BRICS首脳会議 開発銀行設立で合意

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO53431950R30C13A3PE8000/より、
日経新聞 社説 初外遊に込めた習氏の思惑
2013/3/31付

 1国の首脳の外国訪問に政治的なメッセージが込められるのは当然だろう。まして初外遊となればメッセージ性は強い。
 中国の習近平国家主席は、就任後初めての外遊でロシアとアフリカ3カ国を訪れた。伝わって来るのは、米欧主導の国際経済秩序を揺さぶり、新たな秩序を生み出したいという意欲だ。
 胡錦濤前国家主席の初外遊先もロシアだった。国際問題で米欧に対抗して共闘する局面が多いうえに、習政権が唱える「海洋強国」の実現にはロシアとの関係安定が欠かせない事情がある。太平洋やインド洋での存在感を高めていくための戦略的な布石として、対ロ関係を重視しているわけだ。
 胡前主席はロシアの後、カザフスタンとモンゴルを訪れた。習主席がアフリカに向かったのは、主要な新興5カ国(BRICS)の首脳会議が南アフリカで開かれたためだが、同時に、中国外交の軸足が近隣諸国からグローバル規模に広がったからでもあろう。
 中国とアフリカ諸国の経済関係は急拡大しており、アフリカでは「中国製品がアフリカの製造業の発展をそこなっている」といった不満も出始めている。習主席は配慮する構えを示したが、今のところ具体策は乏しい。
 新たな国際経済秩序をめざす中国の思惑が端的に表れたのは、首脳会議で合意した「BRICS開発銀行」の設立計画だ。米欧の強い影響下にある世界銀行や国際通貨基金(IMF)を揺さぶり、その存在感を相対的に弱めようという狙いがうかがえる。
 IMFや世銀は途上国の経済実態への配慮や柔軟性を欠いているとの批判を浴びてきた。BRICS開銀がこうした問題の是正に役立てば意義は小さくない。
 ただ中国の対外援助はかねて不透明と指摘され、人権や環境への目配りも足りない。BRICS開銀が透明性の高いルールづくりを阻害したり、やみくもな経済開発を促したりする心配は拭いきれない。注視していく必要がある。

http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit1より、
朝日新聞 社説 2013年 3月 30 日(土)付
BRICS―新興国が担う重い責任

 新たな開発銀行は、世界に貢献するものになるだろうか。
 ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ5カ国(BRICS)の第5回首脳会議が開かれ、各国が出資、運営する開発銀行の設立で合意した。
 アフリカを中心に道路や橋などのインフラ建設を進め、陰りの見える成長に再び弾みをつける狙いなのだろう。
 主要新興国がつくる開発銀行によって貧困撲滅が進むのなら歓迎だ。しかし、先進国グループへの対抗姿勢ばかりでは、懸念を抱かざるをえない。
 これまで途上国への開発援助は、主に世界銀行や国際通貨基金(IMF)をはじめとする国際金融機関や先進国が担ってきた。成功談だけではないが、途上国の発展を助け、民間投資の呼び水にもなってきた。
 そうした開発援助では、住民の人権侵害や環境破壊、汚職が起きないよう注意を払うことが原則だ。そのことが途上国政府との対立を招くことも少なくなかった。
 最近では、バングラデシュを流れる大河パドマ川にかかる巨大橋の建設計画をめぐる汚職疑惑で、世銀と現地政府が対立。結局、政府は融資を辞退し、日本の円借款も棚上げになった。汚職への認識で、先進国と途上国との間には違いが残る。
 一方、アフリカでの資源確保に躍起になっている中国は、原油を有するスーダンなど非民主的な国や、コンゴ(旧ザイール)のように紛争がくすぶる国にも援助を続けている。
 開発銀行構想が、こうした支援を正当化するようであってはなるまい。
 「南の台頭」をテーマにした国連の人間開発報告書でも、経済のグローバル化を追い風にした途上国の発展を持続させるためには、貧富の格差の是正、国民が幅広く参加する政治の実現、女性の教育拡充といった取り組みが必要だとしている。
 BRICS内を見ると、各国は地球温暖化交渉などで独自の姿勢を打ち出しており、さまざまな分野で一致した行動がとれるのか疑問もある。
 中国やインドは世銀やアジア開発銀行の融資を受ける身でもある。今後、援助する側としての存在感を強めるなら、先進国との緊密な対話や政策調整が欠かせない。
 合わせれば世界経済の2割、総人口の4割を占める国々だ。G20のメンバーとして、世界経済の運営や国際政治上でも重要な役割を担う。
 その責任の重さを忘れないでもらいたい。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130327/k10013497511000.htmlより、
新興5か国 新銀行創設で合意
3月27日 23時11分

