとした市民団体の船がイスラエル軍に拿捕され、兵士の発砲によってトルコ人9人が死亡しました。
トルコ政府が謝罪を要求したのに対して、イスラエル側は正当防衛だとして謝罪を拒否し、両国の外交は断絶した状態になっていました。
この問題について、イスラエルの首相府は22日、声明を発表し、ネタニヤフ首相がトルコのエルドアン首相に電話して「作戦上の過ちがあった」として謝罪したことを明らかにしました。
アメリカ政府の高官によりますと、電話会談にはイスラエルを訪問していたオバマ大統領も加わり、トルコ側が謝罪を受け入れ関係を正常化していくことで合意したということです。
イスラエル政府が事件から3年がたって謝罪した背景には、「アラブの春」以降、隣国のシリアをはじめ中東地域が不安定になるなか、数少ない友好国のトルコとの関係改善が安全保障上不可欠だと判断したことがあるとみられています。

オバマ大統領が歓迎
ネタニヤフ首相がトルコのエルドアン首相に電話で直接謝罪したことについて、アメリカのオバマ大統領は訪問先のヨルダンで行われた記者会見で、「両国が関係改善に向けて動き出したことを非常に喜んでいる」と述べて歓迎しました。
また、これまで2年間にわたって両首脳に働きかけてきたとしたうえで、「今回の訪問中にネタニヤフ首相と議論して、よいタイミングだと合意した」と述べて、みずから仲介役となって謝罪が実現したことを明らかにしました。
そして、「両国間にはまだいくつかの不一致がありそうで、これはほんの始まりに過ぎない」として、両首脳に一層の歩み寄りを求める一方、「関係改善は両国にとって利益になる」と述べて、さらなる関係改善に期待を示しました。
両国の関係改善に向けた動きは、不安定な状況が続く中東地域の平和と安定を目指すオバマ大統領にとって、今回の訪問の具体的な成果となりました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130322/k10013390691000.htmlより、
イラン 攻撃なら壊滅的反撃を
3月22日 19時24分

イランの最高指導者ハメネイ師は、「イスラエルがイランを攻撃すれば、壊滅的な反撃を行う」と述べ、オバマ大統領が就任以来、初めてイスラエルを訪問して連携を強調するなか、両国の動きをけん制したものとみられます。
イランの最高指導者ハメネイ師は、イラン歴の新年となる21日、東北部の宗教都市マシュハドで演説を行いました。
この中でハメネイ師は、イスラエルが、イランの核施設への軍事攻撃も辞さない態度を示していることに対し、「イランを攻撃するという過ちを犯せば、われわれがテルアビブなどに壊滅的な反撃を行うことは、分かっているはずだ」と述べました。
ハメネイ師の発言は、オバマ大統領が、イスラエルを就任以来初めて訪問して、イランの核開発を阻止するための連携を強調するなか、両国の動きをけん制したものとみられます。
またハメネイ師は、アメリカが呼びかけている直接交渉について、「彼らとの交渉は、楽観視できない。イランは、核兵器を作る意図はないと説明してきたが、それを信用せず、自分たちの考えを押しつけてくる」と述べ、アメリカに対する不信感を示すとともに、イランにはウラン濃縮を含む核開発を続ける権利があると改めて強調しました。

http://mainichi.jp/opinion/news/20130322ddm003030090000c.htmlより、
クローズアップ2013:オバマ大統領、中東歴訪 イラン核対応、深い溝
毎日新聞 2013年03月22日 東京朝刊

 オバマ米大統領は21日、2期目の初外遊である中東歴訪で、イスラエルに続きパレスチナの首脳との会談も終えた。焦点のイラン核問題への対応では、外交主導のオバマ大統領と軍事決着も辞さないネタニヤフ・イスラエル首相の隔たりが改めて鮮明化。停滞する中東和平交渉では、再開への糸口を見いだしたとは言えず、これまでのところ、中東外交の仕切り直しの難しさが目立つ「耳を傾ける旅」(オバマ氏)だ。【ラマラ(ヨルダン川西岸パレスチナ自治区)白戸圭一、花岡洋二、テヘラン鵜塚健】

