鳥インフル「H7N9型」 警戒と準備を怠るな

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013041902000139.htmlより、
東京新聞【社説】インフル特措法 新型を柔軟に抑え込め
2013年4月19日

 中国で鳥インフルエンザの人への感染が広がっている。人から人へ感染する新型の出現が心配だ。政府は対策の要となる特別措置法を施行した。市民生活を制限するだけに慎重な対応を求めたい。
 中国の鳥インフルエンザ(H7N9型)は人から人へ持続的に感染する状況は確認されていない。
 だが、このウイルスは人同士で感染する新型に一歩近づいたと指摘されている。備えと警戒を怠ってはならない。
 日本政府は、新型が発生した際に対策の要となる新型インフルエンザ対策特別措置法を施行した。健康被害と社会活動への影響を最小限に抑えるため行政や民間事業者の役割を明確にした。
 新型が海外で発生すると政府は対策本部を設置する。国内で患者が発生し大きな被害が予想される場合、その地域に対し首相が緊急事態を宣言する。
 宣言が出ると知事は、外出の自粛や学校などの休校、映画館などの人が集まる施設の使用制限を要請できる。医療品や食品などの必要な物資を売るよう求めることができる。現場の状況に対応するため知事に大きな権限を与えた。
 二〇〇九年に世界的大流行(パンデミック)を起こした新型の際は、強毒性を想定し厳しい検疫の長期間実施などで対応した。だが、深刻な事態にはならず硬直化した対応がかえって混乱を呼んだ。
 特措法はその反省を踏まえ、国と自治体は具体的な対策手順を定めた行動計画をつくる。ただ、それだけでは不十分である。
 流行状況は地域で違う。医療体制にも差がある。変化する状況への対応には迅速な情報の収集と共有が欠かせない。自治体同士の連携も課題だ。関係機関の訓練を繰り返し課題を改善してほしい。
 懸念は施設の使用制限だ。緊急事態宣言は最大三年間にわたる。日弁連は権利の制限などを問題視している。政府は患者数が医療の受け入れ能力を上回ったり、発生初期で医療体制が整わない場合など限定的に制限する考えだ。だが「有事」を理由にした過剰な制限への懸念は消えない。
 それを防ぐには、市民が自主的に判断できるよう感染症に対する正確な情報を迅速に公表することが重要になる。国も自治体もそれに最大限努力すべきだ。
 H7N9型は現在、特措法の対象外だ。未知の感染症は事態の想定が難しいからこそ、国も自治体も前のめりにならず、柔軟に対応する準備を整えてもらいたい。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/k10013934211000.htmlより、
北京で新たな鳥インフル感染 警戒強化
4月15日 18時56分

H7N9型の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いでいる中国で、新たに首都北京に住む4歳の男の子の感染が確認され、北京市は、感染源の特定を進めるとともに生きた鳥の販売を停止するなど、感染拡大の防止に乗り出しています。
北京市の衛生当局によりますと、13日、初めて市内で7歳の女の子の感染が確認されたことから、周辺の関係者などの検査を行った結果、女の子の両親から生きた鳥を購入していた住民の近くに住む4歳の男の子が感染していることが14日夜、分かったということです。
インフルエンザなどの症状は出ていないということで、北京市はこの男の子を病院に入院させ、ほかにも感染した人がいないか調べています。
インフルエンザの症状が出ていない人から、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは初めてです。
北京市は、引き続き感染の可能性がある人の検査を行いながら感染源の特定を進め、さらに生きた鳥の販売を停止するなど、感染拡大の防止に乗り出しています。
中国でのH7N9型の鳥インフルエンザウイルスの感染は、東部の上海とその周辺地域以外に、14日は内陸部の河南省でも確認されており、感染が確認された人は合わせて61人で、このうち13人が死亡しています。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041401001588.htmlより、
中国の鳥インフル感染計60人 河南省に拡大、死者13人に
2013年4月14日 20時43分

 【上海共同】中国の河南省政府は14日、省内の男性2人が鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染していることが分かったと発表した。河南省での確認は初めて。上海市では、これまで感染が確認されていた患者のうち2人が死亡。感染者数は同市と浙江、江蘇の両省でも増え、中国全体で死者13人を含む計60人になった。
 中国の感染者は3月31日に初めて確認されて以来、上海市と江蘇、浙江、安徽の3省に集中していた。だが、4月13日には北京でも1人確認。河南省も加わったことで、感染地域の広がりが明らかになった。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013041400042より、
河南省でも感染、計60人に=鳥インフル、上海で2人死亡-まん延の懸念・中国

