北朝鮮核実験 「挑発やめよ」デイビース特別代表
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130123/k10015014821000.htmlより、
韓国専門家 核実験は短期間で可能
1月23日 22時9分
北朝鮮が3回目の核実験に踏み切ることを示唆したのを受けて、核問題に詳しい韓国の専門家は、23日、北朝鮮の核実験に関する資料を公開し、北朝鮮は短期間のうちに実験できる段階にあるという見方を示しました。
それによりますと、北朝鮮は北東部のハムギョン北道プンゲリの地下に、核実験を行うための全長2キロ余りにわたる水平の坑道を2本設置しているということで、偵察衛星などによる情報から準備は相当程度進んでいるとしています。
そのうえで、この専門家は、北朝鮮の指導部が決断すれば短期間のうちに実験できる段階にあるという見方を示しました。
韓国の軍や情報当局もこうした状況を踏まえ、アメリカと連携して北朝鮮の核実験に向けた動きを注視しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130123/k10015013801000.htmlより、
北朝鮮制裁 メディア対応者も対象に
1月23日 21時6分
国連安全保障理事会が、北朝鮮に対する決議で新たに制裁の対象に加えた個人には、事実上の長距離弾道ミサイル発射を巡って、外国メディアの取材にも対応した幹部たちが含まれており、「今後も発射を続ける」としている北朝鮮に圧力をかけるねらいがあるとみられます。
国連安保理は、今回の決議で、北朝鮮の6つの団体と4人の個人を新たに資産凍結などの制裁の対象に加えました。このうち、団体では、先月の事実上のミサイル発射を主導し、指導部から「キム・ジョンイル勲章」が授与された「宇宙空間技術委員会」が含まれました。
さらに、個人のうち、北西部のトンチャンリにある発射場の総責任者チャン・ミョンジン氏は、失敗に終わった去年4月の発射の前に、NHKをはじめ外国メディアに発射場を案内して回った人物です。ピョンヤン北部にある「衛星管制総合指揮所」のペク・チャンホ所長も、去年4月、やはり外国メディアの取材に応じていました。
安保理としては、発射に深く関わった組織や幹部に焦点を当てた制裁措置をとることで、「今後も発射を続ける」と宣言している北朝鮮指導部に、圧力をかけるねらいがあるとみられます。
一方、団体のうち、「リョナ機械合営会社」は、北朝鮮が技術革新の象徴と位置づけている工作機械の代表的なメーカーで、去年10月に中国東北部で開かれた大規模な見本市に参加し、関心を集めました。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013012300960より、
北朝鮮は核実験断念を=韓国政権引き継ぎ委
【ソウル時事】韓国の朴槿恵次期大統領の政権引き継ぎ委員会報道官は23日、北朝鮮外務省が3回目の核実験に踏み切る可能性を示唆する声明を発表したことについて「核実験などさらに状況を悪化させる措置を取らないよう強く求める」と述べた。聯合ニュースが伝えた。
韓国が取るべき対応に関しては「現段階で対応するのは政府であり、政府が必要な検討を行っていると承知している」と話すにとどめた。(2013/01/23-20:03)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012301001951.htmlより、
北朝鮮、核実験準備ほぼ完了 決断すれば1週間で可能
2013年1月23日 19時53分
【北京共同】北朝鮮は2006年と09年に地下核実験を実施した北東部咸鏡北道の豊渓里にある坑道で3度目の準備をほぼ完了した。6カ国協議筋が23日明らかにした。国連安全保障理事会の制裁強化決議採択を受け北朝鮮は核実験実施を示唆しており、国際社会は実験強行阻止に向けた新たな対応を迫られた。
同筋は最終決断すれば1週間ほどで実施可能な状況とみている。現時点で実験が差し迫った兆候は探知されていないが、同筋は「12月のミサイル発射で直前の準備状況を隠し、上空からの監視を欺いたことを考えると予断はできない」と語った。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013012300666より、
核実験阻止へ北朝鮮けん制=6カ国再開は困難に-中国
【北京時事】北朝鮮の長距離ミサイル発射に対する国連安保理の制裁決議に中国が賛成した背景には、北朝鮮が準備を進めているとされる3回目の核実験を阻止する狙いがあるとみられる。核実験を強行した場合は、さらに制裁強化の可能性があるとメッセージを伝えることで、一定の圧力をかけた形だ。