南アフリカで開かれていた中国やロシアなどBRICSと呼ばれる新興5か国の首脳会議は、新興国主導で途上国の開発を支援する銀行を創設することで合意し、具体的な協議を始めることになりました。
南アフリカのダーバンで開かれていたBRICSと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国、それに南アフリカの5か国の首脳による会議は、27日、2日目の協議が開かれ、閉幕しました。
会議では、新興国が主導する形で途上国の開発を支援する銀行を創設することで合意し、来年のBRICS首脳会議までに具体的な協議を始めることになりました。
また、国際的な金融危機が起きたときに備えて、新興国同士で外貨を融通し合う仕組みづくりを進めることでも合意しました。
こうした取り組みは、これまで世界銀行やIMF=国際通貨基金などを通じ、欧米の先進国が主導する形で行われてきましたが、リーマンショックやヨーロッパの信用不安など、先進国の経済的な基盤が揺らぐなか、新興国がいわば自衛策に乗り出したものと受け止められています。
また、今回の会議では、中国から就任したばかりの習近平国家主席が出席して、新興国同士やアフリカ各国との連携の強化を訴えており、今後もBRICS会議などを足場に、先進国中心の国際経済秩序の在り方に一石を投じていくものとみられます。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013032701067より、
開発銀行設立で正式合意=詳細は協議継続-BRICS首脳

 【ロンドン時事】ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳は27日、南アで開催している会合で、途上国のインフラ整備資金を支援する「BRICS開発銀行」の設立で正式合意した。ただ詳細はなお未定で、9月に開催する予定の次期会合に向け協議を継続する。(2013/03/27-22:51)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013032701002071.htmlより、
BRICS銀行設立へ 途上国支援で5国基本合意
2013年3月27日 22時28分

 【ダーバン共同】中国やロシア、インドなど新興5カ国(BRICS)の首脳会議は27日、南アフリカ東部ダーバンで、発展途上国のインフラ整備支援を目的とした「BRICS開発銀行」設立で基本合意した。
 5カ国は新銀行の設立により、国際通貨基金(IMF)や世界銀行を中心とする米欧主導の経済秩序に直接対抗する構えだ。アフリカやアジアへの支援強化を通じ、国際政治の場で影響力を拡大する意図もうかがえる。
 議長を務めた南アフリカのズマ大統領は声明で、5カ国が「BRICS主導の開発銀行設立へ向け、正式交渉入りすることを決めた」と表明した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013032701000804.htmlより、
BRICS首脳会議が開幕 開発銀行設立が焦点
2013年3月27日 10時29分

 【ダーバン共同】中国やロシア、インドなどの新興5カ国(BRICS)の首脳会議が26日、南アフリカ東部ダーバンで開幕した。27日までの日程で、発展途上国支援を目的とする「BRICS開発銀行」の設立でまとまるかが焦点。中国の習近平国家主席は就任後、初の国際会議への出席となった。
 5カ国は昨年の首脳会議で、発展途上国のインフラ整備などに融資する開発銀行の創設に向け、詳細を検討することで合意。南アのゴーダン財務相らは今年の首脳会議開幕に先立ち、5カ国の財務相が銀行設立で基本合意したと認めた。ただ出資金など詳細ではまとまらなかったとの報道もある。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130327/k10013475881000.htmlより、
「BRICS」新興5か国の首脳会議
3月27日 6時51分

