原子力研究開発機構 東海村で被曝事故

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013052501001587.htmlより、
異常検知後も実験継続 放射性物質漏れ、被ばく6人に
2013年5月25日 21時14分

 茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の加速器実験施設「J―PARC」の放射性物質漏れ事故で、事故当初、実験装置の異常を検知して安全装置が働き、警報音が鳴ったにもかかわらず、担当者が警報をリセットして実験を続けていたことが25日、分かった。
 新たに23歳と45歳の男性2人の被ばくが確認され、事故で被ばくしたのは6人となった。ほかに24人が被ばくした可能性があり、機構が精密測定を進めている。茨城県は25日、原因や経緯を確認するため施設内を立ち入り調査した。(共同)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2013052500319より、
新たに2人被ばく判明=14人は検出されず-原子力機構

 茨城県東海村の素粒子実験施設で起きた放射能漏れ事故で、日本原子力研究開発機構は25日、新たに男性2人の内部被ばくが判明したと発表した。事故による被ばくが確認されたのは6人になった。
 機構によると、2人は23歳の大学院生と45歳の研究員。事故以降に施設に出入りした55人のうち、6人で最大1.6ミリシーベルトの被ばくが判明し、14人は検出限界未満だった。機構は26日以降も測定評価を続ける。(2013/05/25-20:44)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130525/k10014843901000.htmlより、
被ばく事故 新たに2人被ばく
5月25日 20時5分

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で少なくとも研究者4人が被ばくした事故で、原子力機構が調べた結果、新たに男性研究者2人が被ばくしていたことが分かりました。
原子力機構は施設に出入りしていた人の被ばく量の測定を急いでいますが、被ばくした人はさらに増える可能性があります。
この事故は、茨城県東海村にある原子力機構の実験施設で23日の正午前、金に特殊なビームを当てて素粒子を発生させる実験中に装置が誤作動し、想定を超える放射性物質が発生したもので、少なくとも22歳から34歳の男性4人が放射性物質を体内に取り込むなどして最大で1.6ミリシーベルトの被ばくをしたほか、放射性物質が施設の外に漏れ出ました。
原子力機構は施設に出入りしていたほかの51人についても被ばく量の測定を進めていますが、25日夜、新たに23歳と45歳の男性研究者2人が放射性物質を体内に取り込むなどして、最大で1.4ミリシーベルトの被ばくをしていたことが分かりました。
一方、これまでの測定の結果、14人については被ばくはなかったということです。
原子力機構は残る35人について、被ばく量の測定を急ぐことにしていて、被ばくした人はさらに増える可能性があります。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130525/k10014843511000.htmlより、
被ばく事故把握と報告遅れ謝罪
5月25日 19時31分

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で少なくとも研究者4人が被ばくした事故で、原子力機構は、事故直後の被ばく検査や周辺の放射線量の調査を怠ったことから事態の把握が遅れ、国への報告が発生から1日半もかかったことを謝罪するとともに、対応の問題点を検証することにしています。
この事故は、茨城県東海村にある原子力機構の実験施設で23日の正午前、金に特殊なビームを当てて素粒子を発生させる実験中に装置が誤作動し、想定を超える放射性物質が発生し、少なくとも22歳から34歳の男性4人が被ばくしたものです。
この事故で原子力機構は、装置の誤作動が起きたあとの23日午後5時ごろには施設内が放射性物質で汚染されていることを把握していましたが、研究者の被ばくについては衣服などについた放射性物質を測定する簡易な検査しか行わず、そのまま自宅などに帰していました。
その後、24日午前になって内部被ばくの詳しい検査の希望者を募り、希望した4人の測定を行った結果、25日未明に、4人が放射性物質を体内に取り込むなどして、最大で1.6ミリシーベルトの被ばくをしていたことが分かったということです。
原子力機構は当時、施設に出入りしていた残る51人の被ばく量を測定を急いでいますが、被ばくした人はさらに増える見込みです。また、施設の外に放射性物質が漏れ出たのは、実験室内で放射線量が高くなったのを下げるために、23日午後3時ごろから2回にわたって換気用のファンを回したことが原因とみられていますが、23日は周辺の放射線量を調査せず、実験施設の隣の施設のモニタリングポストの値の上昇を把握したのは24日午後5時半すぎでした。こうしたことから、原子力機構が国の原子力規制委員会や茨城県に事故を報告したのは、発生から1日半もたった24日午後9時半ごろになってからでした。
国や県への報告が遅れたことについて原子力機構は、事故直後の対応が不適切だったことを謝罪するとともに、対応のどこに問題があったかを詳しく検証し、対応策を検討するとしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130525/k10014842981000.htmlより、
被ばく事故 労基署も立ち入り調査
5月25日 18時51分