 【北京時事】中国河南省政府は14日、同省に住む男性2人がH7N9型鳥インフルエンザに感染したことが確認されたと発表した。河南省での感染は初めて。また上海市政府は同日、感染が確認された男女2人が死亡したほか、新たに男性3人が感染したと発表。浙江省と江蘇省でもそれぞれ4人、2人の感染が確認された。
 これで中国国内での感染者は計60人になった。うち死者は13人。このうち上海市では24人が感染し、9人が死亡した。
 1日に11人もの感染者が発表されたのは、H7N9型による人への感染が初公表された3月31日以降で最多。感染者は上海市と江蘇、浙江、安徽3省に集中していたが、13日に北京市で初めて感染が確認された。河南省での感染確認で東部、華北に続き、中部にも飛び火し、2市4省に拡大。全国にまん延する懸念が強まっている。(2013/04/14-20:17)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130414/k10013907801000.htmlより、
鳥インフル 河南省でも感染者
4月14日 18時44分

中国でヒトへの感染が相次いでいるH7N9型の鳥インフルエンザウイルスは、14日内陸部の河南省などで新たに11人の感染が確認されたほか、上海ではすでに感染していた2人が死亡し、中国政府が警戒を強めています。
中国国営の新華社通信によりますと、14日、河南省の周口に住む65歳の男性と河南省の開封に住む34歳の男性が、いずれもH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染していたことが新たに確認されました。
内陸部の河南省でウイルスへの感染が確認されたのは初めてです。
また14日は、浙江省で男女合わせて4人が、江蘇省で男性2人が、上海でも男性3人が新たにウイルスに感染していることが確認されました。
さらに上海では、すでに感染が確認され、病院で治療を受けていた77歳の男性と67歳の女性が死亡しました。
H7N9型のウイルスのヒトへの感染はこれまで、東部の上海とその周辺地域に限られていましたが、13日首都北京で初めて確認されたのに続き、新たに河南省でも確認されたことで、中国政府が感染の拡大を警戒を強めています。
中国でH7N9型のウイルスへの感染が確認された人は合わせて60人となり、このうち13人が死亡しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130410/k10013827331000.htmlより、
鳥インフルエンザ 感染者33人に
4月10日 21時5分

中国でH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染した人は、10日新たに、上海市や江蘇省などで5人の感染が確認されたことで合わせて33人、死者は9人となりました。
中国各地の衛生当局の発表によりますと、10日新たに感染が確認されたのは、上海市の76歳と81歳の女性2人と、江蘇省無錫市の70歳と74歳の男性2人、それに浙江省杭州市の65歳の男性の合わせて5人です。
このうち江蘇省の2人は症状が重いということです。
これでH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染したことが確認された人は、上海市、江蘇省、浙江省、それに安徽省の合わせて33人となり、このうち9人が死亡しています。
これまで市場で売られていた鶏やハトなどから、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスが検出されていることから、各地の衛生当局は市場での生きた鳥の取引を禁止したほか、南京市では10日から都市部の家庭で鶏などを飼うのを禁止するなど、感染拡大の防止に努めています。
また、渡り鳥がウイルスを運んでいる可能性も排除できないため、中国当局は、全国各地の自然保護区や湿地などで渡り鳥のふんなどを採取して分析を急いでいますが、これまでのところ、野生の鳥からウイルスは検出されていないということです。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013041002000155.htmlより、
東京新聞【社説】鳥インフル 苦い教訓を忘れずに
2013年4月10日

