憲法記念日 各地で集会

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130503/plc13050321050014-n1.htmより、
改憲派、護憲派がそれぞれ訴え 
2013.5.3 21:02 (1/2ページ)

 憲法記念日の3日、全国各地で改憲派や護憲派の団体が集会を開いた。憲法改正を目指す「『21世紀の日本と憲法』有識者懇談会」(民間憲法臨調、櫻井よしこ代表)は都内で公開憲法フォーラムを開き、各政党に対して、夏の参院選で「争点として憲法第96条改正問題を取り上げる」よう求める緊急提言を発表した。
 フォーラムでは、副代表の西修駒沢大名誉教授が「例年になく改憲のムードが高まっている。衆参各院の総議員の3分の2以上の賛成という96条の高いハードルを下げようとする動きを歓迎する」と述べた。
 また、産経新聞の近藤豊和編集長が講演し、4月26日に発表した産経新聞「国民の憲法」要綱のねらいについて「国家観を取り戻すことや平和は努力して勝ちとるものであることを重要視した」と説明した。
 シンポジウムでは、櫻井代表と自民党の中谷元(げん)憲法改正推進本部事務局長、日本維新の会の山田宏筆頭副幹事長、みんなの党の江口克彦最高顧問が、96条を先行させる形の憲法改正を主張。江口氏は「憲法改正には参院選での推進派の勝利が必須条件だ。自民、維新、みんなの3党で101議席を得なければならない」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130503/plc13050321050014-n2.htmより、
2013.5.3 21:02 (2/2ページ)
 都内で大会を開いた「新しい憲法をつくる国民会議」(自主憲法制定国民会議、清原淳平会長)は「まず、改正手続きから緩和すべきである」として、96条改正先行を求める決議を採択した。
 一方、護憲派は都内で「5・3憲法集会2013」を開き、「安倍政権の改憲策動は人びとの切実な願いに逆行する」とする憲法改正反対のアピールを採択した。集会に出席した共産党の志位和夫委員長は「96条改悪反対の一点で政党や政治的立場の違いを超え、すべての政党団体、個人が力を合わせよう」と訴えた。社民党の福島瑞穂党首は、自民党憲法改正草案について「為政者の為政者による為政者のための憲法だ」と批判を繰り広げた。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013050300451より、
護憲、改憲両派が集会=96条めぐり訴え-憲法記念日・東京

 安倍晋三首相が改憲の発議要件を緩和するために憲法96条改正に意欲を示す中で迎えた憲法記念日の3日、反対する護憲派、賛成する改憲派それぞれの団体が都内で集会を開いた。
 護憲派は千代田区の日比谷公会堂で「5.3憲法集会」を開催し、約3500人(主催者発表)が参加した。
 共産党の志位和夫委員長は「安倍首相は(戦争放棄をうたった)9条改定の突破口として96条改定を押し出している」と反発。「絶対に許してはならない。暴走を止めよう」と声を張り上げた。社民党の福島瑞穂党首は「政権が都合よく憲法改正を発議できるようになる。多数決の横暴だ」と訴えた。
 集会後、JR東京駅に向かってパレード。足立区在住の地方公務員大島みどりさん(62)は「いてもたってもいられず参加した。反対と思ったら行動を起こさなくては」と語気を強めた。
 一方、改憲派は新宿区の四谷区民ホールで「新しい憲法をつくる国民大会」を開催。主催者発表で500人が参加し、96条から改めるべきだとする決議を採択した。
 日本維新の会の桜内文城衆院議員は「改憲勢力として国会で活動していく」と発言。自民党の秋元司衆院議員は「長年議論してきたことを形にしなければならない。必ず憲法改正することを誓う」と意気込んだ。
 参加した20代の新川実加さんは「改正に賛成。改正論議に触れることが大切で、論議の中で、憲法を身近で分かりやすいものにしていくべきだ」と語った。(2013/05/03-19:44)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130503/k10014354841000.htmlより、
憲法の考え方 紙芝居で学ぼう
5月3日 18時59分