中国外務省の洪磊・副報道局長は23日の記者会見で、北朝鮮が核実験に踏み切る可能性を示唆したことについて「情勢をエスカレートさせる行動は避けてほしい」と自制を呼び掛けた。
中国は制裁強化を伴う決議の採択を目指す米国などに反対し、議長声明への格下げなどを画策。李保東国連大使によると、当初の決議草案は制裁措置が多く含まれ「北朝鮮の経済や人民の生活、通常の貿易や往来を損なう可能性もあった」。李大使は約1カ月の交渉の結果、制裁的な内容が薄まったと「成果」を強調した。(2013/01/23-19:27)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013012300895より、
「間違い犯す」と警告=北朝鮮に核実験中止要求-米高官
【ソウル時事】米国務省のデービース北朝鮮担当特別代表は23日、韓国の仁川空港に到着後、記者団に「核実験をすれば北朝鮮は間違いを犯すことになる」と警告、中止を求めた。聯合ニュースが報じた。
特別代表は「北朝鮮が国際社会の一員として、これ以上挑発しないことを求める」と強調。核実験の兆候を問う質問に「(核実験を行うかは)北朝鮮にかかっている。今は朝鮮半島の緊張を高めるいかなる行動も取ってはならない」と語った。(2013/01/23-19:06)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013012300891より、
北朝鮮核開発に反対=中国総書記が韓国次期大統領特使に
【ソウル時事】中国共産党の習近平総書記は23日、北京で、韓国の朴槿恵次期大統領の特使、与党セヌリ党の金武星・前議員らの表敬を受けた。金氏によると、習総書記は席上、北朝鮮の核と大量破壊兵器の開発に反対する立場を示した。聯合ニュースが伝えた。
具体的な言い回しは伝えていない。金氏らは「北朝鮮の核を容認できず、挑発には断固として対応するが、人道支援を続け、対話と協力の窓は開ける」という韓国政府の立場を伝達。これに対し、習総書記は歓迎する考えを示したという。(2013/01/23-19:03)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130123/k10015010191000.htmlより、
訪韓の米高官“北朝鮮は挑発やめよ”
1月23日 19時2分
北朝鮮が3回目の核実験に踏み切ることを示唆するなか、アメリカ政府の高官が、23日に韓国を訪れ、「これ以上挑発的な行為をしないよう、国際社会全体として求める」と述べて、北朝鮮を強くけん制しました。
北朝鮮外務省は23日に声明を発表し、「核抑止力を含む軍事力を拡大、強化する措置を取ることになる」として、3回目の核実験に踏み切ることを示唆しました。
これに対し、核問題を協議するため、23日夕方、韓国を訪れたアメリカ政府のデイビース特別代表は空港で記者団に、「これ以上挑発的な行為をしないよう、国際社会全体として求める」と述べて、北朝鮮を強くけん制しました。
一方で、デイビース氏は「オバマ大統領が明言しているように、北朝鮮が平和の道を歩むならば、われわれはいつも手を広げている」と述べ、北朝鮮と対話をする用意があるという姿勢を改めて強調しました。
デイビース氏は24日午前、外交通商省のイム・ソンナム朝鮮半島平和交渉本部長をはじめ韓国政府の高官や次期政権の関係者と会って、北朝鮮への対応について意見を交わすことにしています。
デイビース特別代表は韓国のあと、中国、日本を相次いで訪れて、それぞれの政府担当者と会談する予定で、核とミサイル開発の中止を求める国際社会の一致した声に背を向けて核実験を示唆する北朝鮮に、さらなる挑発を思いとどまらせるよう、関係国の連携を確認する方針です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130123/k10015008091000.htmlより、
官房長官“核実験への備え整えている”
1月23日 18時5分
菅官房長官は、午後の記者会見で、北朝鮮が、国連の安全保障理事会の事実上の長距離弾道ミサイル発射を非難する決議に反発し、3回目の核実験を示唆したことに関連し、政府として、核実験に備えた態勢をすでに整えていることを明らかにしました。
この中で、菅官房長官は「北朝鮮は6か国協議も否定しており、非核化のための対話を拒否する姿勢を強めていることは誠に遺憾だ。北朝鮮に対して、いかなる挑発行為も行わないよう強く求めていきたい」と述べました。