 中国で鳥インフルエンザの感染が拡大している。情報隠しで対応が後手に回った新型肺炎(SARS)の苦い教訓があるはずだ。何よりも、正確な情報を速やかに国民にも世界にも公開してほしい。
 鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が、中国東部を中心に発生している。
 中国政府と世界保健機関(WHO)は北京で初めて会見し、食用の生きた鳥から人に感染した可能性があるとの見方を示した。
 WHOの担当者は「人から人への感染を示す証拠はない」と説明したが、「将来は予測できない」とも述べた。現状では証拠がないだけであると慎重に構え、注意深く監視や検査を続けてほしい。
 過剰に恐れる必要はないが、もしも、人から人へ感染する遺伝子変化が起これば、SARSの時と同じように世界的大流行につながりかねない。
 中国は、ワクチンを作るのに必要な生きたウイルスを日本に譲渡するとすでに表明した。その部分は専門家からも良い評価を受けている。これからも国際連携を続けてほしい。
 上海市や南京市などは生きた鳥の取引を停止した。中国では日常的に生きたハトやアヒルが市場で売られている。取引停止の順守を国民に徹底することが大切だ。
 一人一人が、生きた鳥などに触れないよう心がけ、手洗いも励行してほしい。対策をとるには情報の速やかな公開が欠かせない。
 中国当局は、十年前のSARSの時のような情報隠しを絶対に繰り返してはならない。情報隠しで衛生相や北京市長が更迭されたのは当然としても、世界中で八千人余が感染するという深い傷痕を残したのだ。
 中国が公に死者の存在を認めたのは、八十七歳の男性の死亡から一カ月近くたってからだった。ウイルスの型の確認などに時間がかかるのは理解できるが、速やかな情報公開に努力してほしい。
 中国当局は、国内メディアに上海市の発表や国営新華社通信の配信をもとに報道するよう指示した。だが、迅速で正確な情報公開をせぬまま報道を統制すれば社会の不安は高まり、逆に無責任な風評が広がる恐れがある。
 国民を不安がらせないために、物事を隠すというのは、古来、どの国の権力も陥りがちなワナであった。だが、情報を隠して事態が悪化したことの方が、はるかに多かったことを思い出したい。

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO53803510Q3A410C1EA1000/より、
日経新聞 社説 鳥インフルに冷静な備えを
2013/4/10付

 中国でH7N9型の鳥インフルエンザの感染者が確認され、亡くなった人もいる。ただ現状では、人から人へ次々と感染が広がる事態ではない。既存の治療薬が効くとみられ、いたずらに心配する必要はない。感染の広がりを注視して必要な備えを怠らないようにしたい。
 H7N9型は野鳥などが広く持っているウイルスで、人間に感染したとの報告は初めてだ。患者から採取したウイルスを調べたところ、遺伝子の一部が人間に感染しやすい形に変異していた。
 しかし人間に感染する力は弱く、中国でも人間から人間への直接の感染例は見つかっていない。感染者には鶏などからうつったと疑われる例もあるが、感染源や感染ルートの全貌は未解明だ。
 今後、ウイルスの遺伝子が重ねて変化し人間に感染しやすい新型が生まれる可能性も否定はできない。感染の広がりを今後も注意深く監視し、ウイルスに変化がないかも調べていく必要がある。
 中国に渡航する人はマスクを着用し、市場などで鳥や豚などに直接触れない方がよい。また中国から入国した人は、入国後10日以内に発熱やせきなどの症状が出たら医療機関にかかるよう厚生労働省は呼びかけている。医療機関は感染者を見逃すことがないよう注意してほしい。
 今回のH7N9型に対しタミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬は効果がある。仮に国内にウイルスが入っても、早期の発見と治療が大事なのは、毎年の季節性インフルエンザと同じだ。
 中国の保健当局はウイルスの遺伝子情報をいち早く公開し、世界の保健機関がウイルスの性質の解明に利用した。今後も積極的な情報開示を続けてもらいたい。
 日本政府は病原性の高い新型インフルエンザの流行を想定した特別措置法を前倒しで施行する。外出自粛を求めるなどの強い権限を都道府県知事に与える法律だ。備えあれば憂いなしだが、現状は同法を必要とする段階ではない。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013040901001831.htmlより、
中国鳥インフル、死者8人に ウイルスは中韓混合か
2013年4月9日 22時05分

 【上海共同】中国の上海市政府と浙江省政府は9日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者がそれぞれ2人ずつ新たに確認されたと発表した。江蘇省政府は同日、既に感染していた患者のうち1人が死亡したと発表。中国全体の死者は計8人、死者を含めた感染者は計28人になった。
 中国で最大の日本人コミュニティーを抱える上海市の死者を含めた感染者は計11人となった。感染は上海市と浙江、江蘇、安徽の3省に及んでいる。
 一方、H7N9型の遺伝子を解析した結果、上海市に隣接する浙江省に生息するカモと韓国の野鳥の遺伝子が入り交じっている可能性があると中国科学院が指摘した。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130409/k10013798521000.htmlより、
中国 鳥インフルの死者8人に
4月9日 21時19分