憲法改正を巡る議論が活発になるなか、若手弁護士でつくるグループが紙芝居を使って憲法の基本的な考え方を知ってもらおうという取り組みを進めています。
この紙芝居は、憲法改正を発議する要件などを定めた96条の改正に反対する全国の若手弁護士のグループが作り、各地で上演しています。
先月27日に札幌市で開かれた上演会には、子育て中の母親らおよそ100人が参加しました。
紙芝居のテーマは「立憲主義」という憲法の基本的な考え方で、「個人の権利や自由を保障するために国の権力を制限すること」と説明されています。
紙芝居では、ある国の国民が王様にさまざまな権利を与えられます。ところが、この王様が弾圧を始め、国民は、人権とは与えられるものではなく、誰もが生まれながらに持っているものだと気付きます。そして、国民の人権を守るために王様に守らせる決まりを作り、これを「憲法」と名付けたというストーリーです。
紙芝居を見た63歳の女性は「昔、学校で学びましたが、忘れていました。憲法の基本として大切だと思いました」と話していました。また、38歳の母親は「紙芝居なので分かりやすく、子どもにも教えられると思いました」と話していました。
紙芝居を上演した神保大地弁護士は「立憲主義の考え方を知らない人が多いと感じ活動を始めました。憲法の本質を正しく理解してほしい」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130503/k10014354131000.htmlより、
憲法記念日 各地で集会
5月3日 18時33分

憲法記念日の3日、各地で集会が開かれ、憲法を守る立場と憲法改正を求める立場からさまざまな意見が出されました。

憲法を守る立場から講演会や集会
憲法を守る立場の研究者でつくる団体は東京で講演会を開き、「96条が定める憲法改正の要件を緩めると、政権が変わるたびに憲法も変わることになりかねない」と訴えました。
この講演会は憲法を守る立場の研究者らで作る「全国憲法研究会」が東京の上智大学で開いたものです。
講演会では上智大学の高見勝利教授が「96条が憲法改正の発議に高い壁を設けているのは、その壁をやぶるだけの合意を得るまで真剣に議論を重ねよと求めているのであり、それを緩和すると政権が変わるたびに憲法が改正され社会が不安定になってしまう」と訴えました。
また、ゲストとして講演した歴史社会学者で慶應義塾大学の小熊英二教授は「憲法改正を求める声の背景には戦後日本の仕組みが経済など、さまざまな面で行き詰まっていることへの不安があり、それをきちんと見つめずに改憲派の意見を批判をしても建設的な議論にはつながらない」と指摘しました。
東京・日比谷では憲法を守る立場の団体が集会を開き、国会が憲法改正を発議する要件などを定めた憲法96条の改正の議論が出ていることへの危機感を訴えました。
集会は憲法を守る立場の8つの団体が開き、「96条の改正を突破口に、戦争をする国を作ろうとする動きが出て日本国憲法は重大な危機にさらされている。今こそ憲法の平和・人権・国民主権の原則を守っていくことが重要だ」などとするアピールを採択しました。
このあと、参加者は銀座でデモ行進を行い、横断幕などを掲げて「96条改正反対」や「9条を守ろう」などと訴えました。
参加した60歳の男性は「憲法は改正するための要件をわざと厳しくしているのにそのハードルを低くしようとすることに強い危機感を感じています」と話していました。

憲法改正求める立場から集会やシンポジウム
東京・新宿区では「新しい憲法をつくる国民会議」が集会を開き、研究者や国会議員などが憲法改正を求める立場から意見を述べました。
集会では清原淳平会長が「大災害などの非常時に、誰が指揮を執るのかなどの規定がない今の日本国憲法は本当に独立した国の憲法とは言えない」と述べました。
このあと、参加者は「震災などで国民は非常事態への対処が必要だと強く認識したが日本は一度も憲法を改正していない。まずは改正の手続きから緩和すべきである」として国会が憲法改正を発議する要件などを定めた憲法96条の改正を求める決議文を採択しました。
参加した60歳の女性は「とても勉強になりました。夏の参議院選挙ではきちんと憲法を改正しつつ、平和な国家を築いていける政治家を選びたい」と話していました。
また、憲法改正を求める立場の人たちが東京でシンポジウムを開き、改正を発議する要件などを定めた「96条」の改正が必要だと訴えました。
このシンポジウムは憲法改正を求める民間団体が東京千代田区で開いたものです。
シンポジウムでは団体の代表でジャーナリストの櫻井よしこさんが「尖閣諸島の領有権を巡る問題や北朝鮮の核武装の懸念など日本は危機的状況にある。こうした問題を解決するには憲法改正が必要で、96条が定めた憲法改正の発議要件を緩和する必要がある」と訴えました。
また、自民党の中谷元憲法改正推進本部事務局長は「96条を改正し、国民投票を通して1人1人に憲法の選択権を与えるべきだ」と主張しました。
参加した70代の男性は「国を守るためにも96条の改正は当然で、政治家にはもっと頑張ってほしい」と話していました。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013050301001335.htmlより、
各地で憲法記念日の集会 改正焦点、賛否熱く
2013年5月3日 18時17分

