ひと:長勢了治さん 「シベリア抑留全史」を刊行

http://mainichi.jp/opinion/news/20130821k0000m070149000c.htmlより、
ひと:長勢了治さん シベリア抑留に取り組む民間研究者
毎日新聞 2013年(最終更新 08月21日 07時41分)

 第二次世界大戦後、旧満州の日本兵らが強制連行、労働を強いられ、多くが亡くなったシベリア抑留。スターリンが日本人抑留を命じたとされる8月23日を前に、その全容を描いた大作「シベリア抑留全史」(原書房、7140円)を刊行した。

 東京で会社勤めをしていたが、体調を崩し帰郷。北海道大学で第2外国語として学んで以来、興味を抱き続けていたロシア語を身につけようと思い立ち、45歳でロシア極東国立大学函館校(現・ロシア極東連邦総合大学函館校、北海道函館市)の門をたたいた。

 北大時代の恩師を訪ねた際、「腕試しに」と1冊の本を翻訳するよう勧められた。シベリア抑留に関するロシアの研究書だった。抑留体験者の手記など約500冊を読破し、飢えと寒さに倒れた人々に思いをはせた。約3年をかけ、2001年に翻訳を世に出すと、ロシア語通訳で作家の故・米原万里さんからその労作を激賞された。

 さらに、ロシアの公文書を読み進める日々。日本側の記録と異なる記述があることに気づき、「両国の記録を組み合わせた実態解明」を思い立った。「抑留の全体像がわかる本を」という出版関係者からの勧めもあり、4年をかけ、千島列島からウクライナまで及んだ悲惨な時代の記録を617ページにまとめた。

 「シベリア抑留は、旧ソビエト連邦領を越えた広範な地域での出来事です。悲劇を次世代に語り継ぐためにも、若い人たちに読んでほしい」【青島顕】

 【略歴】ながせ・りょうじ 北海道美瑛(びえい)町生まれ。三菱ガス化学を95年に退社し、翻訳家に。訳書に「スターリンの捕虜たち」など。63歳。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中