北朝鮮 米韓軍事演習終了、警戒は継続
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130430/k10014282471000.htmlより、
米韓軍事演習終了 北朝鮮への警戒は継続
4月30日 17時16分
アメリカ軍と韓国軍が2か月にわたり行ってきた合同軍事演習が30日に終了し、米韓両軍は、演習に反発して緊張を高めてきた北朝鮮への警戒を続けるとしており、北朝鮮の出方が注目されます。
アメリカ軍と韓国軍は、朝鮮半島の有事に対応するため、先月1日から韓国全土で軍事演習を行い、30日、一部の訓練を除いて終了しました。
ことしは、北朝鮮が南北関係が戦時状況に入ったと宣言したうえ、アメリカ本土に対する攻撃も辞さない構えを示すなど、例年以上に軍事演習に反発したのに対し、アメリカ軍は大型の戦略爆撃機など強大な戦力を投入して北朝鮮をけん制し、朝鮮半島の緊張が高まりました。
軍事演習の終了に先立ち、韓国国防省の報道官は30日の記者会見で、北朝鮮が日本海側で発射の準備を整えた中距離弾道ミサイルは発射台から撤去されていないと指摘したうえで、「軍事演習が終わっても、米韓両軍は北朝鮮による挑発の可能性を鋭意注視する」と述べ、今後も警戒を続ける方針を強調しました。
また、アメリカ軍も、北朝鮮による局地的な挑発が起きた場合の支援態勢を明文化した文書を韓国軍と初めて取り交わし、いかなる挑発も抑えるとしています。
ことしは、7月に北朝鮮が戦勝記念日と位置づける朝鮮戦争の休戦協定の締結60年を迎えることから、今後は北朝鮮がこの日に向けて再び挑発の度合いを高めるのではないかという見方も出ていて、北朝鮮の出方が注目されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130430/k10014268701000.htmlより、
米韓合同軍事演習きょうで終了
4月30日
北朝鮮が挑発的言動を繰り返すなか、アメリカ軍と韓国軍が2か月にわたって合同で実施してきた軍事演習が、30日、終了しますが、米韓両軍は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射できる状態に変化はないとして、監視態勢を維持して警戒を続ける方針です。
この演習は、休戦状態にある朝鮮半島の安全を維持するため、毎年、韓国全土で実施していますが、ことしは先月初めの開始直後から、北朝鮮が演習に反発して朝鮮戦争の休戦協定の白紙化を一方的に宣言するなど、危機をあおりました。
さらに、北朝鮮は、日本海側の基地から中距離弾道ミサイルの発射準備を整え、緊張を高めたため、米韓両軍は、挑発には断固対応するとして大型の戦略爆撃機を投入したと公表したほか、演習の一部をたびたびメディアに公開して北朝鮮をけん制してきました。
一方で、2か月間に及んだ演習が終了するのを前にアメリカ軍は、29日、「演習は防衛的で事前に北朝鮮側に通知した」と異例の声明を出し、北朝鮮をこれ以上、刺激するのを避けたい思惑をにじませました。
米韓両軍は、直ちにミサイルを発射する兆候は見られなくなっているものの、ミサイルが完全に撤収されないかぎり、挑発は常にありえるとして、監視態勢を維持し、警戒を続ける方針です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/k10013921791000.htmlより、
米長官 北朝鮮は非核化交渉を
4月15日 13時3分
就任以来初めて日本を訪れているアメリカのケリー国務長官は、都内で演説し、北朝鮮の核ミサイル計画はアジア太平洋全体の脅威だと強い懸念を示したうえで、北朝鮮に対して非核化に向けた交渉に応じるよう求めました。
アメリカのケリー国務長官は、中国、韓国に続いて日本を訪問しており、15日、東京都内の大学で学生らを前に、アジア太平洋政策に関する初めての演説を行いました。
この中で、ケリー長官は、弾道ミサイルを発射する構えを見せるなど、挑発的な言動を続けている北朝鮮について、「北朝鮮の核ミサイル計画は、近隣諸国だけでなく太平洋地域の未来にとっての脅威だ」と述べて強い懸念を示しました。
そして「アメリカは、朝鮮半島の非核化に向けた交渉をする準備があるがそれは北朝鮮しだいだ。北朝鮮は過去の約束を守る姿勢を示す意味ある行動をとらなければならない」と述べて、交渉には応じるが、そのためには北朝鮮が非核化に向けた具体的な行動を見せなければならないという考えを明らかにしました。さらに、ケリー長官は「朝鮮半島の非核化を支持するおとといの中国の強い声明を歓迎する」と述べて、中国も同様の姿勢だという認識を示しました。