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で、少なくとも研究者4人が被ばくした事故で、水戸労働基準監督署は現場の安全管理などに問題がなかったかを調べるため、事故が起きた施設への立ち入り調査をしました。
水戸労働基準監督署は25日午前、3人の職員が茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の事故が起きた実験施設への立ち入り調査をしました。
職員たちはおよそ2時間半にわたって、被ばくした4人が当時作業していた場所や実験施設のコントロールルームなどを確認するとともに、関係する資料の提出を受けました。
さらに原子力機構に対し、内部被ばくが確認されている研究者4人のほかに、実験施設に出入りした51人についても、内部被ばくの検査結果を報告するよう指示しました。
労働基準監督署は今後、関係者への聞き取りなどを進め、原子力施設で働く労働者の被ばく管理について定めた規則に違反していなかったかなどを詳しく調べることにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130525/k10014839911000.htmlより、
被ばく事故 県などが立ち入り調査
5月25日 17時24分

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で、少なくとも研究者4人が被ばくした事故で、25日午後、茨城県や東海村など地元の自治体が施設への立ち入り調査を行いました。
立ち入り調査をしたのは茨城県のほか、原子力機構と安全協定を結んでいる東海村を含む7つの市町村で、事故があった施設がある原子力機構の原子力科学研究所に20人が集まりました。
はじめに、茨城県原子力安全対策課の松本周一技佐が「今回の事故は、住民に大きな不安を与えるものと認識している。県や市町村への通報連絡も、もっと迅速に行えたのではないかと考えている」と話しました。
これに対して原子力科学研究所の近藤悟所長は「このたびは、大きな事象を起こしたことを大変申し訳なく思っている。改めておわび申し上げたい」と陳謝しました。
このあと、自治体の担当者たちは事故が起きた実験施設に向かい、▽放射性物質が外部に漏えいしたとみられている排気口の位置や、▽被ばくした研究員4人が当時作業していた位置などについて、説明を受けました。
調査を終えた茨城県原子力安全対策課の松本周一技佐は「内部の構造や、当時の状況などについてある程度の説明が得られた。放射性物質が外部に漏れ出す原因として、建物の構造の問題があるのかもしれない」と話していました。
茨城県などは25日の立ち入り調査の結果を持ち帰って事故や通報が遅れた原因を調べることにしています。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2013052500182より、
ビーム誤作動、想定せず=換気扇にフィルター未設置-実験施設放射能漏れ