 日本国憲法の施行から66年を迎えた3日、憲法記念日の集会、イベントが各地で開かれた。安倍晋三首相は改憲の国会発議要件を緩和する96条改正に強い意欲を示しており、夏の参院選で焦点となる見通し。戦後日本の座標軸となってきた現行憲法は曲がり角に立つ。
 集会では改憲派は勢いづき、護憲派は危機感をあらわにした。
 改憲派「新しい憲法をつくる国民会議」は東京都新宿区で集会を開いた。同会議の清原淳平会長は「国民も首相が言えば動きだす」と自信を見せた。
 東京都千代田区での護憲派の集会では、民主党の大河原雅子参院議員が「日本を二度と誤った道に踏み込ませないようスクラムを」と呼び掛けた。(共同)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130503/k10014352471000.htmlより、
志位委員長 憲法96条改正は禁じ手
5月3日 16時59分

共産党の志位委員長は、都内で開かれた集会であいさつし、国会が憲法改正を発議する要件などを定めた憲法96条の改正について、「憲法が憲法でなくなる禁じ手だ」と述べ、反対していく考えを強調しました。
この中で、志位委員長は「衆議院選挙で、自民党や日本維新の会など、むき出しの改憲派が多数を占めるに至ったが、彼らの一番の狙いは、憲法9条を改定して日本がアメリカと共に海外で戦争できる国に作り変えるところにある。
世論は9条を変えることには反対であり、憲法を守り、生かした日本を作るために、政治的立場を超えたスクラムを組んでいきたい」と述べました。
そのうえで、志位氏は、安倍総理大臣が国会が憲法改正を発議する要件などを定めた96条の改正に意欲を示していることについて、「憲法は国民を縛るものではなく、権力を縛るものだ。
国会が発議する要件を一般の法律並みの過半数にすることは、憲法が憲法でなくなる禁じ手であって、絶対、許すわけにいかない」と述べ、反対していく考えを強調しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130503/k10014352431000.htmlより、
福島党首 改憲反対で野党で連携を
5月3日 16時41分

社民党の福島党首は、都内で開かれた集会であいさつし、安倍総理大臣が、国会が憲法改正を発議しやすくするための憲法96条の改正に意欲を示していることを批判し、ほかの野党と連携して憲法改正に反対していく考えを示しました。
この中で、福島党首は「安倍総理大臣は、参議院選挙後に日本維新の会などと共に衆参両院で3分の2以上の勢力を確保して、憲法96条を改正しようとしているが、憲法改正を発議する要件を過半数に緩和したら時の政府がいつだって都合よく発議できることになる。これを多数決の横暴と言わずしてなんと言うか」と述べました。
そのうえで、福島氏は「主権者の国民と共に『憲法改悪』を共に阻止し、国会の中でも、いろいろな政党としっかり手を結び、なんとしても憲法を改悪させず、戦争しない国にするために頑張っていく」と述べ、ほかの野党と連携して憲法改正に反対していく考えを示しました。

http://mainichi.jp/select/news/20130503k0000e040176000c.htmlより、
東日本大震災:3度目の憲法記念日 改憲より復興を
毎日新聞 2013年(最終更新 05月03日 15時58分)

