今日は「こどもの日」

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130505/edc13050503130001-n1.htmより、
産経新聞【主張】こどもの日 読み聞かせで絆を強める
2013.5.5 03:12

 小さな子供のいる家庭では、童話や絵本の「読み聞かせ」が日常的に行われているだろうか。
 最近は地域の図書館で読み聞かせの催しが盛んに開かれるなど、読み聞かせを活用した教育や子育てへの注目度が高い。読み聞かせは単に子供を読書好きにするだけでなく、親子の精神的な絆を強める効果もある。そこで大きな力となるのが親の「声」だ。
 生後間もない赤ちゃんでも人の声とそれ以外の音とを聞き分けるといわれるほど子供の聴覚は鋭敏だ。本を読んでくれる親の声にぬくもりを感じたり、心の安らぎを覚えたりするのも、ごく自然なことのように思われる。
 話を聞きながら子供はさまざまな問いを発してくるだろう。親はそれによって子供が何に関心を示し、どのような考え方や見方をしているか-と、子供の成長の過程をつぶさに知ることができる。親子が向き合って声を交わす、読み聞かせならではの効用だ。
 しかし実際には読み聞かせは十分に浸透しているとは言い難く、平成21年度のある調査でも、小学2年生の約3割が「(小学校入学前に家の人に本を)読んでもらわなかった」「あまり読んでもらわなかった」と回答していた。
 電子メールの普及などで声によるコミュニケーションが激減したと指摘されて久しいが、親子など家族の間でもそのような傾向が見られるとしたら、実に憂慮すべきことと言わねばならない。
 電車の中でも、わが子には目もくれず無言のままスマートフォンに熱中する若い親を見かけることがある。親自身がテレビやテレビゲームで育った世代であることが影響しているのかもしれないが、子供にたっぷりと声による言葉をかけてやらないで、どうして子供の情緒や感性が育ち得ようか。
 産経新聞が先月発表した「国民の憲法」要綱には、家族の絆の大切さをうたう「家族の尊重」規定が設けられている。戦後の行き過ぎた個人主義により、「家族」は今では「個族」「孤族」になってしまったとも揶揄(やゆ)されている。
 家族の絆を取り戻すには、心の通った声で少しでも多くの言葉を交わすことが何よりだ。子供への本の読み聞かせは、その最も効果的な手段といえるだろう。
 きょうの「こどもの日」は、子供の心を健やかに育てる「声」の力を再確認する日としたい。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013050502000130.htmlより、
東京新聞【社説】週のはじめに考える 大人たちも、ゴーヘ
2013年5月5日

 こいのぼりの一家が気持ちよさそうに泳いでいる。こどもの日。たまには大人たちだって、五月の風に身を任せてみませんか。もしも今朝が晴れてたら。
 宮城県七ケ浜町の七ケ浜国際村は、小豆浜の海を見下ろす小高い丘の上に立つ、文化活動の拠点施設です。東日本大震災の直後には、三百人の被災者が身を寄せる生活の場にもなりました。
 木曜日の夜、「NaNa5931」の練習日。十一年前に結成された国際村の子どもミュージカル劇団です。
 NaNaは七ケ浜の七、5931は国際村の電話番号。町内の小中高校生を中心に、約四十人が所属しています。

◆伝えたい、表現したい
 午後六時半、練習開始。ストレッチが終わると、けいこ場から歌声が聞こえてきます。
 ♪必ず訪れる夜明け/真っ暗な海/水平線が少しずつ赤らみ/金色の光が広がって/どこよりも誰よりも一番に出会える♪
 「夜明け」。NaNaのオリジナル。美しいバラードです。
 震災後三週間で、けいこが再開されました。まだ避難者が残る中、いつもより短いレッスンでした。団員の中にも家を流された子がいます。家族を失った子もいます。でも欠席はゼロだった。
 指導者の梶賀千鶴子さんは、劇団四季の出身です。
 「震災後の子どもたちは、時間を大切にするようになりました。生活の喜びを、生きて活動できることへの感謝を表現したい、伝えたいと、ちっちゃな頭で一生懸命考えながら踊るようになりました」と目を細めます。けいこ場では怖い先生です。
 歯科衛生の専門学校に通う池田望さん(18)、ノンちゃんは、小学三年の時からNaNaで踊っています。
 休憩中、汗をふきながら「“ありがとう”という言葉の意味がわかったような気がしています」と話してくれました。
 ♪人が町を創り/町が人を創る/私たちのこの町/この町が私たち/かけがえのない/どこにもない/私たちのこの町♪
 公演のテーマにもなる「ゴーへ」という歌です。
 「ゴーへ」というのは、七ケ浜の漁師が使う「さあ、行こうぜ」という掛け声で、英語の「Go Ahead(前へ進め)」が、なまったものという。
 結成当初から親しんできたこの歌が、新曲のように心に響いてメンバーを励まします。

◆大丈夫と励ます少年
 名古屋市中川区の卯之原みどりさん(22)は、愛知淑徳大教育学科の四年生。一昨年の十月からこの三月まで、東京のNPO法人が宮城県女川町で運営する女川向学館(こうがくかん)の先生でした。
 向学館は、小学校の空き校舎を利用した放課後学校。狭い仮設住宅に暮らす小中学生の居場所兼学習塾。みどり先生はボランティアの講師です。
 教師志望。「宮城、教育、ボランティア」でウェブサイトを検索し、飛び込んだ勤務地でした。
 鮮烈な体験の連続でした。その中でも、忘れられない光景があるそうです。
 昨年の十二月七日のことでした。小六基礎クラスの授業中、激しい揺れに襲われました。3・11の揺れ方に似ています。子どもたちはあの時の恐怖を思い出し、みどり先生も怖くなりました。
 「津波警報発令」の町内放送とともに、子どもたちとスタッフ約百二十人が屋上へ避難した。
 寒い日でした。日が暮れて、おなかがすいて心細くなり、低学年の児童がべそをかいています。
 「なんとかしなきゃ」と思っていると、小学六年の男子が、ポケットに忍ばせていたスナック菓子を一年生に一粒ずつ手渡して「大丈夫、絶対に大丈夫」と励ましているではないですか。少年の横顔には、その場しのぎとは思えない、体験がもたらす確信が見えました。
 「大丈夫」。なんて力強い響きでしょう。「大丈夫と責任を持って子どもに言える、かっこいい大人になろう」。帰郷したみどり先生の目標です。

◆大人を導く“しるべ”
 あの日から三度目のこどもの日。復興に戸惑い、除染にてこずり、福島第一原発の放射能汚染水を止められない大人をよそに、子どもたちは自分自身の言葉を見つけて、成長を続けています。背くらべの柱の傷が少しずつ増えていくように、前へ進もうとしています。
 子どもたちは多分、未来の大人ではありません。大人たちを未来へ導く“しるべ”です。
 大人たちも「ゴーへ」、一緒に歌ってみませんか。「大丈夫」と自信を持って言えるよう。

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