 茨城県東海村で日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構が共同運営する大強度陽子加速器施設(J-PARC)の事故で、原子力機構などが放射能漏れの原因となった陽子ビームの誤作動を想定せず、放射性物質のフィルターを換気扇に設置しないなど、十分な漏えい防止策を取っていなかったことが25日、分かった。
 事故があった施設では、光速近くまで加速した陽子を金属などの原子核に衝突させ、そのエネルギーで発生するさまざまな素粒子を観測する。衝突で原子核はバラバラに壊れ、放射線を発する不安定な原子核(放射性核種)が生じる恐れがあるため、一定の遮蔽(しゃへい)機能や外部に放射性物質を出さないための機能は考慮されている。
 しかし、今回のようにビームの出力が予期せず強くなり標的の金属が一気に蒸発し、通常は金属の中にとどまる放射性物質が装置外に漏れ出す事態までは想定されていなかった。
 施設責任者の田中万博・高エネ研教授は「この種の誤作動は初めてで、珍しいケース」と想定外を強調。ビームの出力異常で装置が停止した際も、電圧の変化などで安全装置が働いて停止したと思い込み、ビームの異常を想定したり、施設内の放射線量や放射性物質を詳しく調べたりする発想はなかったという。(2013/05/25-15:01)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130525/k10014840181000.htmlより、
文科相「緊張感と危機感欠けている」
5月25日 14時14分

下村文部科学大臣は、文部科学省で記者団に対し、茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で少なくとも研究者4人が被ばくした事故について、「事故が発生してから、文部科学省に報告するまで1日かかっているのは相当遅く、緊張感と危機感に欠けている。国民が原子力発電に不信感を持っているなかでもあるので、事故のレベルの大小を問わず、早く的確に報告をしてもらいたい」と述べました。
そのうえで、下村大臣は、「事実関係を早急に確認するように指示しており、今後の対応は、その結果を受けて判断したいが、日本原子力研究開発機構の新しい理事長を早く選出し、根本から体質改善をしていくようお願いしていきたい」と述べました。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013052590140012.htmlより、
機構、今度は通報遅れ 被ばく55人か
2013年5月25日 14時00分

 茨城県東海村の加速器実験施設「J-PARC」の放射性物質漏れ事故で、日本原子力研究開発機構は二十五日未明、東京都内で記者会見し、国への報告が一日以上遅れた原因を、放射性物質の漏えいが施設内にとどまっていると過小評価していたためと発表。「意識と連絡態勢が十分に機能していなかった」と謝罪した。
 事故当時、施設に出入りしていた五十五人のうち、実験装置の付近で準備をしていた大学院生二人を含む二十二~三十四歳の男性四人が一・六~〇・六ミリシーベルトの内部被ばくをした。機構は残り五十一人も被ばくしている可能性があるとみて検査を急ぐ。
 機構は「健康にどういう影響があるかは分からないが、原発作業員などの年間被ばく限度は五〇ミリシーベルトだ」としている。茨城県は二十五日午後、施設の立ち入り調査を始めた。
 機構をめぐっては、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で重要機器の点検漏れが相次ぎ、鈴木篤之理事長が引責辞任したばかり。
 実験は高エネルギー加速器研究機構が実施。機構や高エネ研によると、二十三日正午ごろ、原子核素粒子実験施設内で金に陽子ビームを当て素粒子を発生させる実験中、装置の誤作動でごく短時間に計画の約四百倍の強いビームが当たり、金の一部が蒸発して放射性物質が漏れた。
 直後の午後一時半ごろには施設内で放射線量が上昇したが、管理区域内で想定される範囲内の汚染と判断し、同三時ごろと同五時半ごろに排気ファンを作動させた。この際に放射性物質が施設外に漏れたとみられる。
 西に約五百メートル離れた研究所のモニタリングポストの数値が排気ファンを作動させた時間に合わせて上昇しているのが二十四日午後五時半ごろに確認され、施設外への漏えいを初めて認識したという。
 高エネ研は排気ファンの作動を「内部の線量が下がるだろうと思った。間違った認識だった」と説明。放射線管理の甘さを認めて謝罪した。
    ◇
 原子力機構は会見で、被ばくした四人について「被ばく線量を測ってみて、報告に値する数値ではないと考えた」と説明。敷地外への漏えいは、周辺住民の健康に影響がないレベルとしている。
 国の基準では、一般人の被ばく限度は年一ミリシーベルト。原発作業員らの被ばく限度は年五〇ミリシーベルトで五年間で一〇〇ミリシーベルト以下となっている。