ケリー長官の15日の演説は、これまで対話に応じるとしてきたアメリカがその条件として、北朝鮮に非核化に向けた具体的な行動を求める姿勢を明確にしたもので、あくまでも譲歩せず、中国などの協力で圧力を強化して、厳しく対処していく考えを強調するものとなりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/k10013922251000.htmlより、
北朝鮮 15日軍事パレードか
4月15日 13時3分
韓国のキム・グァンジン国防相は、北朝鮮が弾道ミサイル発射の準備を続けているとして軍が引き続き警戒していることを強調したうえで、15日、ピョンヤンで軍事パレードが行われるという見方を示しました。
韓国のキム・グァンジン国防相は、15日、国会の委員会に出席し、北朝鮮が日本海側でミサイル発射の構えを見せていることについて、「北は発射準備の状態を維持している」と述べて、韓国軍が引き続き警戒していることを強調しました。
また、北朝鮮がキム・イルソン主席の誕生日を迎えた15日、ピョンヤンで軍事パレードが行われるという見方を示しました。
弾道ミサイル発射の可能性については、韓国国防省の報道官も15日の記者会見で、先週末以降、北朝鮮軍に変わった動向は見られないとしたうえで、16日以降に行われる可能性もあるという認識を示しています。
一方、北朝鮮が14日、南北対話を呼びかけた韓国政府に対して、「対話の意思があるならまずは南が対決姿勢を捨てるべきだ」と主張したことについて、韓国統一省の報道官は15日、改めて遺憾の意を示したうえで、「北は対話の場に出て議論すべきだというわれわれの立場に変化はない」と述べ、対話に応じるよう求めました。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013041500311より、
「ミサイル警戒局面」長期化も=北朝鮮、15日発射の例なし-韓国国防省
【ソウル時事】韓国国防省報道官は15日の定例記者会見で、北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン」発射の構えを見せていることに関し、北朝鮮が金日成主席誕生日の15日にミサイルを発射したことはないと指摘した。その上で、15日に発射しない場合、発射するかどうか分からない局面が長期化する可能性があるとの見方を示した。
報道官は、発射の可能性が高いとみられた10日から既に5日たったことから「(北朝鮮に)いろいろな事情があることも考えられるので(今の局面を)長く引きずる可能性もある。予断を許さない」と述べた。(2013/04/15-12:42)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013041500037より、
北朝鮮に非核化交渉求める=歴訪締めくくりで演説-アジア重視継続も・米国務長官
ケリー米国務長官は15日午前、東京都内の東京工業大で、オバマ政権2期目のアジア太平洋政策に関する演説を行った。長官はこの中で、北朝鮮に対し「非核化への真剣な交渉を行う用意がある」と訴えた上で、国際的義務の履行に向けて意味のある行動を取るよう促した。
長官は12日からの日中韓3カ国の歴訪を踏まえ、北朝鮮への対応で米国と日中韓は「一致している」と確認。北朝鮮の核開発は隣国だけでなく、自国民にも脅威になっていると指摘した。
また、関係国が共に前進するため、沖縄県・尖閣諸島問題などをめぐる域内の対立を「いったん後回しにする必要がある」とも求めた。長官は「お互いさま」という日本語を使い、相互理解を深めることで問題の克服に取り組むべきだとの考えを示した。
政権2期目のアジア政策については「関与を懸命に続けていく」と強調。オバマ政権が今後も、日本や韓国などとの同盟の強化や、東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心とした地域の枠組みの整備、環太平洋連携協定(TPP)などを通して指導力を発揮する方針を明確にした。(2013/04/15-12:29)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013041500033より、
金主席誕生日で結束固め=軍事パレードの新兵器に注目-北朝鮮
【ソウル時事】北朝鮮は15日、故金日成主席の誕生日を迎えた。北朝鮮国内は祝賀ムードに包まれており、金正恩第1書記としては、祖父の威光を借りて一層の体制固めを図る意向とみられる。軍事パレードと閲兵式が行われる見通しで、新兵器などが登場するか注目される。
朝鮮中央通信によると、金第1書記は15日午前0時、軍幹部らとともに、金主席、金正日総書記の遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿を参拝した。金第1書記の動静が伝えられるのは1日の最高人民会議出席以来。
