ナガサキ平和リレー:反戦組曲「悪魔の飽食」

http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20130709ddlk42070423000c.htmlより、
ナガサキ平和リレー:/210 反戦組曲「悪魔の飽食」 合唱団9月公演/長崎
毎日新聞 2013年07月09日 地方版

 「731部隊に何があったのか 日本人よ 今自らに問え」。第二次世界大戦時に旧満州(現中国東北部)で中国人捕虜らに生体実験などを行った旧日本軍731部隊を主題とする混声合唱組曲「悪魔の飽食」(森村誠一さん原詩)の一節だ。各地の合唱団が公演している。長崎合唱団では、約70人が初の長崎公演に向け、練習に取り組んでいる。【梅田啓祐】

 「悪魔の飽食」は、第二次世界大戦中に細菌兵器の開発のため、捕虜を「マルタ」と呼び、細菌や毒ガス実験の対象にした731部隊の戦争犯罪を作家の森村誠一さんが告発したノンフィクションドキュメント。組曲は戦争の悲惨さを語り継ごうと、1984年に森村さんが書いた原詩に、作曲家の池辺晋一郎さんが曲を作って完成させた。
 全7曲。731部隊の狂気を歌う第2曲や「実験材料として殺されるよりも人間らしく死にたい」と抵抗を表す第4曲、毒ガス実験で殺されるロシア人親子をストップウオッチ片手に観察した731部隊員の晩年の心情を歌った第5曲などを経て、最終曲で平和と希望を高らかに歌う。
 95年から各地の合唱団が全国縦断コンサートを続けており、今回で24回となる。長崎公演は初めて。戦争が持つ被害と加害の歴史を踏まえ、被爆地長崎から平和を分かち合おうと、長崎合唱団が昨年11月29日、事務局を結成し、練習している。
 「撃つなら撃て マルタは立ち上がった 私たちはマルタではない」。第4曲「反乱」の一節を繰り返し、身ぶり手ぶりを交えて指導するのは、県合唱連盟理事長の松川暢男さん(73)。「単調に歌わず、言葉にこめられた思いを表現して歌いましょう」と団員らに呼びかけている。
 合唱団には、被爆者もいる。爆心から1・6キロで被爆したタクシー運転手、徳田静暁さん(76)は「一瞬で全てを奪われ、ぼろ布をまとって立ち尽くしていた我々と重なる部分がある」。10歳で体感した惨禍を思い起こし、「戦争は二度とやってはならない。皆が不幸になる」と歌に思いを込める。731部隊の実態を学んだ学習会では、「マルタ」と呼ばれ、命をもてあそばれた少年や人々の写真を目にして「胸が痛んだ。涙がこぼれた」。

http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20130709ddlk42070423000c2.htmlより、
 合唱団の事務局長、岩永崇史さん(34)は被爆3世で、活水女子中・高の社会科教諭。731部隊など加害を目の当たりにし「戦争で人間はここまで狂ってしまう。原爆も同じで大勢の人を一瞬で焼き殺した。実験をしたのも日本人という真実に目を向け、若い人にぜひ聴いてほしい」と、思いを込めている。
 演奏会は9月29日午後2時、長崎市の長崎ブリックホールで開演。全席自由席で一般2500円、6歳以下は無料。問い合わせは同合唱団事務局095・825・3829。

「ナガサキ平和リレー」は毎月9日に掲載します
〔長崎版〕

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