◆根深い安全軽視体質
 茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で起きた研究者たちの被ばく事故は、あらためて機構の安全管理のずさんさを露呈させた。
 機構が運営する高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)をめぐる一万点に上る機器の点検漏れ問題では点検時期がマニュアルに記載されていなかった上、点検時期が過ぎていても職員が問題を感じないなど、安全管理体制や機構内の意識の低さが問題となった。
 今回の事故でも、機構は施設外への放射能漏れはないと安易に判断。研究者らを帰宅させ、後になって内部被ばくが判明し、慌てて原子力規制委員会や県に通報するありさまだった。
 もんじゅだけをみても、機構は二〇〇八年三月以降、原子炉の冷却用ナトリウムの漏れ検出器の点検体制の不備や、燃料交換装置の原子炉内への落下など、七件のトラブルを起こした。そのたびに、原因分析や再発防止策をまとめたが、分析や対策が形だけのものにとどまり、その後もトラブルを繰り返した。
 体質改善に取り組もうとする矢先に、安全を軽視する事態が再び起き、機構が抱える問題の根深さを印象づけた。(小野沢健太)

 <加速器実験施設「J-PARC」> 直径約500メートルの大型加速器など3台の加速器を組み合わせた最先端の実験施設。加速器の中で陽子のビームをほぼ光速にまで加速、標的にぶつけて飛び出る中性子やニュートリノを研究に利用する。
(東京新聞)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013052500095より、
放射能、換気扇で外部放出=漏えい気付かず通報に1日半-原子力機構など運営施設

 茨城県東海村で日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構が共同運営する実験施設(J-PARC)の放射能漏れ事故で、施設内の放射線量が上がった際に担当者が換気扇を回し、外部に放射性物質を放出していたことが25日、分かった。許可を出した三浦太一・高エネ研教授は会見で、「通常運転時も半減期の短い放射性物質で線量が上がることがあり、すぐ減衰するとの認識だった。結果として浅はかだった」と謝罪した。
 事故は23日午前11時55分ごろ発生。当初、放射線管理区域外への漏えいはないと判断していたが、24日夜になって区域外への漏えいが判明。同日午後10時15分に原子力規制委員会に報告した。茨城県は通報まで1日半かかったことを問題視し、25日午後に立ち入り検査を行った。
 原子力機構などによると、施設では、加速器で生成した陽子ビームを標的の金に当てて素粒子を発生させる実験をしていたが、装置の誤作動でビーム出力が数百倍に上昇。発生した放射性物質が高温で蒸発した金とともに施設内に漏れ出した。(2013/05/25-13:06)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130525/k10014839551000.htmlより、
東海村長「直ちに発表すべきだった」
5月25日 12時22分

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で、少なくとも研究者4人が被ばくした事故について、施設が立地する茨城県東海村の村上達也村長は、「発生したことについては直ちに発表すべきだった」と話しています。
この中で、村上村長は、「外部発表が発生から1日半後ということで、非常に遅れた」としたうえで、「内部の研究者からすると想定内のことだったかもしれないが、住民に配慮するためにも、事態が発生したことは直ちに発表すべきだ」と述べ、当時の経緯を確認したい考えを示しました。
さらに、放射線管理区域外での放射線量の上昇を確認したのが発生からおよそ1日過ぎた24日の午後だったことについて、「施設の性質からして、管理区域内だけにとどまるはずだと考えていたのかもしれないが、住民を保護する観点ではちょっと欠けるところがあったのではないか」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130525/k10014836881000.htmlより、
実験中に放射性物質発生 4人被ばく
5月25日 6時58分