中国やロシアなどBRICSと呼ばれる新興5か国の首脳会議が南アフリカのダーバンで始まり、先進国中心の国際経済秩序に対し新興国がどこまで連携を強化できるか注目されています。
BRICSと呼ばれる、ブラジル、ロシア、インド、中国、それに南アフリカの5か国の首脳による会議は、26日から南アフリカのダーバンで始まり、初日は、歓迎の式典と夕食会が催されました。
会議には、就任したばかりの中国の習近平国家主席も出席し、会議に先立って行われた南アフリカのズマ大統領との会談で、「互いの核心的利益に関わる問題では、支持しあうことが必要だ」と述べ、沖縄県の尖閣諸島をはじめ領土を巡る対立などを念頭に中国への支持を求めました。
これに対してズマ大統領は、「南アフリカにとって中国は最大の貿易相手であり、これからも中国企業がより多くの投資を行うことを希望する」と述べ、今後も中国との関係を強化していく考えを示しました。
首脳会議では、金融危機などの際に経済を安定させるため新興国どうしで外貨を融通しあう新たな枠組み作りや、新興国主導で途上国の開発を支援するための銀行の設立など、先進国中心の国際経済秩序に一石を投じる議論が行われる見通しで、新興国どうしの連携をどこまで強化できるか注目されています。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013032601086より、
南アフリカと戦略協力強化=習主席、ズマ大統領と会談-中国

 【北京時事】南アフリカ訪問中の中国の習近平国家主席は26日、首都プレトリアでズマ大統領と会談した。中国外務省によると、習主席は「両国関係はより一層、戦略的意義と世界的影響を有するようになった」とした上で、「相手の核心的かつ重大な利益問題でお互いに理解・支持し続けなければならない」と述べ、双方は国際・地域問題で戦略的協力を強化することで合意した。
 習主席は「両国は重要な途上国であり、南アフリカを対外関係における優先国」と位置付け、「中国とアフリカの新たな戦略パートナー関係や、大規模な途上国同士の団結・協力の模範にする」と強調。中国と共に新興5カ国(BRICS)の一角を占める南アフリカとの関係を特別視する方針を示した。(2013/03/26-22:59)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013032601002465.htmlより、
世銀に対抗する開銀設立を確認 中国主席と南ア大統領
2013年3月26日 20時58分

 【ダーバン共同】中国の習近平国家主席は26日、南アフリカの首都プレトリアで同国のズマ大統領と会談した。国営通信、新華社が報じた。26、27両日に同国ダーバンで開かれる新興5カ国(BRICS)首脳会議での設立合意を目指している「開発銀行」について、両国の考えを最終確認したとみられる。
 開発銀行の設立は、発展途上国のインフラ整備が最大の目的。欧米主導で途上国に融資してきた世界銀行の枠組みに対抗する狙いもある。中国は成長が見込まれるアフリカ市場を念頭に、開発銀行での主導権を握りたい考えだ。
 習、ズマ両氏はBRICS首脳会議に参加する。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130326/k10013449901000.htmlより、
習主席 新興5か国首脳会議に出席へ
3月26日 4時58分

中国の習近平国家主席は、就任後初めて臨む国際会議として、26日から南アフリカで開かれるBRICSと呼ばれる新興5か国の首脳会議に出席し、新興国との一段の関係強化を図るものとみられます。
BRICSと呼ばれる、ブラジル、ロシア、インド、中国、それに南アフリカの5か国の首脳による会議は、26日から南アフリカのダーバンで2日間にわたって開かれます。
ロシアとタンザニアへの訪問を終えた中国の習近平国家主席は、この首脳会議に出席する予定で、習主席にとっては、就任後初めて国際会議に臨むことになります。
会議では、先進各国が大規模な金融緩和を行うなかで資源や穀物が値上がりし、新興国の経済に影響を与えている問題や、世界経済が混乱した際に、新興国の金融システムを守るため、互いに外貨を貸し出す協定を結ぶことなどが話し合われる見通しで、習主席は、新興国との一段の関係強化を図るものとみられます。
また、今回は、BRICSとアフリカの発展途上国の首脳どうしの会談も行われる予定です。
中国は、アメリカなど先進国と渡り合っていくために、新興国や発展途上国との関係強化を外交政策の柱の一つに掲げており、習主席がどのような外交手腕を見せるかに関心が集まっています。

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