中国東部一帯でヒトへの感染が相次いでいるH7N9型の鳥インフルエンザは、9日、上海市などで新たに4人の感染が確認されたほか、江蘇省で治療中の1人が死亡し、これまでに感染者は28人、死者は8人となりました。
各地の衛生当局の発表によりますと、9日、新たに感染が確認されたのは上海市の62歳と77歳の男性2人、浙江省の51歳の女性と79歳の男性の合わせて4人で、いずれも肺炎などの症状を訴え病院で治療を受けています。
また、江蘇省で治療中だった83歳の男性が死亡し、これまでに確認された感染者は上海市、江蘇省、浙江省、それに安徽省の合わせて28人、死者は8人となりました。感染源については依然として判明していませんが、市場で売られているニワトリやハトなどからH7N9型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことから、各地の当局は市場での生きた鳥の取り引きを禁止するとともに、公園内にいるハトなどの鳥を順次捕獲するなど、感染拡大の防止に力を入れています。
上海市中心部の公園では9日、数人の作業員が大きな鳥かごに餌を仕掛け、ハトを捕まえる作業を行っていました。
これまでのところ、公園のハトに異常は見つかっていませんが、市民の1人は、「念のため、ハトに近づかないようにしています」と話していました。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2013040900952より、
「人から人感染」否定できず=鳥インフル、中国2家族で-WHO

 【ジュネーブ時事】世界保健機関(WHO)は9日、中国東部でH7N9型鳥インフルエンザの感染が広がっている問題で、人から人へ感染した可能性が否定できないケースが2家族で見つかったことを明らかにした。動物との接触で感染したことも考えられ、中国衛生当局と調査を続けているが、確認されれば初めての事例となる。
 中国当局から報告を受けWHOが把握している感染例は計24例。うち7人の死亡を含め、21例が重篤化に至ったとしている。
 WHOは現時点で人から人への感染を確認していないが、「2家族で人から人への感染が疑われる事例がある」(報道官)と説明。2人家族と3人家族で、地域は上海市と江蘇省という。家族がそれぞれ動物から感染したとも考えられ、調査を続けている。(2013/04/09-21:07)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130408/k10013753111000.htmlより、
中国 鳥インフル万全対応を強調
4月8日 19時55分

「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いでいる中国で、感染した男性1人が新たに死亡しました。
中国の衛生当局は、WHO=世界保健機関と共同で記者会見を開き、ヒトからヒトに感染した証拠はみられないとしたうえで、感染拡大の防止や感染源の特定に力を入れていることを強調しました。
中国では、8日、上海市が、新たに64歳の男性がH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染して死亡したと発表したほか隣接する江蘇省でも新たに2人の感染が確認され、これで、ヒトへの感染が確認されたのは、上海市、江蘇省、浙江省、それに安徽省で合わせて24人となり、このうち7人が死亡しています。
中国の衛生当局は、8日、北京でWHOと共同の記者会見を開きました。
この中で、衛生当局の責任者は、7日までに感染が確認された人と接触した621人も含めて、ヒトからヒトに感染した証拠はみられないとしたうえで、専門家からなる対策チームを立ち上げて、感染拡大の防止や感染源の特定に向けた調査に力を入れていることを強調しました。
その上で、関係する情報はWHOなどに速やかに通報しているとし、「今後も透明性をもって情報を公開し、社会の関心に応える」と述べました。
一方、この責任者は「感染拡大を防止するうえでは不確定な要素もある」とし、WHOの中国事務所の代表も「将来は予測できない」と、さらなる感染拡大にそろって警戒感を示しました。
中国では2003年に新型肺炎=SARSが猛威を振るった際、政府の情報公開が遅れるなどして国内外の批判を浴びました。
このため、中国政府としては、WHOと共同で記者会見を開くことで、今回の鳥インフルエンザについては適切に対応しているとアピールするねらいがあるとみられます。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130407/bdy13040703100000-n1.htmより、
産経新聞【主張】鳥インフル 不安へ走らずに備えよう
2013.4.7 03:09 (1/2ページ)