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で23日、金属の金に特殊なビームを当てて素粒子を発生させる実験中に装置が誤作動して放射性物質が発生し、分かっている範囲で、男性研究者4人が被ばくしました。
23日午前11時55分ごろ、茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の素粒子を発生させる実験施設で、金属の金に特殊なビームを当てて素粒子を発生させる実験中に、装置が誤作動してビームの出力が通常の400倍に上がり、金が高温になって蒸発して放射性物質が発生しました。
この事故で、分かっている範囲で22歳から34歳の男性研究者4人が放射性物質を体内に取り込んで内部被ばくし、外部からの被ばくを合わせた被ばく量は、最大でおよそ2ミリシーベルトでした。
4人は自宅や宿舎に戻っていて、日本原子力研究開発機構は「健康への影響はないと考えている」と説明しています。
また、施設に出入りしていた合わせて55人について、今後、被ばく量を調べるということです。
施設内の汚染は、最大で1平方センチメートル当たりおよそ30ベクレルで、23日から立ち入り禁止になっています。
この施設は現在、停止していて、敷地境界で放射線を測定しているモニタリングポストの値に変化はなく、外部への放射性物質の漏えいはないということです。
一方、実験施設の近くの施設のモニタリングポストでは、23日の午後3時すぎから6時近くにかけて、通常、1時間当たり70から130ナノグレイを示している値が、一時、10ナノグレイ程度上がったということです。
国の原子力規制庁は、24日午後9時20分ごろに、日本原子力研究開発機構から連絡があったということで、被ばくの状況や連絡が遅れたことなどについて調べています。
茨城県は、午前2時から記者会見し、発生から通報まで1日半もかかっていて遅いとしたうえで、25日の午後、立ち入り調査を行う考えを示しました。
日本原子力研究開発機構は、25日午前2時半から原子力規制庁で記者会見をし、「おとといのことでありながら公表が遅くなりおわび申し上げます。トラブルへの対応の意識や連絡体制がきちんと機能していなかった」と謝罪しました。また事故が発生した23日の時点で報告や公表をしなかったことについて、「事態を正確につかめていなかった」と釈明しました。
日本原子力研究開発機構では今月17日に、福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で重要な機器の点検漏れなどが相次いだことを受けて、鈴木篤之理事長が辞任したばかりです。

「安全への認識が甘かった」
日本原子力研究開発機構によりますと、23日午後1時半ごろ、実験施設内の複数の放射線の測定装置で数値が上がっているのを確認したということです。
そして、換気用のファンで実験施設内の空気を外に出したあと、室内の空間放射線量が下がったことから放射性物質が漏えいしたことを確認し、実験装置を調べた結果、午前11時55分ごろに発生した誤作動によって漏えいしたことが分かったということです。
実験施設内には当時、およそ20人の外部の研究者が実験を行っていて、日本原子力研究開発機構は23日に研究者の服や靴の表面を検査したところ、全員から通常より高いレベルの放射性物質が検出され、その値は最大でおよそ10倍高いレベルだったということです。
原子力機構は研究者全員をそのまま帰宅させましたが、その後、4人の男性研究者から内部被ばくの検査の希望があり、検査した結果、4人から0.6ミリシーベルトからおよそ2ミリシーベルトの被ばく量が検出されたということです。
また、当日、実験施設の外のモニタリングポストの数値が上昇していたことが24日の午後になって分かったため、午後9時すぎ、茨城県と東海村に通報したとしています。
茨城県などへの通報が遅れた理由について原子力機構「J-PARCセンター」の齊藤直人副センター長は記者会見で、「放射性物質が漏れ出した量は法規上、問題のないほど低いレベルだったため、通報の必要はないと当初、判断した。しかし、施設外に放射性物質が漏れ出していることや研究者の内部被ばくも判明し、重大な事案だと認識して通報した。すぐに通報しなかったことは安全に対する認識が甘かったと反省している」と述べました。
原子力機構は当時、施設内にいた研究者全員に対し、内部被ばくの検査を行う方向で検討しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130525/k10014836061000.htmlより、
茨城・東海村 実験施設で内部被ばく
5月25日 3時38分

