憲法記念日に寄せて 中西治UU学長

http://www.igcpeace.org/より、
憲法記念日に寄せて
中西 治

本日、5月3日は66年前の1947(昭和22)年5月3日に『日本国憲法』が施行された日である。

この憲法の基本理念は「国民主権」と「戦争放棄」と「基本的人権の尊重」である。

とくに重要なのは「戦争を国際紛争を解決する手段として永久に放棄し、陸海空軍その他の戦力を保持せず、国の交戦権を認めない」と規定した第9条である。

どのように困難であろうと、時間がかかろうと、紛争は平和的に話し合いで解決しなければならない。このための努力も大変であるが、双方の国民が戦争によって失うものの大きさに比べれば物の数ではない。戦争によって一時的に儲けるのは軍需産業ぐらいである。これも最後は戦禍にあう。

「いまの憲法は占領軍によってつくられ、日本に押しつけられた。」と主張する人がいる。 確かに、そういう面はある。

にもかかわず、当時の日本国民の多くがこの憲法を歓迎したのは、悲惨な戦争を体験し、二度とふたたび戦争をしてはならないと考えたからであり、天皇主権の大日本帝国憲法よりはるかに良かったからである。

日本国憲法の基礎には明治の自由民権運動や大正デモクラシーなどの日本の民主主義の伝統と米国の独立宣言、フランスの人権宣言、さらにはドイツの哲学者カントが提唱した「永遠の平和のためには常備軍をなくさなければならない」という思想がある。

日本国憲法は恒久平和を願う世界の多くの人々によってつくりだされた人類共通の財産である。この憲法のもとで日本は本格的に外国に軍隊を送らず、外国で一人の人間も殺さず、平和を維持したのである。これは日本国民のたゆまぬ努力の結果である。もし、第9条が改定され、本格的に軍隊をつくり、公然と戦争をするようになったら、日本はふたたび滅びるであろう。

絶対に戦争をしてはならない。これが明治以降の歴史の教訓である。

2013年5月3日

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中