朝鮮通信(東京)によると、労働党機関紙・労働新聞は15日の社説で「先軍の旗印を高く掲げ、わが国を無敵必勝の軍事強国に限りなく輝かすべきだ」と訴えた。さらに「敵が少しでも侵犯したり、われわれの自主権を中傷したりすれば、正義の報復攻撃戦で侵略の牙城を無慈悲に粉砕すべきだ」と警告している。
また「自衛的な核保有を永久化し、それに基づいて経済強国建設で勝利を収めるのがわが党の意図だ」と主張。「経済建設・核強化の並進路線」を改めて強調した。(2013/04/15-12:27)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013041500112より、
核開発停止が対話条件=ミサイル発射中止を-菅官房長官
菅義偉官房長官は15日午前の記者会見で、北朝鮮との対話について「北朝鮮がミサイル発射などをやめ、非核化に動き始めることが前提条件だ」と述べ、北朝鮮が核・ミサイル開発停止に向けて具体的な行動を取らなければ応じられないとの考えを示した。
菅長官は「非核化に向けて動き始めれば、日本も窓を閉ざすことはない」と指摘。「ケリー米国務長官もそのことを言っている」と述べ、日米間の足並みはそろっていると強調した。(2013/04/15-12:21)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/k10013920951000.htmlより、
北朝鮮に自制を 日米連携確認
4月15日 12時15分
安倍総理大臣は、日本を訪れているアメリカのケリー国務長官と総理大臣官邸で会談し、北朝鮮が弾道ミサイルの発射準備ととれる動きを見せていることについて、日米両国が引き続き緊密に連携して、北朝鮮に自制を求めていくことを確認したものとみられます。
アメリカのケリー国務長官は、韓国、中国を歴訪したのに続いて、14日から日本を訪れていて、15日午前10時40分すぎからおよそ1時間、総理大臣官邸で安倍総理大臣と会談しました。
会談の冒頭、安倍総理大臣は「ケリー国務長官のアジア・太平洋地域を重視するというメッセージは、日本をはじめアジアの国々において勇気を与えるものとなる」と述べました。
これに対しケリー長官は「岸田外務大臣と非常に建設的な会談を持つことができた。われわれのパートナーシップの強さを再確認することができた。サイバー防衛、気候変動、そして朝鮮半島についての連帯を確認するという意味で、重要な進展を得ることができた」と述べました。
またケリー長官は「TPP=環太平洋パートナーシップ協定の日本とアメリカの事前協議を成功裏に終えることができて、大変うれしく思う。日本のこのような対応を支持したい」と述べました。
そして会談では、北朝鮮が弾道ミサイルの発射準備ととれる動きを見せていることを巡って意見が交わされ、日米両国が引き続き緊密に連携して、北朝鮮に自制を求めていくことを確認したものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/k10013920711000.htmlより、
韓国 弾道ミサイル警戒続ける
4月15日 12時1分
弾道ミサイルの発射も辞さない構えを見せる北朝鮮について、韓国国防省は、先週末以降特に変わった動きは見られないものの、政治的決断があればいつでも発射できるとして警戒を続けています。
韓国国防省の報道官は15日の記者会見で、先週末以降、北朝鮮軍に変わった動向は見られないとしたうえで、「さまざまな事情から発射の時期が延びることもあり得ると判断している」と述べ、弾道ミサイルの発射は、16日以降に行われる可能性もあるという認識を示しました。
そのうえで、「すでに燃料を注入したのなら、政治的決断さえあれば発射できるため、その状況に備えている」として、警戒態勢を緩めていないことを強調しました。
一方、北朝鮮が14日に南北対話を呼びかけた韓国政府に対して、「対話の意思があるならまずは南が対決姿勢を捨てるべきだ」と主張したことについて、韓国統一省の報道官は15日、改めて遺憾の意を示したうえで、「北は対話の場に出て議論すべきだというわれわれの立場に変化はない」と述べ、対話に応じるよう求めました。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041501001475.htmlより、
平壌、金日成主席誕生日で献花 市民緊張感薄く
2013年4月15日 11時52分
【平壌、ソウル共同】北朝鮮は15日、故金日成主席の生誕記念日「太陽節」を迎えた。首都平壌では早朝から市民が主席の銅像の前で献花の列をつくった。市内に緊張感は薄く、ミサイル発射の動きなど米国との対決色を強める北朝鮮指導部の姿勢とは対照的だ。