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で23日、金属の金に特殊なビームを当てて素粒子を発生させる実験中に装置の誤作動が発生し、放射性物質が管理区域の外に漏れたことが分かりました。
このトラブルで男性研究者4人が内部被ばくしたということです。
国の原子力規制庁によりますと、23日午前11時55分ごろ、茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の素粒子を発生させる実験施設で、放射性物質が管理区域の外に漏れたという連絡が、24日午後9時20分ごろにありました。
当時は、金属の金に特殊なビームを当てて素粒子を発生させる実験中で、装置が誤作動してビームの出力が通常の400倍に上がったため金が高温になって蒸発し、放射性物質が発生したということです。
日本原子力研究開発機構によりますと、このトラブルで22歳から34歳の男性研究者4人が放射性物質を体内に取り込んで内部被ばくし、最大の被ばく量は1.7ミリシーベルトだということです。
また、建屋内の装置のそばにいたおよそ30人が内部被ばくしたおそれがあるということです。
建屋内の汚染は、最大で1平方センチメートル当たりおよそ30ベクレルで、建屋は封鎖され立ち入り禁止になっているということです。
この施設は現在、停止していて、敷地境界で放射線を測定しているモニタリングポストの値に変化はなく、外部への放射性物質の漏えいはないということです。
一方、茨城県によりますと実験施設の隣にある施設のモニタリングポストでは、23日の午後4時ごろから6時ごろにかけて、通常、1時間当たり、70から130ナノグレイを示している値が、一時、10ナノグレイ程度上がったということです原子力規制庁は、誤作動した経緯や、内部被ばくの状況、それに連絡が遅れたことなどについて、日本原子力研究開発機構に話を聞いて調べています。
茨城県は、25日午前2時から記者会見し、発生から通報まで1日半もかかっていて遅いとしたうえで、午後に立ち入り調査を行う考えを示しました。
日本原子力研究開発機構は午前2時半前に茨城県庁で記者会見し、「大変、お騒がせして申し訳ありません」と謝罪しました。
日本原子力研究開発機構では、今月17日に福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で重要な機器の点検漏れなどが相次いだことを受けて、鈴木篤之理事長が辞任したばかりです。

「J-PARC」とは
ホームーページによりますと、今回、放射性物質の漏えいがあったのは茨城県東海村の日本原子力研究開発機構の原子力科学研究所にある「J-PARC」と呼ばれる施設です。
素粒子物理や生命科学、それに原子力などの幅広い分野で最先端の研究を行うための施設で、平成20年に第1期施設が完成しています。
このうち素粒子を発生させる実験が行われていたハドロン実験施設は、平成21年1月に完成した建物で、原子力科学研究所の南端に位置し、加速器から取り出された陽子ビームを使って素粒子を発生させるなどの実験が行われています。
周辺の住宅地は、最も近いところで、施設から700メートル余り離れたところにあります。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013052500014より、
研究員4人、内部被ばくの可能性=東海村原子力機構施設で事故-素粒子装置が誤作動

 原子力規制庁は25日、茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の素粒子実験施設で事故が起き、研究者4人が内部被ばくした可能性があると発表した。放射性物質が漏出したが、敷地境界のモニタリングポストに変動はないという。
 規制庁によると、23日午前11時55分ごろ、金でできた標的に陽子ビームを当てて素粒子を発生させる実験中に装置が誤作動。放射性物質化した金の一部が蒸発し、放射線管理区域外に漏えいした。漏えいはすでに停止し、拡大の恐れはないものの、装置近くの実験室にいた約30人の研究者のうち、4人が内部被ばくした可能性があるという。
 機構は当初、管理区域外への漏えいはなく、法令上の報告事象に当たらないと判断していたが、24日夜になって管理区域外の汚染を発見。午後9時20分ごろに規制庁に報告した。
 施設内の汚染は最大で1平方センチメートル当たり約40ベクレルで、原子力機構と規制庁は施設内を立ち入り禁止にした上で、状況の確認を進めている。(2013/05/25-01:56)

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