 ◇イスラエル「単独攻撃」捨てず
 オバマ米大統領は20日のネタニヤフ首相との会談で、イラン核問題を巡り(1)核兵器開発を容認しない(2)核兵器製造までの時間は残り約1年−−の2点では一致した。だが、外交的解決の方針を強調したオバマ大統領に対し、ネタニヤフ首相は「外交は核開発を止めていない」と切り返し、「自衛」を理由にした単独軍事攻撃の可能性を付け加えるのを忘れなかった。
 イスラエル紙イディオト・アハロノトによると、会談でイスラエル側はイランへの圧力が効いていない証拠として機密情報を提示した。ネタニヤフ首相は、経済制裁の強化と、産油国イランの重要海上輸送路であるペルシャ湾の米海軍による封鎖を提案。6月のイラン大統領選をめどに、「核兵器か生存か」の選択を迫るよう求めたという。
 巨額の財政赤字と国防費の強制削減に直面するオバマ政権にとり、対イラン軍事攻撃をきっかけにした中東の混乱拡大は最も避けたい展開だ。だが、今回の大統領のイスラエル訪問でネタニヤフ政権との足並みがそろったとは言えない。
 オバマ政権は核開発停止へ向けた譲歩をイランから引き出すのと同時に、イスラエルの「勇み足」を阻止する困難な取り組みを引き続き強いられている。

 ◇「緊密に連携」演出
 オバマ大統領が今回、イスラエルを就任後初めて訪問し、冷え切っていたネタニヤフ政権との関係修復を図ったのも、イラン対処での柔軟な対応を促すためだ。会談後の共同記者会見では、首相を何度も「ビビ」とニックネームで呼び、個人的関係の構築を演出。イラン核開発では「イスラエルに緊密に相談する」と明言し配慮を見せた。
 ネタニヤフ首相も会見では、対イラン軍事攻撃へ切り替えるメドとなるイランの「レッドライン(越えてはならない一線)」までの具体的残り時間には言及せず、オバマ大統領の顔を立てた。
 一方、イランの最高指導者ハメネイ師は20日の演説で「イラン国民を孤立させようとする試みは失敗した」と語り、核開発継続の意向を明示した。

http://mainichi.jp/opinion/news/20130322ddm003030090000c2.htmlより、
 核開発問題ではイランと米欧諸国が4月5日に再協議する。米欧は経済制裁の一部解除と引き換えに20%ウラン濃縮停止などを要求。イラン側は一定譲歩の代わりに大幅な制裁解除を求め、両者の隔たりは大きい。今回、「イラン核兵器製造まで1年」との認識で米イスラエル首脳が一致したことで、「期限」に向けた外交交渉は、一層緊迫した展開になりそうだ。

 ◇和平交渉仲介、新提案はなく エルサレムで市民向けに演説
 約2年半中断しているイスラエル・パレスチナの和平交渉について、オバマ大統領は20日のネタニヤフ首相との共同記者会見で「まず聞くための時間を持ちたい」と述べるにとどまった。クリントン、ブッシュ両元大統領が在任中、新提案を携えてイスラエル訪問したのとは対照的で、イスラエル紙は20日、「オバマの不思議な訪問」との特集記事を組んだ。
 それでも大統領が今回、訪問に踏み切ったのは、和平交渉再開を促し中東外交を立て直す契機にする狙いからだ。オバマ大統領は10年9月の和平交渉仲介でイスラエルに入植活動停止を要求し、猛反発したネタニヤフ首相が昨年の米大統領選でオバマ氏の対立候補を支持した経緯がある。
 米側は今回、和平推進派の中道勢力が第3次ネタニヤフ連立政権に参加した機会を捉えて訪問を設定し、交渉再開への決意を示す戦術に出た。
 またオバマ大統領は、イスラエル国民に直接語り掛ける点を重視。クリントン、ブッシュ両氏が行ったイスラエル国会演説を断り、エルサレムで21日、市民向けに演説した。
 大統領は民主化要求運動「アラブの春」に言及し、イスラエルの若者に「(パレスチナとの)和平は必要であり可能だ。人々同士が実現しなければならない」と呼びかけ、政治指導者がイスラエル、パレスチナの2国家併存に向け動くよう働きかけを要請した。
 ただ、オバマ政権は世界の安全保障問題に深入りしない「内向き志向」を示す。台頭する中国に対処しアジア太平洋地域への関与拡大で経済回復を図る政策シフトも見られる。中東で和平仲介に本腰を入れるかは、不透明でもある。
 ネタニヤフ政権にはパレスチナ国家樹立に反対する極右政党も含まれ、和平に消極的になる可能性もある。
 パレスチナ自治政府のアッバス議長も難しい立場だ。21日のオバマ大統領との会談後会見でイスラエルの入植活動を批判したが、その凍結を交渉入りの前提条件とし続ければ、イスラエル側の歩み寄りは困難になる。だが、取り下げれば、自治区西岸住民の反発は必至だ。ライバルでガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの和解協議の停滞も懸念材料だ。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130322/k10013371681000.htmlより、
オバマ大統領が演説 中東融和訴える
3月22日 6時47分