そのうえで菅官房長官は「『核実験をしないように』というのが国連の決議であり、国際機関を通じて北朝鮮に伝えると同時に、もし核実験があっても、すぐに対応が取れる対策は講じている」と述べ、政府として、核実験に備えた態勢をすでに整えていることを明らかにしました。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013012300724より、
安保理決議、交渉難航も強い内容に=対北朝鮮、効果に期待禁物
【ニューヨーク時事】北朝鮮のミサイル発射をめぐる国連安全保障理事会での協議は発射から40日以上たってようやく制裁を強化する決議の採択にこぎ着けた。断固とした対応を求めた米国と、北朝鮮を刺激したくない中国との交渉は一時、議論が成り立たないほど難航。最終的に米国や連携する日本、韓国にとって「想定していたよりもはるかに強い」(日本外交筋)内容で決着した。
決議は、新たな発射や核実験には「重大な行動を取る」と決意を表明。2012年4月のミサイル発射を受けた議長声明には再度の発射などには「相応の行動」を取ると明記されたが、今回はそれを上回る警告となった。
北朝鮮は23日、3回目となる核実験の可能性を示唆したが、強行した場合、次の制裁強化へ中国の支持が得やすくなると考えられる。外交筋は「この一文に中国が同意した意味は非常に大きい」と評価する。
このほか決議は、北朝鮮による制裁破りに手を貸した団体や個人にも適切に対処するよう安保理下部組織の制裁委員会に指示するなど、外交筋は「既存の枠組みにとどまらない新しい形の制裁強化策が盛り込まれている」と指摘した。
ただ、「項目自体は相当充実している」(国連関係筋)とされる制裁も、実効性を上げるには加盟国の決議履行が不可欠だ。とりわけ貿易や金融で北朝鮮と取引の多い中国の協力が欠かせない。しかし「中国の消極姿勢に変化はない」(同筋)のが現状で、今回の制裁強化も効果に期待は禁物だ。(2013/01/23-16:53)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013012300570より、
「北朝鮮、複数の核実験も」=ウラン型の可能性-韓国専門家
【ソウル時事】北朝鮮が23日、強行の可能性を示唆した3回目の核実験について、韓国の核専門家は、「過去2回のプルトニウム型ではなく、ウラン型で、いっぺんに何度も行う可能性がある」との見解を示した。
北朝鮮は寧辺の核施設での再処理などでプルトニウムを確保。2006年と09年の核実験もプルトニウム型だった。
現在、核兵器6、7個分に当たる約40キロを保有していると推定されるが、6カ国協議の過程で一部核施設の無能力化が進められ、新たな確保は難しい状況。専門家は「北朝鮮は核実験でプルトニウムを減らしたくないはずだ」と指摘する。
一方、北朝鮮は2010年、米国のヘッカー博士に寧辺のウラン濃縮施設を公開。高濃縮ウラン15~20キロで核兵器一つを造れるとされ、北朝鮮の主張通りなら、年間40キロを生産できる。
米韓両政府はほかにも濃縮施設が存在する疑いがあるとみている。専門家は「高濃縮ウランをある程度確保していれば、ウラン型の実験をする可能性が高い」としている。(2013/01/23-14:30)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130123/k10014996841000.htmlより、
官房長官 日本独自の制裁措置も調整
1月23日 13時55分
菅官房長官は記者会見で、「北朝鮮を強く非難し、制裁を強化する措置を全会一致で採択したものであり、高く評価し歓迎する。北朝鮮には、ミサイル発射や核実験を含むさらなる挑発行為を行わないよう強く求めていきたい」と述べました。
そのうえで菅官房長官は、北朝鮮に対する日本独自の制裁措置について「国際社会と連携しながら、ありとあらゆる有効な制裁を行うことが安倍政権の基本姿勢であり、そうした方向で調整している」と述べました。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013012300057より、
北朝鮮制裁を強化=ミサイル問題で決議採択-国連安保理
【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は22日午後(日本時間23日未明)、北朝鮮が人工衛星打ち上げを名目に2012年12月に行った長距離弾道ミサイル発射を非難し、北朝鮮への制裁を強化する決議案を全会一致で採択した。新たな発射や核実験を行った場合は「重大な行動を取る」との決意を表明。挑発行為を続ける北朝鮮に対し、異例の強い調子で警告した。