 3日は憲法記念日。2011年の東日本大震災以降では3度目の記念日となり、被災地からは「憲法改正論議より、復興に政治のエネルギーを注いでほしい」との声も上がる。東京電力福島第1原発事故で「居住移転の自由」など憲法で定める人権を奪われた被災者は「現行憲法さえ守られていない」と憤る。

 ◇生存権 
 進まぬ街の復興を見つめながら岩手県釜石市の中川淳さん(79)は憲法改正のハードルを下げようとする動きを憂慮する。
 大震災で死者・行方不明者1000人以上を出した釜石市は1945年7月と8月、太平洋戦争で艦砲射撃を受け、この時も1000人以上が犠牲になった。当時国内で2番目に大きい製鉄所が狙われ、街は焦土と化した。
 中川さんは爆音にうろたえた少年時代の経験も踏まえ、戦争放棄を定める9条や、生存権を保障する25条の大切さを訴える。自らは中学校で38年間、教師として憲法を社会科の授業で取り上げ、生徒が9条などについて書いた作文は大切に保管してきた。作文は自宅もろとも津波に流されたが「憲法の価値観は社会の中堅世代となった教え子たちに根付いている」と自負する。
 いまだに避難生活を送る中川さんは「被災者の生存権は十分に守られているだろうか」との疑問を持つ。憲法16条は損害の救済などを求める請願権を保障するが「遠慮やあきらめで口をつぐんでいる被災者も多い。憲法には被災地復興や被災者支援のための権利が詰まっている。国会議員は憲法改正論議の前に、住民は保護されるべき存在だということを再度、自覚する必要がある」と話した。【高尾具成】

 ◇米軍支援
 岩手県大船渡市の赤崎地区公民館の前館長、吉田忠雄さん(72)は「あまりのうれしさに涙が出た」と「あの時」を振り返る。
 大震災直後、公民館には約340人が押し寄せた。交通網が遮断され、水が尽きた4日目の昼過ぎ、ごう音が聞こえてきた。米軍の「トモダチ作戦」の空母艦載ヘリだ。
 「窮地で救ってもらうありがたさ」が身に染みた。地区内ではそれ以来、自衛隊の他国での米軍支援を容認する若者が増えたと感じている。戸田公明市長も「時代の変化に応じた憲法は必要だ」と改憲論を容認する。

http://mainichi.jp/select/news/20130503k0000e040176000c2.htmlより、
 「だが」と吉田さんは立ち止まる。日本は自衛目的以外で銃を構えて良いのだろうか。「トモダチ」に恩義は感じるが、米軍に対して自衛隊は医官派遣などの後方救護活動に専念する策もあるはずだ。「そもそも違憲判決が出た衆院選の当選者に、改憲への1票を国会で投じる資格があるのだろうか」。改憲論議よりも「政治のエネルギーを復興に」と願う。【根本太一】

 ◇財産権 
 東京電力福島第1原発事故で、福島県大熊町から会津若松市に避難している農業、渡部隆繁さん(63)、栄子さん(60)夫妻は、職業選択の自由や財産権など、憲法の保障する権利が侵害されていると憤る。
 大熊町の自宅は原発から約3キロ。昨年12月に帰還困難区域(年50ミリシーベルト超)に再編され、除染は当面始まらない。自宅と田畑は、政府が示した中間貯蔵施設の調査候補地内に入る可能性がある。このため埼玉や茨城などの農地を見に行き、移住の構想を練ってきた。
 しかし、移住の前提になる財物賠償基準は生活再建にほど遠い。所有していたトラクターや田植え機などは買い直せば約5000万円かかるが「減価償却に応じた価値」という基準では1500万円にしかならない。納得できる賠償を得るには訴訟しかないと考え始めているが「奪われた財産や生活を元に戻せない基準はおかしい」と思う。
 隆繁さんは大熊町で40年以上、農業を続けてきた。土作りには時間がかかる。一刻も早い再開を目指すが、借り上げ住宅で細々と暮らす日々が続き「働けないことがつらい」(栄子さん)。職業や財産が奪われたままの「中ぶらりんの人生」を余儀なくされ、夫妻にとって憲法改正論議は空疎に響く。「今の憲法が認める権利さえ守られない中、どんな新しい憲法を作るというのか。順番が逆ではないか」【深津誠】

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