 これまで人には感染しなかった鳥インフルエンザウイルスの感染例が中国で確認され、死者も報告されている。
 中国政府は死者が2人の段階でこの事実を公表し、そのわずか数日後には中国CDC(疾病対策センター)が、患者から検出したH7N9というウイルスの全遺伝子データを世界各地のWHO(世界保健機関)インフルエンザ協力センターに提供した。
 情報隠蔽(いんぺい)がしばしば指摘される中国保健当局としては異例の速やかな対応だ。鳥インフルエンザウイルスが人から人へと感染する新たなウイルスに変わればパンデミック(世界的大流行)につながりかねない。その危機感が世界の研究者や公衆衛生担当者に共有されるようになった成果だろう。
 日本では国立感染症研究所がそのデータの分析を進めている。
 その分析によると、今回のウイルスは3種類の鳥インフルエンザウイルスが混ざった新しいタイプで、遺伝子の1カ所に鳥から人への感染を容易にする変化が認められた。ただし、人から人へと感染が広がるにはより多数の変化が組み合わされる必要があるが、そうした状態には至っていない。
 人から人への感染事例は確認されていないという現場からの調査結果とも符合する分析だ。パンデミックにつながりかねないことへの懸念は危機管理の観点から持っておく必要があるが、現実にその可能性はいまのところ低い。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130407/bdy13040703100000-n2.htmより、
2013.4.7 03:09 (2/2ページ)
 また、ウイルスは遺伝子レベルで抗インフルエンザ薬の成分に反応しており、治療薬の効果も期待できそうだ。中国CDCからは遺伝子情報だけでなく、ウイルス株そのものも近く、感染研に送られてくる予定だという。
 そうなればワクチンの準備や検査体制の整備も進められることになる。
 H7N9といえども、早期に感染を確認し、治療を受ければ、患者は回復する。この点は、毎年冬に流行する季節性インフルエンザとかわらない。
 対策の出発点は病気にかかった人が安心して治療を受けられる医療供給体制の確保であり、日本は幸いなことにこの体制がしっかりしている。
 パンデミックへの警戒は必要だが、いたずらに不安を増幅させる事態ではないこともきちんと認識しておきたい。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130405/k10013700521000.htmlより、
鳥インフルエンザ 中国の死者6人に
4月5日 14時33分

「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いでいる中国で、東部の浙江省で治療を受けていた男性が死亡し、ウイルスの感染で死亡した人は6人となりました。
中国では先月以降、上海市、安徽省、江蘇省、それに浙江省で、「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いで報告されています。
国営の新華社通信が浙江省の衛生当局の発表として伝えたところによりますと、4日に感染が確認された湖州市の64歳の農業の男性が4日夜、容体が悪化して死亡したということです。
このウイルスの感染が確認された14人のうち死亡した人はこれで6人となりました。
一方、これまでに4人が死亡している上海では、「H7N9型」のウイルスが検出されたハトがいた農産物卸売り市場などで、市の当局が生きた鳥を取り引きする区画を閉鎖したり消毒したりしています。
市当局はこのほか、多くの市民が利用する中国版ツイッターの「ウェイボー」でこの鳥インフルエンザの症状や予防方法などを紹介しており、市民の不安が拡大するのを防ぐ目的があるとみられます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130405/k10013697841000.htmlより、
農相 鳥インフルエンザ対策の徹底を
4月5日 14時33分

林農林水産大臣は5日の閣議のあとの記者会見で、中国で鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いでいることを重く見て、国内にウイルスが入ることを防ぐための対策を徹底する考えを示しました。
中国ではこれまでに上海市や江蘇省など東部一帯で、合わせて14人がH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染し、死者も出ています。
この問題について、林農林水産大臣は5日の閣議のあとの記者会見で、「中国からの生きたニワトリや卵、鳥の肉の輸入を禁じることや、入国者の靴底の消毒などを実施して、水際でウイルスを防止することに全力を挙げている。各省と連携しながらウイルスが日本に入ることやまん延の防止に全力で努めたい」と述べ、国内でできる対策を徹底する考えを示しました。
農林水産省は、来月までは渡り鳥が行き来するシーズンのため、鳥インフルエンザウイルスへの警戒を強める必要があるとしています。
このため、都道府県に対し、養鶏農家が野鳥を防ぐネットを鶏舎に張っているかなど対策がきちんととられているか、検査を強化するよう求めています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130405/k10013690241000.htmlより、
鳥インフル 中国の死者5人に
4月5日 4時6分