決議は、今回の発射が弾道ミサイル技術を使ったいかなる発射も禁じた安保理決議1874(09年)や同1718(06年)に違反すると指摘。弾道ミサイル計画に関連する全ての活動を停止するよう改めて要求した。
その上で、発射を実施した北朝鮮の宇宙空間技術委員会や、弾道ミサイル取引に関与する企業を金融決済で支援する東方銀行など、6団体の在外資産を凍結。同委員会幹部のペク・チャンホ衛星制御センター長や、弾道ミサイル取引に関わる商業銀行関係者ら4個人に、資産凍結および海外渡航禁止の制裁を科した。
決議は禁輸品目の拡大、加盟国による北朝鮮船舶への検査の強化、さらに、北朝鮮の弾道ミサイルや核計画に貢献し得る金融サービスへの監視強化を加盟国に要請。ヒト、モノ、カネの動きを厳しく制限する内容となった。(2013/01/23-12:29)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012301000854.htmlより、
北朝鮮への制裁強化を決議 安保理、北は核実験示唆
2013年1月23日 09時24分
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は22日(日本時間23日早朝)会合を開き、北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイル発射を非難した制裁強化決議案を全会一致で採択した。北朝鮮は対抗措置として3度目の核実験を示唆した。
決議によると、北朝鮮の団体、個人の資産凍結、渡航禁止などの対象範囲を拡大、徹底する。核、ミサイル開発の資金や技術を遮断し進展を阻止するとともに、国際社会が一致して非難し、あらためて核放棄を要求する強い対応を示した。
決議採択を受け、北朝鮮外務省は23日、「核抑止力を含む自衛的な軍事力を拡大、強化する物理的対応措置を取ることになる」との声明を発表。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130123/k10014989941000.htmlより、
決議に反発 北朝鮮3回目の核実験示唆
1月23日 8時57分
国連の安全保障理事会が、北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射を非難する決議を採択したことに対し、北朝鮮外務省は、「核抑止力を含む軍事力を拡大、強化する措置を取ることになる」と反発する声明を発表し、3回目の核実験に踏み切ることを示唆しました。
北朝鮮が先月、事実上の長距離弾道ミサイルを発射したことに対して、国連の安全保障理事会は22日、発射を非難するとともに、すでに北朝鮮に科している制裁措置の対象を、発射を主導した北朝鮮の宇宙空間技術委員会などに広げる決議を、全会一致で採択しました。
これに対して北朝鮮の外務省は23日朝、声明を発表し、「われわれの平和的な衛星打ち上げの権利を抹殺しようとするもので、断固糾弾する」と強く反発するとともに、今後も弾道ミサイルの発射を続ける姿勢を強調しました。
そのうえで、「アメリカの敵視政策が少しも変わらないことが明らかになったなかで、われわれは朝鮮半島の非核化は不可能だという最終結論を下した」として、北朝鮮のすべての核兵器と既存の核計画の放棄などを盛り込んだ2005年の6か国協議の共同声明は「死滅した」と主張しました。
さらに、声明は「アメリカの制裁の圧迫に対処するため、核抑止力を含む自衛的な軍事力を拡大、強化する物理的な対応措置を取ることになる」として、北朝鮮として3回目の核実験に踏み切ることを示唆しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130123/k10014989671000.htmlより、
国連安保理 北朝鮮制裁強化の決議採択
1月23日 8時57分
北朝鮮が先月、事実上の長距離弾道ミサイルを発射したことに対して、国連の安全保障理事会は22日、発射を非難するとともに、すでに北朝鮮に科している制裁措置の対象を北朝鮮の宇宙空間技術委員会などに広げる決議を全会一致で採択しました。
北朝鮮が先月12日、「人工衛星の打ち上げ」と称して、事実上の長距離弾道ミサイルを発射したことを受けて、対応を検討してきた国連安保理は22日、アメリカから提出されていた決議案を全会一致で採択しました。
採択された決議は、北朝鮮の発射は安保理決議違反だとして改めて非難するとともに、核開発計画を放棄するよう求めています。