一方、韓国政府は、挑発を続ける北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程2500~4千キロ)などの発射を、太陽節か25日の朝鮮人民軍創建記念日を意識して行う可能性があるとみて、北朝鮮東海岸付近に集中的に配置された各種ミサイルの動きを注視し警戒を続けている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013041500024より、
安倍首相、米国務長官と会談=北朝鮮対応を協議
安倍晋三首相は15日午前、首相官邸で米国のケリー国務長官と会談した。北朝鮮がミサイル発射の構えを崩さず緊張が高まる中、北朝鮮の挑発行動を抑えるための日米連携を確認する考えだ。
席上、首相は「米国のアジア太平洋重視のメッセージはこの地域に勇気を与える」と述べ、米国の外交姿勢を歓迎。ケリー長官は北朝鮮問題が主要議題となった14日の岸田文雄外相との会談に触れ、「朝鮮半島についての(日米の)連携を確認する意味で重要な進展があった」と語った。
また、ケリー長官は環太平洋連携協定(TPP)交渉への日本参加に向けた日米間の事前協議に関し「成功裏に終わることができて良かった」と評価した。(2013/04/15-11:49)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041501001418.htmlより、
米国務長官「アジア重視」継続 東京で演説
2013年4月15日 11時01分
来日中のケリー米国務長官は15日午前、東京都目黒区の東京工業大で演説し、オバマ政権が掲げる「アジア重視戦略」の継続を約束した。挑発的言動を続ける北朝鮮との対話の扉は開かれていると明言する一方で、非核化に向けた「意味のある措置」を示し、国際義務を果たすよう要求。非核化に向けた中国の取り組みを歓迎した。
2月の就任以来、アジアに関するケリー氏の初の包括演説。演説内容はオバマ政権2期目4年間のアジア外交の行方を占う。
ケリー氏は演説で、大震災からの復興目指す取り組みに触れ「日本人が成し遂げたことはまさに『七転び八起きだ』」と日本語を交え敬意を示した。(共同)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/k10013913991000.htmlより、
防衛相 きょう発射の可能性排除できず
4月15日 9時0分
小野寺防衛大臣は、15日朝、防衛省で記者団に対し、北朝鮮が15日、国民最大の祝日と位置づけるキム・イルソン主席の誕生日を迎えたことから、弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性も排除できないとして、警戒・監視を続ける考えを示しました。
この中で小野寺防衛大臣は、北朝鮮が15日、国民最大の祝日と位置づけるキム・イルソン主席の誕生日を迎えたことについて、「きょう一日、キム・イルソン主席の生誕101年の記念日ということなので、引き続き警戒・監視を強めている」と述べ、弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性も排除できないとして、警戒・監視を続ける考えを示しました。
また小野寺大臣は、安倍総理大臣とアメリカのケリー国務長官が、15日午前に会談することに関連して、「日米関係の強化を確認してもらえると思っている」と述べ、日米両国が連携して北朝鮮に自制を求めていくことになるという見通しを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/k10013913281000.htmlより、
政府「重要な日」引き続き警戒
4月15日 5時57分
北朝鮮が15日に最大の祝賀行事であるキム・イルソン主席の誕生日を迎えるなか、政府は北朝鮮に対し、挑発的な言動をやめるよう、アメリカなど関係各国と連携して働きかけを続けるとともに、引き続き警戒・監視に当たることにしています。
岸田外務大臣は、14日、就任後初めて東アジアを歴訪しているアメリカのケリー国務長官と会談しました。
会談では、北朝鮮が挑発的な言動をやめ、非核化に向けた具体的な行動を示すよう、北朝鮮に影響力をもつ中国など、関係各国と連携して働きかけていくことを確認しました。
また日米両政府は、「北朝鮮が核兵器を保有することは断固として容認しない」として、近く、外務当局の幹部による協議の場を立ち上げ、北朝鮮の核開発を阻止するための方策などを検討していくことになりました。
こうしたなか北朝鮮では、15日、最大の祝賀行事であるキム・イルソン主席の誕生日を迎えます。
これについて外務省の幹部は、「北朝鮮の今後の出方は分からない」として、北朝鮮の動向はなお分析が必要だとしています。