「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いでいる中国では4日、新たに5人の感染が確認され、このうちニワトリなどを運送する仕事をしていた男性など2人が死亡しました。
このウイルスの感染が確認された人は、これで14人となり、死亡した人は5人となりました。
中国では先月以降、上海市、安徽省、江蘇省、それに浙江省で、「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いで報告されています。
4日も上海と浙江省で新たに5人の感染が確認され、このうち上海の48歳の男性と52歳の女性が死亡しました。
このウイルスの感染が確認された人は、これで14人となり、死亡した人は5人となりました。
上海市の衛生当局によりますと、死亡した48歳の男性は江蘇省如皐市出身で、ニワトリやアヒルを運送する仕事をしていたということです。
52歳の女性は無職でしたが、この女性と接触した31人のうち1人に発熱などの症状があり、隔離されて治療を受けているということです。
中国の国家衛生計画出産委員会は、「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスの感染源はまだはっきりしておらず、ヒトからヒトに感染した証拠も今のところないとしています。
一方、中国農業省は4日夜、上海にある農産物卸売市場のハトから「H7N9型」の鳥インフルエンザウイルスが検出され、遺伝子配列を分析した結果、感染した患者から分離されたウイルスと起源が同じ可能性が高いと発表しました。
これを受けて上海市は、この卸売市場内の生きた鳥を取り引きする区画を閉鎖し、すべての鳥を処分したほか、このハトの流通ルートなどを調査しています。

http://mainichi.jp/opinion/news/20130405k0000m070102000c.htmlより、
社説:鳥インフル 警戒と準備を怠らずに
毎日新聞 2013年04月05日 02時30分

 実際の広がりやリスクはまだわからないが、気になる状況である。中国で「H7N9型」鳥インフルエンザに感染した人が次々確認され、高い確率で死亡者が出ている。
 H7N9型は鳥の間で感染していることはわかっていた。しかし、人への感染が確認されたのは初めてだ。人から人に容易に感染する遺伝子変化が起きると、「新型インフルエンザ」のパンデミック(世界的大流行)につながる恐れがある。
 注意深く監視し、対策が後手に回らないよう、前もって準備しておくことが大切だ。
 インフルエンザは、もともとは鳥のウイルスだ。ニワトリの間で感染を繰り返したり、ブタの体内で「鳥型」と「人型」のウイルスが組み換わったりして、人に感染しやすいウイルスが出現することがある。
 今回、3人の患者から検出されたH7N9型ウイルスは、全遺伝情報(塩基配列)が解読され、公開されている。これを国立感染症研究所が分析した結果、元の「鳥型」に比べて人の細胞に感染しやすく、哺乳動物の体で増殖しやすくなるような遺伝子変異が起きていたという。
 感染ルートははっきりしないが、ニワトリやブタからの感染が疑われる。症状が出ないままニワトリやブタで感染が広がっている可能性もある。人でも、症状が出ない「不顕性感染」が患者の周囲に広がっている可能性は否定できない。
 適切な対策をとるためにも、実態解明が欠かせない。国際協力で迅速に進めてもらいたい。
 一人一人が用心することも大事だ。中国では動物との接触に気を付け、手洗いなども心がけたい。中国からの帰国者は、発熱やせきなど体調に異常がある場合は、検疫所に相談するなど、普段より注意深い行動をとってほしい。国内の医療機関でも、インフルエンザとわかった患者の一定割合について、詳しい型まで調べる必要があるのではないか。
 日本政府は、強毒の「H5N1型」ウイルスを念頭にパンデミック対策を進めてきた。しかし、09年にブタ由来の「H1N1型」がパンデミックを起こし日本でも流行した時には、さまざまな対応が後手に回り、混乱も起きた。そうしたことがないよう、この機会に、危機管理体制を、もう一度見直しておきたい。
 政府は、昨春成立した新型インフルエンザの流行防止をめざす特別措置法の施行を前倒しすることも検討しているという。集会の制限など政府や自治体に強い権限が与えられる以上、今回の状況をどう分析し、対応しようとしているのか、早い段階から十分に説明しなければ、国民の納得は得られない。

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