中国・四川地震 「支援の準備はあるから」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013042402000128.htmlより、
東京新聞【社説】中国・四川地震 支援の準備はあるから
2013年4月24日

 四川地震は日がたつほど、被災者の生存率の急速な低下が懸念される。中国政府は、粘り強く救出作業に全力をあげてほしい。日本はむろん、国際社会は、支援する準備を整えている。
 四川の人たちには近年二度目の悲劇だ。八万七千人もの死者・行方不明者が出た四川大地震から、まだ五年しかたっていない。
 現地はユーラシアやインドのプレートがぶつかり合う所だ。
 中国は大地震の後、四川省で公共施設を中心に耐震性強化を進め、学校での避難訓練も繰り返してきた。ある中学校では地震が起こった時に数百人が学んでいたが、無事に避難できたという。訓練の成果はあった。
 だが、震源地に近い所では多くの家屋が全半壊した。耐震が進んだ公共施設に比べ、貧しい民家の耐震が徹底されていなかったのであれば残念だ。救えるはずの命があったのではないだろうか。
 大した被害がなかった共産党施設に対し、その近くの民家は崩れ落ちたという。五年前と同じことが繰り返されたのであれば、党や政府は深く反省すべきだ。
 前の地震では、同じ敷地の来客用建物は無事だったが、中学校舎が無残に崩れ、数百人の生徒が生き埋めになった。中身がスカスカで「おから工事」と批判された手抜き工事が原因だ。わが子を失った親たちは「汚職役人による人災だ。血で償え」と慟哭(どうこく)した。
 今度も、日本政府は支援を申し出た。だが、中国政府は謝意を示したうえで「救助要員や救援物資は足りている」と断っている。
 だが、日本には前回現地で復旧や技術支援をした人たちのノウハウもある。自国で手に余る時にはいつでも手を差し伸べる準備があることを忘れずにいてほしい。
 四川大地震の時、日本の緊急援助隊が救援に尽力し、遺体の前で整列して黙とうする姿に「中国国民は永遠に忘れない」と感想が相次いだ。翻って、東日本大震災の時、中国メディアには「四川大地震のお返しを」と、日本を激励、支援する論調が目立った。
 政治の軋轢(あつれき)とは別に、こうした思いやりや助け合いから国民の心の交流は深まるのではないか。
 習近平体制には鳥インフルエンザと並び、初の試練となろう。李克強首相が早速現地入りして指揮をとった。だが、指導力宣伝の舞台とするのではなく、何よりも人命第一で取り組むべきなのは、もちろんのことである。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013042302000225.htmlより、
四川地震 発生「72時間」 経過 死者193人、不明25人
東京新聞 2013年4月23日 夕刊

 【北京=白石徹】中国内陸部の四川省雅安市蘆山県を震源とした地震は二十三日午前八時(日本時間同九時)、倒壊家屋などの下敷きになっている被災者の生存率が急速に下がる「七十二時間」が経過し、人民解放軍など約二万人が出動し、懸命の救出活動を続けている。被災地は雨のため気温が下がり、救出は時間との闘いになっている。
 中国民政省によると、二十三日朝までの死者は百九十三人、行方不明が二十五人、負傷者が約一万二千二百十一人。四川省当局によると、被災者は百九十九万人以上という。
 マグニチュード(M)7・0の地震発生以来、大きな余震が百回を超え、救出作業を妨げている。一方、一部地域では大型の仮設テントの中で、小学校の授業が始まった。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中