また小野寺防衛大臣は、14日、記者団に対し、「北朝鮮にとって重要な日であり、何らかの動きがあるかどうか、しっかりと警戒していきたい」と述べていて、防衛省・自衛隊は、引き続き警戒・監視に当たることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/k10013913311000.htmlより、
ケリー国務長官 中国の圧力に期待
4月15日 5時20分
日本を訪れているアメリカのケリー国務長官は、12日に行った中国指導部との一連の会談を通じて、中国が、挑発的な言動を続ける北朝鮮に圧力を強めるべく具体的な措置を取るという手応えをつかんだことを明らかにし、中国に強い期待を示しました。
韓国、中国に続いて就任後初めて日本を訪れているアメリカのケリー国務長官は、14日、岸田外務大臣と会談を行いました。
会談後の記者会見でケリー長官は、北朝鮮の問題について、習近平国家主席ら中国の指導部と12日に行った一連の会談で、「中国はことばだけの政策は必要ないことを明確にした」と評価しました。そのうえで、「中国がほかの国々に加わって、実効性のある対策を取ると信じている」と述べて、中国が北朝鮮に対する圧力を強めるべくアメリカなどと歩調を合わせて具体的な措置を取ることに手応えをつかんだことを明らかにし、強い期待を示しました。
一方、日中の対立が続いている沖縄県の尖閣諸島を巡る問題について、ケリー長官は、「アメリカは、尖閣諸島の主権問題で、日本と中国のどちらの立場も取らない」としながらも、「尖閣諸島が日本の施政下にあることを認識している」と述べて、日米安全保障条約の適用範囲であることを改めて強調しました。
そのうえで、「現状を変更させようとするいかなる一方的な行動にも反対する」と述べ、領海侵犯を繰り返す中国の強硬な態度を念頭に、この問題の緊張を高めるような行為を自制するよう求めました。
尖閣諸島を巡っては今年1月、退任を目前にしたクリントン前国務長官が同様の厳しいことばで、中国を強くけん制しています。今回の発言は、長官が交代し、かつ北朝鮮を巡る対応などで中国の重要性が高まるなかでも、この問題ではアメリカ政府の姿勢に変わりがないことを示したものと言えます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/k10013913231000.htmlより、
「国民最大の祝日」各国は発射を警戒
4月15日 4時17分
北朝鮮は15日、国民最大の祝日と位置づけるキム・イルソン主席の誕生日を迎えます。
祝賀行事が予定されているなかでも北朝鮮が弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性は排除できないとして、各国は警戒を続けています。
4月15日は、北朝鮮の建国の父、キム・イルソン主席の誕生日で、首都ピョンヤンではさまざまな祝賀行事が予定されています。
14日は、北朝鮮指導部がキム主席の生誕101年を記念する大会を開き、「キム・ジョンウン第1書記が承認した攻撃計画に従ってアメリカと追従勢力を無慈悲に懲罰する」として、アメリカとの対決姿勢を重ねて強調しました。
北朝鮮は、日本海側にあるウォンサンの周辺で中距離弾道ミサイル「ムスダン」の発射準備を整えたとみられるほか、射程が比較的短い弾道ミサイルを発射できる態勢も維持しており、14日の朝鮮労働党の機関紙は、「敵はどぎまぎしながら、わが国の決断がいつ、どんな方式で実行に移されるのか、予測できないでいる」と主張しました。
このため各国は、北朝鮮が祝賀ムードの中でも弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性は排除できないとして、警戒を続けています。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041401001805.htmlより、
「予断持たず万全態勢」 前防衛相と小野寺氏
2013年4月15日 00時03分
政府は14日、北朝鮮が弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性があるとみて警戒を続けた。小野寺五典防衛相は、昨年12月のミサイル発射時の防衛相だった森本敏氏と防衛省で会談し、発射の時期やルートが特定できない点に関し、予断を持たず、万全の態勢を継続する重要性で一致した。
森本氏は会談後「北朝鮮が発射の日時を指定していないなど前回と条件が違う。常に高い緊張感を持ち、部隊の即応態勢を維持することが重要だ」と記者団に指摘した。
小野寺氏は、北朝鮮が15日に故金日成主席の生誕記念日を迎えることに関し「北朝鮮にとっては重要な日だ。今晩も含め緊張して警戒する」と強調。(共同)