熱血!与良政談:私ものけぞった 与良正男氏

http://mainichi.jp/opinion/news/20130410k0000e070201000c.htmlより、
熱血!与良政談:私ものけぞった=与良正男
毎日新聞 2013年04月10日 13時27分

 毎週水曜の朝、出演しているTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」で先週、あえて次の文章を声に出して読み上げてみた。

 「日本を孤立と軽蔑の対象に貶(おとし)め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる」

 そう。日本維新の会が先月末、決定した党綱領の一部である。読んでみて改めてすさまじい文章だと思った。政策的に維新の会と近いとみられてきたみんなの党の渡辺喜美代表は「思わずのけぞった」というが、私も読むたび、のけぞる。

 私だって戦後民主主義には弊害もたくさんあったと思う。しかし、日本が今、そんなに世界から孤立し、軽蔑の対象になっているだろうか。すべての元凶が今の憲法にあるのだろうか。到底そうは思えない。

 言うまでもなく、この一文は維新の会の石原慎太郎共同代表の考えを色濃く反映したものだ。当初、石原氏は「現憲法の破棄」を主張していたが、同じ共同代表である橋下徹氏が抑えて「大幅に改正」という表現に落ち着いたと聞く。

 そうは言っても、かねて石原氏は「首相が(占領軍が)押しつけた憲法を破棄すると宣言した時、法的に阻害する根拠はない」(2月12日の衆院予算委)が持論である点も忘れないでおこう。改憲手続きを緩和するかどうかという今の議論をはるかに飛び越えて、首相が破棄して作り直せばそれでいいというのである。

 憲法の改正すべき点は、厳密な手続きを経て改正するというのが私の基本的な立場だ。そして改正の優先順位が最も高いのは9条でなく、参院のあり方など国会の仕組みの変更だと考えている。一昨年来、橋下氏もそのような話をしていて、私も(毎日新聞の中では少数派だったけれど)「橋下氏に共感する」とかなり評価してきたつもりだが、どうも異次元の世界に行ってしまったようだ。

 ただし、ともかく議論を仕掛けるのが橋下流だとすれば、功を奏してはいるのだろう。安倍晋三首相が当面封印したいと考えていても、いやが応でも憲法改正は参院選の大きな争点になるはずだ。憲法は国の基本である。論じ合うのはいいことだ。私も今後しつこく憲法について書いていくつもりだ。(論説委員)

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