アメリカのオバマ大統領は訪問先のエルサレムで演説し、周辺諸国の不安定化への懸念を強めるイスラエル市民に対し支援を約束する一方で、イスラエルに対しパレスチナへの歩み寄りを求めイスラム社会との融和を目指すよう訴えました。
政権2期目の最初の外国訪問としてイスラエルを訪れているオバマ大統領は21日、エルサレムでおよそ600人の若者を前に演説しました。
この中でオバマ大統領は「両国の安全保障面での関係はかつてなく強い。アメリカがあるかぎり、あなたたちは1人ではない」と述べて、おととしの中東の民主化運動「アラブの春」以降、周辺諸国が不安定化していることに懸念を強めているイスラエル市民に対し、アメリカの揺るぎない支援を約束しました。
そのうえで「イスラエルが繁栄する唯一の道はパレスチナの独立と成長を認めることだ」と述べて、イスラエルに対してパレスチナ国家の樹立を認めるよう求め、「中東和平は可能だ」と訴えました。またオバマ大統領は、根強い反イスラエル感情を抱えるイスラム社会に対しても「イスラエルとの関係を正常化させるよう前進するべきときだ」と述べ、融和を目指すよう訴えました。
オバマ政権は、イスラエルとパレスチナの対立が、イスラム社会でのイスラエルやアメリカに対する反発につながり、さらには中東の不安定化の要因になっているとみていて、今回の演説でイスラエルとイスラム社会の融和を呼びかけて、中東情勢を安定に導く足がかりとするねらいがあるものとみられます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130322/k10013371431000.htmlより、
中東交渉再開 入植凍結前提に否定的
3月22日 5時40分

アメリカのオバマ大統領は、パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長と会談し、パレスチナ側が中東和平交渉再開の条件にイスラエルの入植活動の凍結を掲げていることに否定的な考えを示し、パレスチナ側からは反発の声が上がっています。
中東和平交渉は、イスラエル側が占領地で一方的に進めている入植活動に対し、これに反発するパレスチナ側が活動の即時停止を求めていることから暗礁に乗り上げています。
交渉を仲介するアメリカのオバマ大統領は21日、ヨルダン川西岸のラマラでパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長と会談し、その後の会見で、「アメリカは中東和平の実現に向けて深く関与していく。パレスチナは自分たちの国を与えられるべきだ」と述べ、パレスチナが悲願とする国家の樹立を支持する姿勢を示しました。
しかし、パレスチナ側が和平交渉再開の条件としているイスラエルの入植活動の凍結については「交渉再開の前提にこだわっていては国家樹立という本質的な問題にたどり着くことはできない」と述べ、否定的な考えを示しました。
これに対しアッバス議長は「入植地は国際法違反だ」と述べて不満を示しました。
今回の訪問では、オバマ大統領がイスラエルの入植活動にどのような考えを示すかが焦点となっていましたが、活動の凍結を交渉再開の前提とすることに否定的な考えを示したことで、パレスチナ側からは失望や反発の声が上がっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130321/k10013366991000.htmlより、
オバマ大統領訪問中ガザからロケット弾
3月21日 21時59分

アメリカのオバマ大統領が、大統領就任後初めて訪問しているイスラエルで21日、パレスチナのガザ地区から発射されたロケット弾が着弾し、アメリカに反発するガザ地区の武装勢力が発射したものとみられています。
ロケット弾による攻撃を受けたのはイスラエル南部の町で、21日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区からロケット弾5発が発射され、住宅街などに着弾しましたが、けが人はありませんでした。
今回の攻撃は、アメリカのオバマ大統領が、就任後、初めてイスラエルを訪問しているさなかに行われたもので、イスラエル寄りの姿勢を続けているとしてアメリカに反発するガザ地区の武装勢力がロケット弾を発射したものとみられています。
パレスチナ情勢を巡っては、イスラエルと、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが去年11月に停戦に合意しており、その後はロケット弾による攻撃はほぼ停止していました。
また、オバマ大統領とパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長との会談を前に、中東和平交渉の再開に反対する武装勢力が会談を妨害するねらいもあったとみられ、アッバス議長は直ちに、「市民へのすべての暴力を非難する」とする声明を発表しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130321/k10013341281000.htmlより、
米大統領 イスラエルと連携強化
3月21日 7時9分