さらに、以前の決議で定められた制裁の対象リストに、新たにミサイル発射に関わった北朝鮮の宇宙空間技術委員会とその幹部などを含む6つの団体と4人の個人を、資産凍結などの対象に加え、制裁の強化をねらっています。
また、決議は北朝鮮がさらなる発射や核実験を行った場合には「安保理として重大な行動を取る」と警告しています。
北朝鮮への対応を巡っては、当初、日本や韓国と連携して新たな制裁決議を目指すアメリカと、新たな決議には反対する中国との間で、立場の隔たりがありました。
しかし、米中の間で、北朝鮮に対して新たな制裁を科すのではなく、すでにある制裁を強化することで妥協点が見出されました。
国連のパン・ギムン事務総長は記者会見し、「安保理決議は法的拘束力のあるものだ。すべての加盟国は、決議に従う責任を負っている」と述べ、北朝鮮に対して、すべての決議に従うよう求めました。
決議の採択後に記者会見したアメリカのライス国連大使は、「仮に北朝鮮がさらなるミサイルの発射や新たな核実験を強行し、国際社会の意思に背けば、安保理は重大な行動を取ることになると示すものだ」と述べ、北朝鮮に対して、安保理決議に違反しないよう強く警告しました。
中国の李保東国連大使は、「朝鮮半島の緊張をこれ以上エスカレートさせることは好ましくなく、そうした危険性は除いた決議となった」と述べて、主に米中の間で決議の内容について一定の妥協が図られたことを認めました。
また、韓国のキム・スク国連大使は、「北朝鮮は国際社会の呼びかけに応えて、朝鮮半島と北東アジア地域の平和と安定のために責任をもって貢献すべきだ」と呼びかけました。
日本の西田恒夫国連大使は、「国際社会が再三自制を求めたにもかかわらず、北朝鮮がミサイルを発射したのは重大な挑発行為だった。わが国は、断固たる対応を取るよう各国に呼びかけ、緊密に協力し、その考え方が反映される決議となったことを評価する」と述べ、決議はこれまでの制裁措置をさらに強化し、実効性を高める内容だと評価しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130122/k10014975031000.htmlより、
北朝鮮制裁強化 安保理が決議案採択へ
1月22日 16時12分
北朝鮮が先月、事実上の弾道ミサイルを発射したことを受けて、アメリカ政府は、発射を非難するとともに、制裁の対象を拡大することなどを盛り込んだ決議案を、国連安全保障理事会の各国に対して提出し、安保理は早ければ22日にも採択する見通しです。
国連安保理は先月、北朝鮮が事実上の弾道ミサイルを発射したことを受けて、「安保理決議に違反した」と非難したうえで、対応を検討してきました。
こうしたなか、アメリカ政府が21日、安保理各国に対して決議案を提出しました。
複数の外交筋が明らかにしたところによりますと、決議案では、北朝鮮の事実上の弾道ミサイルの発射を改めて非難するとともに、核開発計画を放棄するよう求めています。
さらに、制裁の対象リストに、発射に関わった北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会など、政府機関や複数の個人などを新たに加えることで、これまでの制裁の強化をねらっています。
北朝鮮への対応を巡っては、当初、日本や韓国と連携して、新たな制裁決議を目指すアメリカと、新たな制裁決議には反対する中国との間で、立場の隔たりがありました。
しかし、米中の間で、北朝鮮に対して新たな制裁を科すのではなく、すでにある枠組みを使って制裁を強化することで、妥協点が見出されました。
安保理は、この決議案について、早ければ22日にも公式に協議し、採択するものとみられます。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012101002515.htmlより、
北朝鮮への制裁拡大で米中合意 6団体4個人の資産凍結
2013年1月22日 14時24分
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会常任理事国の米国は21日、北朝鮮による昨年12月の事実上の長距離弾道ミサイル発射を過去の安保理決議違反とし、新たに6団体4個人の資産を凍結する制裁強化決議案を安保理に提出した。今後新たな発射や3度目の核実験をした場合「重大な行動を取る」と異例の表現で警告した。
安保理対応をめぐる中国との折衝に21日合意した。各国も支持の姿勢で、早ければ22日午後(日本時間23日早朝)採択される。本国との調整に時間を要する安保理メンバー国が出た場合、採択は23日以降の可能性もある。