アメリカのオバマ大統領が、就任以来初めてイスラエルを訪問してネタニヤフ首相と首脳会談を行い、イランの核開発を阻止するためにイスラエルとの連携を強化していくことを強調しました。
オバマ大統領は20日、政権2期目の最初の外国訪問としてイスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相と会談を行いました。
会談後の記者会見で、オバマ大統領はイランの核開発について、「イスラエルの国家の存亡そのものにとっても潜在的な脅威だ」と述べて、イスラエルの危機感に理解を示すとともに、アメリカとしてイスラエルを支援していく姿勢を繰り返し強調しました。
そしてオバマ大統領は、「今後の対応についてイスラエルと緊密に協議していく。あらゆる手段が選択肢だ。われわれはイランが最悪の武器を手にすることを阻止するために必要なことをする」と述べて、軍事攻撃も排除しない考えを示してイランに警告しました。
その一方で、「外交的解決がより望ましく、その時間はまだある」として、あくまでも外交による解決を最優先とする姿勢を強調し、イスラエルが軍事攻撃を急がないよう改めてくぎを刺しました。
これに対し、ネタニヤフ首相は、これまでどおり軍事攻撃の可能性を示唆しながらも、「イランの核兵器獲得を阻止する大統領の決意を確信できた」と述べてアメリカの姿勢に感謝し、両国の強い連携をアピールしました。
両首脳は、依然として考えに隔たりがありながらも緊密な連携をアピールすることでイランに圧力をかけ、歩み寄るよう求めたもので、今後、さらに働きかけを強めて早期の歩み寄りを促していくことにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130320/k10013338401000.htmlより、
米大統領 イスラエルを初訪問
3月20日 23時59分

アメリカのオバマ大統領が、就任以来初めてイスラエルを訪問し、イランの核開発への危機感を強めるイスラエルを安全保障面で支援していく姿勢を強調しました。
オバマ大統領は20日、ペレス大統領やネタニヤフ首相らが出迎えるなか、政権2期目の最初の訪問国であるイスラエルに到着しました。
歓迎の式典の中でネタニヤフ首相は、「今ほどアメリカとの同盟が必要とされているときはない」と述べて、イランの核開発など安全保障面での懸念を抱えているイスラエルへのアメリカの支援を求めました。
これに対してオバマ大統領は、「イスラエルの安全保障へのアメリカの変わることのない支援を示す機会だ」と述べて、イスラエルを今後も支えていく姿勢を強調しました。
ネタニヤフ首相は、イランがひそかに進めている核兵器の開発が、ことしの春から夏にも最終段階に入ると主張し、それを阻止する為の軍事攻撃も辞さない構えをみせています。
これに対してオバマ大統領は、外交的解決の時間は、まだ残されていると繰り返し主張しており、このあと予定されているネタニヤフ首相との首脳会談では、軍事攻撃を急ぐことのないよう改めて自制を求めるものとみられます。
その一方で、イランに対しては、早期の歩み寄りを求めるものとみられ、今回の訪問で、事態の打開につなげられるのか、オバマ大統領の手腕が問われています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130320/k10013328171000.htmlより、
パレスチナ自治区 米大統領訪問抗議デモ
3月20日 8時51分

アメリカのオバマ大統領がイスラエルとパレスチナを訪問するのを前に、ヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区の都市ラマラでは19日、数百人のパレスチナ人が抗議デモを行い、アメリカは中東和平交渉でイスラエル寄りの立場を取り続けていると批判しました。
デモの参加者は、イスラエル軍の制服を着たオバマ大統領のポスターを掲げたり、「大統領はアメリカに帰れ」などと大声を出しながら市内を行進しました。
そして、パレスチナ暫定自治政府の議長府の前まで来ると、警備に当たっていた治安部隊ともみ合いになり、現場は一時騒然となりました。
デモに参加していた男性は、「アメリカは民主主義や自由や人権を掲げているのに、オバマ大統領はイスラエルの軍事占領を支援している」と批判していました。
オバマ大統領は、就任1期目にイスラエルとパレスチナの中東和平交渉の仲介に力を入れました。
しかし、イスラエルによる占領地でのユダヤ人入植地の拡大に歯止めをかけることができなかったことから、和平交渉は暗礁に乗り上げ、パレスチナ側にはオバマ政権に対する失望が広がっています。

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